【シリーズ|彼女の生き様】キャシー中島 #5

幸せへの一番の近道は幸せにしてもらうでなく、なる!

幸せへの一番の近道は幸せにしてもらうでなく、なる!

更新日:2024年05月17日

公開日:2024年05月10日

幸せへの一番の近道は幸せにしてもらうでなく、なる!

人生はある意味、“もらいもの” 今こうして生きているだけで、ありがたい 笑顔でハッピーに暮らしていきます!

65歳で顔に皮膚がんが…でも、この程度で済んでラッキー

2024年2月に72歳になりました。でも、だいたい5年ほどは前の年代を引きずる感じなので、今はまだ気持ちも体の動きも60代かな。多分、75歳くらいになったら「70だわ」って実感するのだと思います。

もちろん、年をとったなぁと感じることはありますよ。冷蔵庫に大根を入れようと思って開けたら、隣にある食器棚だったり(笑)、約束していたのをすっかり忘れていたり。そんなことはしょっちゅう。やっぱり老化なのかなぁと思います。

65歳のときには、顔に皮膚がんもできました。最初は赤いグジュグジュした状態で、やがてかさぶたになり、そのかさぶたが取れて、またグジュグジュって感じに。そういう状態を何回も繰り返しながら大きくなりました。皮膚科で診てもらったら「残念賞」、つまりはがんだと先生に言われました。でも“基底細胞がん”というタイプで、転移することはあまりないそう。定期的に受診して、これまでに2回切除してもらいました。切ったところは今はあまりわからないけど、もうちょっと年を取ると目立つようになるかもしれないですね。

でも、それ以外は至って元気。この体型なのに、よく歩くし、階段も平気だし、よく眠れるし。特別なことは特にしていないから、一番は親からもらったDNAのおかげかしら。

不安で不安で歩き続けた日々…でもそのおかげで足腰丈夫なの

あ、そういえば私、脚の筋肉がすごいんです。50代の頃に、もう狂ったように歩いた時期があるの。朝5時に起きて、5時半から7時半くらいまでひたすら歩く。何もしないで一人でいると、どんどん不安が募っていきそうで……。このままじゃいけないと思って、とりあえず家の外に出ました。歩いているうちに、少しもやがかった気持ちが晴れてきて、体もいい塩梅に疲れてきて。

夫もちょっと体調を崩したりしていた時期だったので、途中から一緒に歩くようになってね。歩きながら、いろいろな話もできて、いい時間でした。そのときに筋肉もついたんです。その筋肉を今も大事に使っています。毎年、夫婦でホノルルマラソンの10キロウォークにも参加しているんですよ。

キャシーさんと息子の勝野洋輔さんと一緒につくったキルト作品
『Aloha nui loa キャシー中島・51年目のキルト作品集』(大和書房刊)より©斉藤亢

若い世代と意見が食い違うのはいつの時代も同じこと

今、うちは世代交代の途中でね、キルト教室やショップなどの経営を息子に渡すという時期に来ているんです。大した財産はないけれど、将来、残った人たちが困らないよう、相続税とか、膨大な量のパッチワークの切れをどうするかとか、そういうことも考えています。

息子とはいろいろ話しますが、意見が食い違うこともしばしば。私がやって来たことは時代的にもう古いとか、そういうことをどんどん言われています。でも、むかっ腹は立たないの。私も昔、言葉は違うけれど、母に言っていたような気がするから。

息子の話を聞きながら、「ま、いいか」とつぶやいて、まずはやりたいようにやってもらうようにしています。「とにかくやってみて。それでつまずいたり悩んだりして、私が必要になったら呼んでね」と。

仕事だけでなく、家庭や子育てでも同じ。私たち夫婦のときとは環境が違うから、子どもたちには子どもたちなりのやり方があります。ここでも「ま、いいか」です。こちらの意見を押し付けるのではなく、「そうなの、それでうまくいくといいね」と。

幸せにしてもらうんじゃなく自分で幸せになるのよ

私のモットーはね、深く考えないで、もう力を抜いちゃうこと。すごく楽よ。ストレスって自分の問題、自分がどう考えるかだと思うんです。

例えば雨が降ったら、屋上の緑に水やりをしなくていいなとか、お天気がよかったら洗濯物がすぐに乾いてうれしいなとか、料理をしておいしくできたら超ハッピー!ってね。そうそう、昨日、キムチを漬けたんだけど、すごくおいしくできたから、今日はとても気持ちがいいの。そうやって何でもハッピーに変換しちゃうんです。

私は風邪を引いても「明日は絶対に治る」と思うタイプ。おいしいものを食べて寝ちゃったら、次の日はまた復活!なんです。

悩み事を抱えたときに、食事が喉を通らないって人もいるかもしれないけど、無理してでも超おいしいものを食べなきゃいけない。“心”の下に“胃袋”があるの。胃袋が温まって膨らむと、嫌なことが結構小さくなるから。お腹いっぱいになると、とりあえず1回寝ようってなるから。寝て、そして次の日に起きたら、新しい1日が始まるんです。

人生ってつらいことも嫌なこともあるけど、ある意味、“もらいもの”。今こうして生きているだけで、ありがたい。これからも毎日、笑顔でハッピーに暮らしていきます!

取材・文=佐田節子 写真=中西裕人 構成=長倉志乃(ハルメク365編集部)

【シリーズ|彼女の生き様】キャシー中島《全5回》

  1. 自分も相手も受け入れてビッグマム「ハッピーの流儀」
  2. 結婚45年、円満の秘訣は心で紡いだ「夫のトリセツ」
  3. 娘の死。自然と笑える日まで努力してでも笑顔でいる
  4. 人生の選択を“正解”にするのは自分の行動と気持ち
  5. 幸せへの一番の近道は幸せにしてもらうでなく、なる!

キャシー中島

きゃしーなかじま

ハワイ・マウイ島に生まれ、3歳のころから日本で生活。1969年モデルとして芸能界デビューする。その後テレビタレントとして活躍。パッチワークスクールを主宰し、後進の指導に励んでいる。最新刊『Aloha nui loa』(大和書房)ほか多数。2024年3月には東京・三軒茶屋にカフェ「キャシーマム」をオープン。

#4

娘の死。自然と笑える日まで努力してでも笑顔でいる

#5

幸せへの一番の近道は幸せにしてもらうでなく、なる!

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

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