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英国の豪華客船「クイーン・エリザベス」。憧れのクルーズ船を編集部員が乗船体験してきました! 船内で過ごす夢のような時間はまさに「自分へのご褒美」。イギリスの古き良き文化を感じさせる船だからこそ味わえる、格式を感じた瞬間を5つお届けします。
2023年、憧れの「クイーン・エリザベス」の旅がかなう!
客船で「クイーン・エリザベス」と言えば、世界中の代表格。コロナ禍で縁遠くなってしまったクルーズ旅ですが、実は2023年からの予約が始まっています。「いつかは豪華客船の旅をしたい」という夢がある方は、4年越しの夢をかなえるチャンスです。
2021年3月に発表されたのは、「クイーン・メリー2」と「クイーン・ヴィクトリア」の「100周年記念ワールドクルーズ」2本と、「クイーン・エリザベス」の日本周遊クルーズ4本、ショートクルーズ2本。中でも注目したいのが、9~10日間をかけて日本を周遊する「クイーン・エリザベス」の日本発着クルーズの4本。発着地はすべて横浜で、北海道・東北・四国・九州など、新緑の美しい4~5月の時期に日本各地を巡ります。
各寄港地では観光を満喫し、船に戻ると“英国”が堪能できるのが魅力です。木を多用した、品と華やかさのある船内はさまざまな施設があります。この記事では、そんな「クイーン・エリザベス」の豪華な船内で味わえる、格式の高さを感じる瞬間ベスト5をご紹介します。
【1】英国王室ゆかりのクラッシックなグランド・ロビー
※取材は2019年に行いました。
クイーン・エリザベスの象徴である、グランド・ロビー。足を踏み入れると、1~3デッキ(階)まで吹き抜けになっている、優美な曲線を描いた重厚な建築にうっとり。
正面には、初代クイーン・エリザベスが描かれた寄木細工の壁画があります。しかもこの壁画、英国の寄木細工の第一人者であり、エリザベス2世女王の甥のデビッド・リンリー子爵が制作したものです。
毎日行われるピアノやハープの生演奏とともに、優美な広い空間を楽しみながら、コーヒー、紅茶やお酒を飲んだら、ぜいたく気分を全身で味わえること間違いなし。
女王の名を冠することが許された船「クイーン・エリザベス」。グランド・ロビーの他にも、エリザベス女王の肖像画や写真が飾られるなど、王室とのゆかりの深さを感じる場所が、至る所にあります。
【2】サービス内容が違う!4つのカテゴリーから選ぶ部屋とレストラン
ここで、「クイーン・エリザベス」を擁する船会社、キュナード・ラインについてご紹介しましょう。キュナード・ラインは1840年創業。輸送業を行う一方で、女性用ラウンジやフィットネスジムなどを装備した画期的な客船を次々に就航して、富裕層に人気を博していきました。
そして当時、キュナード・ラインのライバル会社だったのが「ホワイトスター・ライン」社。1912年に処女航海で沈没してしまった、世界一の豪華客船「タイタニック」を擁していた会社です。当時遭難したタイタニックからの救助要請を受け、いち早く現場に駆けつけ生存者の救護に当たった「カルパチア」も、キュナードの船でした。
のちにキュナード・ラインは、1934年に「ホワイトスター・ライン」を吸収合併。現在も、質の高いサービスを「ホワイトスター・サービス」と呼び、訓練を受けた乗組員たちはその証として、バッチを付けています。
そんな長い歴史のあるキュナード・ラインは、今も古き良き時代を感じる、船旅のあり方を大切にしています。
映画「タイタニック」を思い出していただくとわかるように、かつて客船にはカテゴリー分けがありました。現在では、多くのクルーズ船はワンカテゴリー制となりましたが、「クイーン・エリザベス」は、今もカテゴリー制を採用してます。
カテゴリーは全部で4つ。アッパークラスから順に「クイーンズ・グリル」「プリンセス・グリル」「ブリタニア・クラブ」「ブリタニア」。客室のカテゴリーによって、利用できるダイニングも分かれています。
「クイーンズ・グリル」「プリンセス・グリル」は、専用のラウンジとテラスが利用できます。デッキ最上階にあり、このクラスの利用者以外は立ち入り禁止。
また「クイーンズ・グリル」にはバトラーが、「プリンセス・グリル」にはコンシェルジュがいます。客室から離れているフロントデスクの「パーサーズ・オフィス」に行かずとも、問い合わせに対応してくれます。
