素朴な疑問喪中はがきを受け取ったらお返しはどうすればいいの?

公開日:2021/12/21

 

喪中はがきをもらったらお返しはどうすればいいの?
喪中はがきをもらったらお返しはどうすればいいの?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

先日、喪中はがきが届いて、以前お世話になった知人のダンナ様が亡くなったと知りました。ここ数年はめっきりお会いすることもなくなっていたものの、やはりショックです……。ご葬儀にも参列できなかったので、どうお悔みを伝えたらいいかしら。どのタイミングがいいのかしら?

 

そこで、仏事関連総合サービスの株式会社メモリアルアートの大野屋で、葬儀ディレクターや生前相談アドバイザーなどを兼務する同業界のエキスパート・川島 敦郎(かわしま・あつろう)さんにお話を伺いました。

 

忌中・喪中とは

忌中・喪中とは

まず初めに、よく聞く「忌中(きちゅう)」「喪中(もちゅう)」について知っておきましょう。

 

「忌中」や「喪中」は、近親者が他界してから喪に服す一定期間のことをいいます。忌中は、七七忌(四十九日)までで、喪中は、一周忌(1年間)が一般的とされています。

 

現在これらのしきたりは簡略化される傾向にあるものの、忌中・喪中期間は、近親者は大がかりなお祝い事やお祭り、神社の参拝などはせずに、故人の冥福を祈って、つつましやかに日常を送るようにします。

 

なお、これらの期間に年越しを迎える場合は、門松やしめ縄、鏡餅などのお正月の装飾に加え、初詣や年始のあいさつ回りなどは、控えた方がいいとされています。
 

 

「喪中はがき」をもらった後のお返しは?

「喪中はがき」をもらった後のお返しは?

このような、忌中(喪中)の方から年賀の欠礼を意味する喪中はがきをもらった場合は、「新年おめでとう」といった挨拶は控え、年賀状は出さないようにしましょう。ですが、喪中期間は、寂しく過ごしている方もいらっしゃるため、年賀状に代わる、励ましや慰めの手紙を出すのがおすすめです。

 

また、そこまで親しい間柄ではない場合などは、手紙を出さないという選択でもマナー違反にはあたりません。喪中見舞いや寒中見舞いでお悔やみを伝える方法もあります。

 

直接お墓参りに行くのももちろんいいでしょう。足を運ぶのが難しい場合は、お香典やお供え物を、お悔みの手紙と一緒に送るのも一つ。

 

なお、「お歳暮」はお祝い事には当たりません。先方が喪中期間だったとしても、その年お世話になった感謝の気持ちを送るのは問題ありません。この場合、紅白の水引ではなく、白無地の短冊を使用し、表書きには「お歳暮」とします。

 

ちなみに、自身が喪中期間だった場合でも、お歳暮を送るのは問題ありません。ですが、喪中の人からの贈り物ということで、気にされる人もいるため、四十九日を過ぎてから水引を掛けずに送るといいでしょう。

 

故人を敬うのはもちろん、残されたご家族の悲しみを思うと、手紙やお香典など、少しでも気持ちに寄り添ってあげるのがいいですね。
 

監修:川島 敦郎さん

1956年東京都出身。大学卒業後ブライダル会社に勤務。企画やプランナー育成に携わり、業界資格の試験官も務めたエキスパート。2005年にメモリアルアートの大野屋に入社。葬儀ディレクター、生前相談アドバイザー、セミナー講師としても活躍し、現在「大野屋テレホンセンター」で仏事アドバイザーとして年間5000件以上の相談に答える。

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イラスト:飛田冬子

 


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