確定申告で医療費控除!確実に取り戻すために知っておきたい3つの重要ルール
2025.02.07
公開日:2025年01月17日
貯まる人になるための「大人のマネー学」3
話題のNISAで投資デビュー!損しないために絶対知っておくべき3つのこと
2024年から大幅に制度拡充し、話題の新NISA(少額投資非課税制度)。「始めないと損」などという触れ込みを目にすることもありますが、実態はどうなのでしょう? ファイナンシャルプランナー(FP)の深田晶恵さんにNISAの“ホントのトコロ”を聞きました。
高まるNISA人気!どんなお得な制度なの?

2024年1月にNISA(少額投資非課税制度)が拡大したことで、世代を問わず「NISAで投資を始めたい人」が急増中です。
NISAとは、ごく簡単に言うと「投資で増えた分に税金がかからない制度」のことで、金融機関でNISA口座を開設し、その口座で投資信託などを購入します。
投資の利益には本来、約20%の税金がかかりますが、それが非課税になるのはうれしいですね。メディアの記事で取り上げられることも多いですし、金融機関も宣伝に力をいれているので、NISA人気は高まる一方です。制度の後押しは大きな影響があるものだなと実感します。
50代以上の女性たちからも「投資デビューした方がいいですか?」とやる気満々の表情で尋ねられることが増えています。
投資を始めてみたい人に「やめておきましょう」と言うことはありませんが、FPとしてはちょっと心配な点もあります。
「みんなNISAをやっている」という理由で投資デビューはNG

これまで投資をしたことがない50代女性に「なぜ、投資をしなかったのか」と聞いてみると、「お金が減るリスクがあって怖かったから」と言います。この世代には「あるある」です。
「では、NISAで投資デビューしたいと思ったきっかけは?」と尋ねると、「みんなやっている」、「投資している人はお金が増えたと言っている」と返ってきます。う~ん……。
「投資でお金が減るかもしれない」というのは、NISAが拡大後も存在するリスクです。変わったことは、身近でNISAで投資を始めた人が増えたことだけですね。
「みんながNISAをしているから」だけで、投資デビューするのは危険だということを認識しておきましょう。NISAは制度の名称であり、NISA口座を利用することは「投資をする」ことなのです。
投資で失敗しないための3つの鉄則とは?

残念ながら、投資で「確実に増やす答え」はありません。値動きのある商品に投資をするわけですから、元本割れをすることもあります。「〇年後にいくらになっている」といった約束はできないのが投資です。
ところが「失敗を減らす方法」はあるのです。
このことをみなさんにぜひ知ってもらい! 「失敗しないための3つの鉄則」を伝授しますね。
失敗しないための鉄則1:「非課税制度を活用する」
NISAを活用して投資をすれば、この鉄則はミッションクリアです。
税金の分、投資による収益の目減りを防ぐことができます。証券会社か銀行でNISA口座を開設し、その口座内で投資をすることで非課税の恩恵を受けましょう。
失敗しないための鉄則2:「低コストの商品を買う」
投資において、低コスト、つまり「手数料の安い商品」を買うことは、最も大切なことですが、ビギナーは意外とこのことを知らないまま投資デビューしてしまいます。
「手数料は、投資の儲けの足を引っ張るもの」ですから、できる限り、安い手数料の投資信託を買うのがセオリーです。
金融機関の窓口で相談すると、手数料の高い商品をすすめられがち。なぜなら、証券会社も銀行も投資信託の手数料が収益になっているからです。
NISAを始めるなら、手数料が安い投資信託をラインナップしているインターネット証券やインターネットバンキングを利用しましょう。
手数料の安い投資信託の選び方は、別の回で解説します。
失敗しないための鉄則3:「まとまったお金で1つの商品に、一度に投資しない」
50代の女性から「定期預金のお金を増やしたいから、それを原資にNISAで投資をするのはどうか」といった質問をよく受けます。
投資経験のないビギナーは、まとまったお金で一度に投資をしてはいけません! タイミングを狙わずに、株価が高い時も低い時も、とにかく毎月同じ金額で買い続ける「積立投資」が基本セオリーです。
毎月の収入から数万円を積立投資するか、定期預金を少しずつ積み立てるか、どちらでもいいです。少しずつ積み立てる、つまり「時間分散」をすることも大切であることも知っておいてください。
「失敗しないための鉄則」は、3つとも守ってくださいね!
次回のテーマは「確定申告で確実に取り戻すポイント」です!
文・深田晶恵