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公開日:2025年05月09日
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トランプョックで株式相場は大荒れ。まるでジェットコースターのような値動きが続くとき、投資ビギナーはどのように対処すればよいのでしょうか?ファイナンシャルプランナー(FP)の深田晶恵さんに、そんなときの心の持ち方と損しないための対処法を聞きました。
トランプ米国大統領の相互関税政策の影響により、2025年4月の株式相場はアメリカも日本も大荒れでした。値動きの大きさは、まるでジェットコースターのよう。動揺している人も多いと思います。
特に2024年1月にNISAが拡大してから投資デビューをした人は、証券会社のアプリ上で頻繁に残高照会し、「損してる!」「少し戻った!」と一喜一憂しているのでは?
最初に言っておきますね。スマートフォンで残高照会はしないこと。日々の値動きを追いかけても、心がざわつくだけで、いいことはありません。
では、どうすると穏やかに投資をすることができるのでしょうか。今回は、その心構えをお伝えします。
グラフは、金融庁のNISA特設サイトに掲載されているものです。このグラフから学べる「投資で失敗しない鉄則」が3つあります。
上のグラフは、2003年1月から毎月1万円を株式指数に20年間積み立て投資した場合のシミュレーション例で、黄色の面が積み立て元本、青い折れ線は日本株、赤い折れ線は全世界株式に投資した際の運用結果です(いずれも指数に投資した場合の試算)。
20年間の投資元本240万円に対し、全世界株に投資をしていたら690万円、日本株なら443万円になっていましたが、ここで大事なのは大きく増えたという金額ではありません。いつ投資を始めたのかにより結果は異なるため参考程度に見ておきましょう。
グラフを見ると、2008年末から数年間「元本割れ」をしていることがわかります。これは2008年9月に起こった「リーマンショック」による世界的な株価下落によるものです。
このような株価大暴落があっても、びっくりして売ってはいけません。これを“狼狽(ろうばい)売り”と言います。なぜなら、売ると損が確定するからです。
株式相場はいい時も悪い時もあります。景気や金融政策の影響を受けて、上がったり、下がったりすることを「知っておく」ことが肝心です。また株式相場が好調になるまで、「待つ」のが鉄則です。
暴落時に狼狽売りをしないとしても、積み立てを中断する人がいますが、実はこれも「やってはダメなこと」です。
積み立て投資は、毎月同じ金額で買い続けるので、株価が下がった時は高い時よりもたくさんの口数の株を買うことができ、反対に株価が高い時は買える口数は減ります。
ですから、今のように株価が下がった時はたくさん株が買えているのですから、積み立てを続けていると、株価が上昇した時にお金を増やすことができるわけです。
上のグラフでは、2013年頃からグッと資産が増えているのがわかります。株価暴落の後、積み立てをストップしていたら、この運用結果にはならなかったでしょう。積み立てを継続したからこそ、お金を増やすことができたのです。
グラフを見ると、「日本株式」も「全世界株式」も積み立てを開始してから3年間くらいほとんど利益が出ていないことがわかります。積み立て投資をスタートした時期や、その後の値動き、投資対象によっても違いますが、3~5年程度は大きな利益が出ないケースが多いです。
積み立て投資は、株価が高い時期にも、安い時期にも機械的に毎月コツコツ定額を購入するもので、すぐには投資効果が出にくい仕組みを持ちます。このことを事前に知っておけば「積み立て投資とはすぐに増えないものなのだ」と心安らかでいられるでしょう。
投資を始める前に知識を持つことも大切なことですが、実際にスタートしてから学べることもたくさんあります。長期投資をしていると、今のように株式相場が荒れるときが幾度かやってくるもの。今回紹介した「3つの鉄則」を守り、慌てず長い目で積立投資を続けていきましょう。
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