50代からでもペラペラに!英語がしっかり身につく学び方&極意とは?
50代からでもペラペラに!英語がしっかり身につく学び方&極意とは?
公開日:2025年07月24日
50代からでも英語力はどんどん伸ばせる
いつかは英語をやり直したいと思いながら、仕事に家庭にと忙しくしているうちに気づけば中高年――。でも今は人生100年時代、これからだって英語が得意になればその恩恵は大きいでしょう。学生時代よりも効率よく、しっかり実力がアップする学習法があるなら実践してみたい! という人は多いはずです。
そこで、隙間時間を使って英語をやり直し、ビジネスシーンでの英会話にも困らなくなったという50代の三好晶子さんに、多忙な大人でも挫折しにくく、実践的な英語力が身につく英語学習の極意を教えてもらいました。
必要に駆られ、英語に再び取り組んでみたものの……
新卒入社以来、仕事漬けの日々を送っていたという三好さん。40代半ばでグローバル部門への異動があり、英語が必須になったことと、プライベートな時間が増えたことが英語を本格的に学び直すきっかけでした。
「大学は仏文科で英語も併せて学んでいたのですが、大学卒業後、全く学習を継続していなかったために、相手の話を理解して適切に返答する瞬発力が失われてしまって。英語を聞いて理解するのも、考えたことを英語にして話すのも遅かったんです。これはマズイ、と慌てましたね(笑)」
「中学英語のやり直し」が上達への近道
英語の学び直しを決意して以来、オンライン講座やプライベートレッスンなど、さまざまな英語学習法を試してきたといいます。
ベストな方法を探して試行錯誤した結果、2年前に出会ったのがNHK出版の「ポケット語学」でした。このポケット語学は、月額約900円(WEBサイト経由で年額プランを契約した場合)で2000レッスン以上のNHKラジオ英語講座をいつでもどこでも学べる英語学習アプリです。
NHKラジオの英語講座は、英語教材の定番の一つ。誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。三好さんも小学生の頃から聴いていたそうで、大人のやり直し英語について調べていたとき、NHKの語学講座をすすめる人が多かったこともあり、懐かしさもあって再チャレンジしてみたと言います。
特に英語の瞬発力を飛躍的に高めてくれたのは、『中学生の基礎英語 レベル2』の講座だそうです。
子供の頃から英語が得意だった三好さん。大学入試をくぐり抜けた英語力があるのに、中学英語のやり直しからスタートしたとは意外です。
「海外駐在経験者やビジネス英語に長けた知人たちの英会話を聞いていると、1フレーズが短く、ベーシックな構文しか使っていないことに気付きました。テンポよく会話のやり取りをするには、シンプルで実践的なフレーズを巧みに使い回すことが重要なんです」
1レッスンを100回!ひたすら反復練習
基礎的な英語を本当に自分のものにするために、三好さんが徹底しているのが反復練習。「一つのレッスンを100回、レッスンによっては200回くらい繰り返し聞き、音読します」と言う三好さん。
英語学習をしていてもあまり上達が感じられない人にありがちなのが、次々と新たなテキストや講座に手をつけて反復練習をおざなりにしてしまうこと。復習をしないと記憶は急速に失われていき、一度きりの学習で定着させるのは難しいのではないでしょうか。
「以前は期間限定のストリーミングサービスを利用して学んでいたのですが、期間が過ぎてしまうと反復練習ができなかった。記憶に定着させないと上達はしないので、時間を気にすることなく繰り返し学べるポケット語学を導入しました」
さらに三好さんが実践しているのが、同じレッスンであっても毎回、目的を変えて聞くようにすること。発音やリズムを学ぶ、どんな構文になっているかを学ぶ、同時通訳のように訳してみるなど、何を鍛えるかを変えながら学ぶことで、より深く身に付くのだそうです。

通勤や身支度しながらの勉強を日課に。1回10分でOK
三好さんの英語の学び方は基本的に、すき間時間を使った「ながら勉強」。通勤や身支度の時間などを有効に使っているのだそう。
「『中学生の基礎英語 レベル2』の便利なところは、リピート練習をする時間が設けられていること。アプリを一時停止しなくてもよいので、作業の手を止めることなく英語を学べます」
ながら学習の1回あたりの時間は、わずか10分ほど。1日に3回くらい何かをしながら聞いて、そのほかに就寝前には20分、音読の時間を設けているそうです。
「英語学習のために意識的につくっている時間は、音読のための20分だけ。毎日のルーティンに英語学習をマルチタスクで組み込んでしまうことで、楽に習慣にすることができ、おすすめです」
成果を急がない、無理に詰め込まない、が長続きのコツ
1時間ほどの勉強を毎日続けることで、英語力をアップさせた三好さん。それでも英語の学び直しを決意した直後は、早く上達したいと急ぐ気持ちから、失敗もあったといいます。
「すぐにペラペラになりたい、と成果を急いでしまって。毎日2時間ほど捻出してがんばっていた時期もあったのですが、忙しい日もあるし、続かないんですよ。勉強しない日が増えてくると覚えたことも忘れてしまうし、勉強が続かない自分を責めて嫌な気分になることもありました」
多忙な大人が英語を学び直すときの長続きのコツは、無理なく続けられる学習計画を立てることだといいます。小さな目標をクリアしていきながら、積み重ねていくことが肝心。
