「喪中はがき、どうしよう……」

年末が近づくと、そんな迷いが生まれます。年賀状を出す人が減り、普段の連絡はほとんどLINEという今、喪中の伝え方も“今の暮らしに合った方法でいい”と考える人が増えています。

フタバ株式会社の調査（※）でも、喪中はがきを「出した」人は61.5％、「出さなかった」人は38.5％と、出さない割合が増えつつあり、「自分にも相手にも負担のない方法」を選ぶ時代に変わりつつあるのがわかります。

そこで今回は、今ドキの人が実際に選んでいる“3つの喪中連絡の方法”を、中立的に紹介します。

LINEでいい？ —— 気軽で、今の生活に合った伝え方

普段からLINEで連絡を取り合う相手には、最も自然な方法です。

• 友人・職場の同僚
• 年賀状じまいをした相手
• 近しい関係の人

文字数が少なくても、気持ちは十分伝わります。

〈例文〉
「身内に不幸があったため、年始のご挨拶は控えさせていただきます。どうぞ良いお年をお迎えください。」

調査の自由回答でも、「今はLINEで十分」「はがきは相手の負担になる」という声が多く、気軽さとスピード感が選ばれる理由になっています。

はがきは必要？ —— 礼儀を大切にしたい相手には最も確実

手書きのはがきで喪中を知らせるのは、今でも“配慮のある丁寧な方法”です。

• 毎年年賀状を交換している相手
• 親戚・年長者
• 目上の人
• 取引先など失礼のない形を取りたい相手

調査でも、喪中はがきを出した人の多くは「礼儀として必要」「相手への配慮」と回答しています。

ただし、宛名書きなどの手間があり、出した人の65％が「面倒だった」と感じているという結果も。悲しみの中で余裕がない時期は、無理しすぎない判断も大切です。

オンライン印刷はアリ？ —— 丁寧さを保ちながら、手間を軽くしたい人に

オンライン印刷は「はがきの丁寧さは残したいけれど、作業の負担を減らしたい」という人に選ばれています。

• 家にプリンターがない
• デザインを選ぶだけで済ませたい
• 複数枚必要な場合
• 時間が取れない

スマホやパソコンだけで注文でき、宛名印刷や投函代行などを選べるサービスも増えています。手間をかけずに整った形で送りたい時、選択肢の一つとして便利な方法です。

迷ったら、“関係性×負担”で考えると決めやすい

3つの方法のどれが正しい、というわけではありません。喪中の連絡は、形式よりも「どう伝えるとお互いがラクか」がポイントです。

• 普段どんな連絡手段を使っているか
• 相手はどんな受け取り方をしそうか
• 今年の自分の状況に余裕はあるか

この3つをチェックすれば、自然と“その年のちょうどいい選択肢”が見えてきます。

大切なのは、形よりも“相手を不快にさせず、できる範囲で丁寧に”という気持ち。

喪中の年末は心も体も疲れが出やすい時期。無理に形式にとらわれず、自分にも相手にも負担のない形を選ぶことが、一番の思いやりです。

※喪中はがきをめぐる意識調査（フタバ株式会社）調査期間：2025年9月3日〜9月4日／対象：身内の不幸を経験し、喪中はがきについて判断した人／方法：インターネット調査（クラウドワークス）／有効回答：200名