そして、部屋にはシャワーだけでなくバスタブも。
最上級カテゴリー「クイーンズ・グリル」のバトラー(執事)は、荷ほどきからサポートしてくれる、旅のぜいたくな味方です。
とはいっても、乗船客の8割が利用する「ブリタニア・レストラン」だって、十分ぜいたく気分を味わえます。
「ブリタニア・レストラン」は吹き抜けのあるぜいたくな空間で、フルコースの料理をいただけます。客室のウェルカムドリンクにはスパークリングワイン(ハーフボトル)をいただけたり、24時間のルームサービスが無料で利用できたり、1日2回のハウスキーピングが入ったり……。
基本がぜいたく仕様なので、さらにどのぐらいぜいたくをしたいかで宿泊カテゴリーを決める、という世界なのです。
編集部員Tの印象としては、ブリタニア・レストランは、利用する乗客の人数が多い分だけ賑やか。友人同士や家族で、大人数で旅行をしたら楽しいだろうなと感じました。グリルクラスの専用ラウンジや、レストランは落ち着いた雰囲気でした。
値段だけでなく、カジュアルさや賑やかさを楽しむか、まったりとした空気が流れる静かな最上級カテゴリーを楽しむか、といった視点で選んでみてもいいかもしれません。
【3】白い手袋でサーブされる、伝統的なアフタヌーン・ティー
英国といったら、紅茶。紅茶といったら「アフタヌーン・ティー」ですよね。
クイーン・エリザベスでは、毎日15時30分から、ボール・ルームのクイーンズ・ルームで、アフタヌーン・ティーのサービスが始まります。
華やかな弦楽三重奏の始まりとともに、白い手袋をはめた制服のウェイターが一斉に入場、紅茶を注ぎに来ます。そして、サンドウィッチ、スコーン、ケーキなど、見た目も楽しい食事のサーブが続きます。
ほんのり温かいスコーンに、クロテッドクリームといちごジャムをたっぷり塗ってパクリ。
生演奏ともに、お腹いっぱいになる至福の時間。英国貴族気分が味わえるアフタヌーン・ティーもまた、無料です。
【4】船内の至る所で“生”が味わえる
「クイーン・エリザベス」船内には、そこかしこにお花が飾られています。それらは実は“生花”。長い旅の中でも、常に新鮮な美しいお花が生けられているのです。
レストランのテーブルの上にも
トイレにも!
バンドやピアノ、弦楽器などの生演奏も至るところで毎日楽しめます。グランド・ロビーでは、なかなか人生で聴く機会がないハープの生演奏も。また生演奏をバックに、社交ダンスを踊れるなんてことも、これまためったにないことです。
また、イギリスのパブ文化を味わえるキュナードオリジナルの“生”ビールもいただけます。
800名以上を収容する「ロイヤル・コート・シアター」
800名以上を収容する劇場「ロイヤル・コート・シアター」。英国が誇るミュージカル、ウエスト・エンドの名作や、マジックショーなど洗練されたエンターテインメントの数々にうっとり……。
ボックス席では、プライベートな空間でシャンパンとチョコレートと楽しみながら本格的なショーを観劇できます(有料、要予約)。エリザベス女王がお座りになったという「BOX15」(写真)も、要チェックです。
【5】ドレスアップ!正装して楽しむダンスパーティー
クルーズ旅といえば、ドレスコードと社交ダンス。
クイーン・エリザベスでは、正装をするフォーマルの夜を「ガラ・イブニング」と呼びます。男性は、タキシード、ダークスーツを着こなし、女性はイブニングドレス、カクテルドレス。船内は、スパンコールやクリスタル、宝石でキラキラ、露出度高めのロングドレスの女性であふれます。
こんな光景見たことない……となりますが、ここで怖気づいてしまったらもったいない! 日本ではできないドレスの装いをしなければ損です。そして、正装する夜はダンスフロアが一番盛り上がる日です。
洋上最大級のボール・ルーム「クイーンズ・ルーム」で、社交ダンスを踊ってみませんか? 日中に、ダンスレッスンを受けることができますし、男女ともにペアがいない場合も、フロアに常駐しているダンスホストが踊ってくれます。「ホワイトスター・サービス」のバッチを付けたスタッフを探して、声を掛けましょう。
いかがでしたか? 魅力を一部だけ切り取りましたが、クイーン・エリザベスで味わう時間は、何をしても楽しいことを保証します。
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