「短時間でもとにかく毎日取り組むことを目標にしています。ポケット語学のアプリには学習記録が残るので、毎日学んでいることが可視化されるとモチベーションになりますよ」と話します。
毎日でも聞きたくなる教材を選ぶ
「反復練習を大切にしている学習スタイルだから、実践的で応用を利かせやすいことも重視したいと思っています」と話す三好さん。
「実際に外国人と交流するようになると、“歌舞伎って何?”とか“お寺と神社って何が違う?”など、日本文化について聞かれることが多々あります。そんなときにポンと返せるようなフレーズがあれば、スピーディに会話を続けることができますよね。
『中学生の基礎英語 レベル2』は、文化の違いなどもベーシックな単語を使ったシンプルな表現で説明できるようになっていますし、また、重要なフレーズはさまざまな例文で言い換える練習ができるのも、理解が深まって魅力的です」
何回も繰り返す読む文章だから、前向きになれる内容であることも大事だと、三好さんは言います。
使っている教材に出てくる例文に、愚痴などのネガティブな要素が入っていると読んでるだけで疲れてしまう。かつてはそんな経験もあったのだそうです。
「その点、NHKの英語講座は視野を広げてくれたり、共感できたり、人間関係を良くするためのヒントなども例文や表現に組み込まれています。英語学習を楽しく続けられるかどうかは、教材のテーマやシナリオにも大きく関わっていると思います」
海外ドラマも字幕なしで楽しめるように
英語学習の効果は、半年くらいしてから実感できるようになったといいます。字幕なしで海外ドラマを見ていても、以前は頭の中で日本語に訳していたのが、ポケット語学を毎日続けるようになってからは、英語を英語のまま理解できているという、確かな手ごたえを感じることが多くなったのだとか。
「『ラジオビジネス英語』を1年続けた後に、『中学生の基礎英語 レベル2』で基礎を学び直し、あらためて『ラジオビジネス英語』を聞いてみました。するとリスニング力が格段に向上していることにうれしくなり、今でも『中学生の基礎英語 レベル2』で毎日学びながら、ときどき『ラジオビジネス英語』で力試しをしています」
英語学習アプリには、使う人のレベルに合わせて進んでいくものが多いのですが、ポケット語学はレベルの異なる7つの講座が自由に選べます。自分が足りないなと思うレベルにいつでも立ち返ることができるので、効果的な学び方ができるのだそうです。
想定外のマインドフルネス効果も!?
英語学習を継続できたことで「自己肯定感も上がった」という三好さん。計画どおり実行できていることが自信になり、今までは億劫だったヨガも始めたのだそうです。
また、いつでもどこでも気軽に学習ができるアプリは、雑念を消すのにも役立っているのだそう。モヤモヤしているときにポケット語学を開くとたちまち学習に集中でき、気持ちが落ち着くので、手軽なマインドフルネスにもなっているといいます。
「仕事や人間関係で気がかりなことがあるときに、無心になるって難しい。でも英語学習を始めれば、意識がそちらに向けられますよね。まったく想像していなかったマインドフルネス効果ですが、みなさんにも一度試してみてもらいたいです(笑)」

英語で広がる新たな世界、友人づくりにも
仕事や旅行に生かせるだけでなく、知識や出会いも格段に増やしてくれるのが英語。毎日コツコツと積み上げてきた英語力は、今後、友人づくりに生かしていきたいとのこと。
「英語の醍醐味は、日本語しか話せないときよりも世界が驚くほど広がること。仕事に活用するのはもちろんですが、以前よりも英語で深い会話ができるようになったので、外国人の友人を増やして交流していきたい。価値観や視点も違う方々との交流は、気付きや学びが多いですから」
まずは「英語が話せる自分」をイメージする
最後に、これから英語を学び直そうという同世代へのアドバイスを三好さんに聞きました。
「最初に“英語を話せる自分”をイメージすることですね。初歩的なフレーズを200回くらい繰り返し音読すれば、いつでも口から出てくるようになります。例えば『中学生の基礎英語 レベル2』のレッスン1を200回くらい、何日もかけて音読してみる。そうすると英語が話せる自分が感覚としてつかめるようになり、“この感覚を目指そう”というゴールが見えるようになりますよ」
語学学習が続かないのは、ゴールが見えず、今の実力も掴みづらいから。だから「英語が話せる自分」をまず知っておけば、何が足りないのか、何をすればそこへ到達できるのかもわかってくると言います。
英語の学び直しを通して、単に英語力が向上しただけでなく、ストレスを緩和できるようになったり、自己肯定感が上がったりと、思わぬ効果も多かったという三好さん。今後も英語を使って仕事や交友関係の幅を広げていきたいとのことでした。
学び直しに「手遅れ」ということはありません。もしあなたもこれまでの英語学習に後悔があるなら、人生後半をより楽しくするためにも、再チャレンジしてみてはいかがでしょう。スマートフォンを使って、手軽に無理なく続けられるうってつけの学習法があるのですから。
三好さん流★大人のやり直し英語術 6つの極意
- 最初にゴールのイメージをつかむ
- 基礎のやり直しは徹底的に
- 反復練習で記憶に刻み込む
- ながら勉強が基本、日課にする
- ストレスになる学習計画は立てない
- 毎日聴きたくなる教材を選ぶ
【関連リンク】
NHK出版 ポケット語学
https://www.pocket-gogaku.jp/




