50代からの「ととのう」美肌温泉紀行
長崎「界 雲仙」ステイで見つける、大人女性の“人生を楽しむ”リトリート旅
長崎「界 雲仙」ステイで見つける、大人女性の“人生を楽しむ”リトリート旅
更新日:2025年09月27日
公開日:2025年09月18日
今、ホテルステイが50代女性に人気な理由

前編で温泉で肌と髪を整えた大人女性たちへ。今回は「界 雲仙」で心と体をさらに整える贅沢時間をご紹介します。
同世代のゲストに聞くと、「旅先でまで時間や予定に追われたくない」「あちこち忙しなく動ける体力がなくなってきた」という声が多く聞かれます。
特に50代・60代女性にとって、旅はリラックスできる貴重な時間。移動や観光の計画に気を使わず、ゆったりと過ごせるホテルステイは、ぜひ試してほしい大人旅の醍醐味です。
例えば、滞在中の楽しみの一つでもある食事。
「界 雲仙」では文化体験や旬の会席料理が整っており、自分であれこれ決めなくても『ここにいれば大丈夫』という安心感があります。

地元名物「湯せんぺい」を使った先付けから、長崎の旬の食材や食文化を生かした料理、デザートまで、五感で味わえる食事をゆっくり楽しめます。
そして、「界 雲仙」で充実しているのが、アクティビティ。筆者が滞在したときは、時々あいにくの雨模様でしたが、室内でのアクティビティが充実しているため、飽きずに、むしろ快適にさまざまな体験を楽しむことができました。
50代からの旅に求められるのは「任せる余裕」。
自分で何もかも決めるより、出費や時間の管理に追われるより、信頼できるホスピタリティに身を委ねることで、心がふわりと解け、旅そのものが癒やしに変わります。
「客室付き露天風呂」で肌も心も整う贅沢時間

ホテルステイ、「界 雲仙」の主役は、やはり客室付き露天風呂。
露天風呂付き客室ではなく、客室付き。なんと部屋の半分以上が露天風呂スペースで、リビングスペースの代わりに湯上がり処があるんです! 露天風呂にサッとつかり、湯上りチェアでリラックス。露天風呂越しにもくもくと湯けむりを眺めていると、心までほどけていきます。
部屋の中なので、いちいち着替える必要もなく、バスローブで過ごせるのも気軽。おかげで、足湯も含め、到着したときから朝夕夜と思う存分、のんびり温泉を満喫できました。
露天風呂は朝昼夜で景色も楽しみ方もさまざま。
朝:澄んだ空気に包まれ、鳥の声が響く中、起き抜けにちゃぽん。体も頭も目覚めていく
夕暮れ:森の緑が金色に染まり、湯面に光がゆらめく中、足湯で日中の疲れをとる
夜:満天の星を眺めながら身をゆだねて。体があたたまったらそのままベッドへ――

室内にはステンドグラスやビードロなど、長崎らしいあしらいがそこかしこに施され、異国情緒も感じます。素敵なスポットを探すだけでも楽しいですよ。
和華蘭文化を体験して50代の夜を知的に楽しむ

長崎の伝統工芸や書籍がちりばめられたトラベルライブラリーで過ごしたり、館内アクティビティで長崎ならではの文化を滞在しながら気軽に楽しめるのも、「界 雲仙」ホテルステイの醍醐味です。

日本、中国、オランダが交わる和華蘭文化の奥深さを体験できるアクティビティのひとつが「焼酎ディスカバリー」。界 雲仙では、壱岐焼酎を緑茶・ウーロン茶・コーヒーで割っていただくのですが、私はコーヒー割りにハマりました(笑)
今度、家でもやってみよう。そんな発見もうれしいですよね。
さらに夜になるとトラベルライブラリーは、いっそう異国情緒あふれる雰囲気に!

万華鏡の中に迷い込んだような「和華蘭ラウンジ」は、なんと世界遺産でもある大浦天主堂の修復で使われたガラスのを活用しているのだそう。歴史を感じるレトロな空間で、ゆったり夜が更けていきます。
ちなみに、壱岐焼酎はスイスイいけるのですが、気が付くと顔は真っ赤。足元もおぼつかない……でも、ホテル内なので、ふらふらしても、なんとか無事、部屋まで戻れるのも、女一人旅では安心です(笑)
朝の雲仙地獄パワーウォークでエネルギーチャージ!

