坂東眞理子さんが「終活」より「老活」をすすめる理由
2023.11.032023年12月01日
人生後半「新しいステージ」を輝かせるために#2
坂東眞理子|60代からを充実させる「老活」のコツ5
60歳で昭和女子大学学長に就任し、人生後半に向け新たな挑戦を続けてきた坂東眞理子さん。70代の今、必要なのは人生をしまうための終活ではなく、充実した老いを迎えるための「老活」だといいます。今回は充実した「老活」を送るコツをお聞きします。
坂東眞理子さん(昭和女子大学総長)
ばんどう・まりこ
1946(昭和21)年、富山県生まれ。東京大学卒業。69年、総理府入省。内閣広報室参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事などを経て、98年、女性初の総領事(オーストラリア・ブリスベン)。2001年、内閣府初代男女共同参画局長を務め退官。04年、昭和女子大学教授となり、07年、同大学学長。16年から理事長・総長、23年から現職。06年刊行の『女性の品格』(PHP新書)は330万部を超えるベストセラーに。『70歳のたしなみ』(小学館刊)など著書多数。
コツ1:「いいこと」を思い出し、不機嫌の種を手放す
(記事は2020年9月に取材したものです)
鏡に映った自分の顔を見て「あーあ」とがっかりしたり、自分にできないことをしている人を見て妬ましく思ったり、若い頃には難なくやれたことができなくなって落ち込んだり……。年を重ねると、不機嫌の種が山ほどあって、“ありのままの自分”の気持ちを素直に出していると、どんどん機嫌が悪くなっていきます。
ありのままの自分で機嫌よくいられるのは、よっぽどの聖人君子だけ。とりわけコロナ禍では気分が沈みがちですから、“ありのままでいい”という思い込みを捨てて、意識して機嫌よく一日一日を過ごすことをおすすめします。
自分を機嫌よくさせるために心掛けたいのが...