翌朝は雲仙地獄を一周するアクティビティ「雲仙地獄パワーウォーク」へ。
朝の澄んだ空気を吸い込みながら、体をほぐしていきます。途中、声を出す動きは、ストレス解消にぴったり!地熱で地下足袋を履いていても、足元からじんわり熱が伝わり、体の奥底から力が湧いてきます。
ストレッチも含め、約1時間。動きが激しすぎず、自然の中で行うので、無理なくしっかり体を動かせていい感じ。だんだんお腹が空いてきました。

ちなみに、この雲仙地獄には温泉たまご屋さんがあり、その周辺にはたくさんの温泉猫がいます。ぬくぬくして気持ちよさそうな顔の猫を見ていると、それだけで癒やされますよ。
吹き抜ける風で、自分が大汗をかいていることに気付きました。
「界 雲仙」は雲仙地獄から徒歩すぐなので、そのまま大浴場へ!
朝日が差し込むステンドグラスが幻想的な内湯で、汗を流してスッキリすると、なんだか肌も髪も、体の中から新しい自分に生まれ変わったような気がします。

ご当地の味、文化……旅の思い出を家に持ち帰る
この旅で、お土産にしたのは「島原半島3大温泉パック」のほかに、この3つ。
お土産1:湯せんぺい
夕食に出た、雲仙温泉を入れて焼き上げる名物・湯せんぺいを割って、リエットでいただく先付け。おいしかったので、お土産に買いました。朝は店頭で焼く作業を見ることもできるそう。
また、「界 雲仙」に宿泊客限定で、湯せんぺい手焼き体験ができるアクティビティが期間限定で開催中だそう(詳細はこちら>>)。
素朴で懐かしい甘さはお茶請けにぴったり。帰宅後もふと旅を思い出させてくれます。

お土産2:かんざらし
デザートでいただいた島原名物のかんざらし。見た目もかわいく、シンプルなおいしさに、すっかりはまってしまいました。島原にはかんざらしを出す喫茶店がたくさんあるということで、旅の途中で立ち寄りました。
小さめの白玉に、素朴なシロップをかけるだけ。来客時のおもてなしにもよさそうで、これもお店の人にコツを聞いて、レシピのお土産にしました。
お土産3:活版印刷のカード

界 雲仙の滞在で最後に楽しんだのがご当地楽の「活版印刷体験」。自分の好きな言葉をカードに刷り込み、旅の余韻をそのまま持ち帰れます。
つくりながら、日本の活版印刷のルーツを学び、実際に自分の手で印刷する味わいを楽しめる、ここでしかできない体験。一文字一文字選びながら、この旅で感じたことを振り返る、マインドフルネスな時間でした。

こんなふうに、その土地で得た知識や体験を、普段の暮らしに持ち帰る。
やみくもに物を買って持ち帰るのではなく、旅のお土産はそんな「人生の楽しみ」を広げてくれるものがいいなあと、大人になった今、思います。
たまにはご褒美!心と体を「ととのえる」大人の贅沢

露天風呂での美肌効果と深呼吸、地獄の湯けむりに包まれる朝、和華蘭文化に触れる夜。
そこにスタッフのさりげない心配りが加わり、滞在全体が「ととのう時間」へと昇華していきました。
アクティビティなどでご一緒した60代女性グループのみなさんも、館内でお会いするときは作務衣や湯上り着で終始リラックスした様子。時が経つうちに、表情もやわらかく穏やかさが増していくのを感じました。あ、もちろん肌のツヤも。
「スタッフの方がとても親切で。さりげない気配りと笑顔で、ここでの滞在をより気持ちよく、楽しくさせてくれる。ホスピタリティの高さが、心まで満たされる理由なんだと思います」とお話ししてくださいました。
露天風呂で肌がふっくらと整い、湯上がりの頬にほんのり色づく温かさを感じながら、心もゆるやかにほどけていく――。
和華蘭文化を楽しんだ知的な夜、せんぺいやかんざらしの優しい味わい、館内のさりげない心配りに包まれた滞在すべてが、五感を満たす豊かな時間でした。
また、自分を解きほぐし、美しく整えるために、ここに来よう――そう心に誓い、雲仙を後にしました。
今回宿泊した温泉宿はこちら:界 雲仙
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。「界 雲仙」は、雲仙地獄を間近で感じることのできる地に立ち、和(日本)、華(中国)、蘭(オランダ)の要素が混ざり合った長崎文化を表現した館内の設えが特徴の施設です。
地獄パワーに触れられるよう温泉入浴や地獄を活用したアクティビティ。異国情緒あふれた華やかな文化に触れ、地獄からの大地のエネルギーに触れることができる温泉旅館です。
▼界 雲仙 住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙321
取材・文=長倉志乃(HALMEK up編集部)
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