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- 夫婦会話なしの理由や原因は?アンケート結果&対処法
夫婦の会話がないことに悩む50代女性は少なくないようです。「離婚を避けるためにも関係を改善したい」「会話が続かず疲れた」……昔のように夫との楽しい会話を取り戻すためには?会話のない夫婦の離婚率、会話減少の原因、対策について解説します。
夫婦の会話なしにはどんな影響がある?調査結果
おしゃべり好きな人もいれば口数が少ない人もいるように、会話が多い夫婦もいれば会話が少ない夫婦もいるもの。
会話のあるなしが夫婦生活のすべてではありませんが、会話は夫婦関係に大きく影響する要素でもあります。
実際にどのような影響があるのか、ここからは調査結果をもとに以下の点について見ていきましょう。
- 会話と夫婦関係の満足度の関連
- 夫婦の1日の会話時間
- 理想と現実のギャップ
- 話したいのに話せていない話題
- 夫への愛情や関心
会話は夫婦関係の満足度に大きく影響する
「夫婦の会話」をテーマに、働く主婦層を対象に行った調査(しゅふJOB総合研究所調べ)では、「会話」「満足しているほど「夫婦関係」にも」満足していることがわかっています。
アンケートで「会話に満足・やや満足のみ」と回答した人では88.3%が「夫婦関係に満足・やや満足」と回答。
一方で「会話に不満・やや不満のみ」と会話に不満を感じている人で「夫婦関係に満足・やや満足」と答えたのは9.4%という結果になっており、会話が夫婦関係の満足度に影響を与えていると考えられます。
会話のない夫婦の離婚率は?
「会話のない夫婦の離婚率」についての調査データはありませんが、明治安田生命保険相互会社が行った夫婦がテーマの調査では、「新婚時から比較して仲が悪くなった理由は」という質問で、以下のような結果が出ています。(上位5つのみ抜粋)
- 価値観やライフスタイルが合わないため……55.7%
- 付き合っていたときには分からなかった嫌なところが目に付くため……43.6%
- 労りや感謝の気持ちを示さないため……38.7%
- コミュニケーションや会話がないため……29.6%
- 夫婦喧嘩や言い争いが絶えないため……26.5%
調査結果を見ると「コミュニケーションや会話がないため」は4位となっており、会話がないという理由だけで離婚に至る夫婦はそこまで多くはないと考えられるでしょう。
約5割の夫婦は会話時間が1日30分未満
株式会社LOVE is ALLが行った『夫婦間のコミュニケーションに関するアンケート調査』の「配偶者との会話の時間は1日平均でどのくらいありますか」という質問では、最多が「1時間以上(24%)」という結果でした。
しかし、全体で見ると「30分未満」が50%を占めており、約5割の夫婦は1日の会話時間が30分に満たないという結果が出ています。
「理想の会話時間」に対して現実の会話時間は不足している
上の調査結果では、「約半数の夫婦は会話時間が1日30分未満」という結果が出ていますが、実際にはパートナーと1日どれだけ会話したいと考えているのでしょうか?
前述のしゅふJOB総合研究所の調査では、夫婦の会話時間の理想と現実ギャップについても紹介しています。
【平日:理想の会話時間】
- 10分未満……4.6%
- 10分〜30分未満……11.7%
- 30分〜1時間未満……32.9%
- 1時間〜3時間未満……39.2%
- 3時間〜5時間未満……10.2%
- 5時間以上……1.3%
【平日:現実の会話時間】
- 10分未満……21.0%%
- 10分〜30分未満……23.6%
- 30分〜1時間未満……22.1%
- 1時間〜3時間未満……26.1%
- 3時間〜5時間未満……5.1%
- 5時間以上……2.0%
理想の会話時間を見てみると、30分以上会話をしたいと考えている人が合計83.6%。しかし、現実の会話時間では30分以上会話がある夫婦は55.3%で、理想と現実ではギャップがあります。
平日だけでなく休日も同様で、理想の会話時間に対して現実の会話時間が足りていないという結果になりました。
話したいのに話せていない話題は「将来のこと」
しゅふJOB総合研究所の調査では、「夫婦の会話で良く話す内容」について、以下のような結果が出ています。
- 子どものこと……79.3%
- 仕事・会社のこと……61.2%
- 食べ物のこと……57.7%
- ニュース・トレンド……52.1%
- お金のこと……51.2%
- 健康のこと……48.6%
- 親のこと……42.1%
- 趣味・娯楽……40.2%
- 友人・知人のこと……39.5%
- 暮らしのこと……38.7%
- 将来のこと……31.7%
- 住まいのこと……30.7%
- その他……8.4%
- 特になし……2.5%
上記の「良く話す内容」と「話したい内容」のアンケート結果を比較した際、大きな差が出たのが11位の「将来のこと(31.7%)」でした。
「将来のこと」について話したいと思っている割合は56.1%ですが、実際に話せているのは31.7%で、将来について話したいのに話せていない夫婦が多いことがわかります。
夫を愛している・情がある人が約9割
理想に対し、現実では会話時間・内容ともに不満を感じている人は多いです。しかし、「夫を愛している・情がある」女性が多いこともわかっています。
ハルメクが実施した読者アンケートでは、約半数の49.6%が「夫を愛している」と回答。「愛情はないが情がある(35.7%)」と合わせると、9割近い人が夫に対して好意的な感情を持っていることがわかりました。
夫婦の会話がなくなる理由・原因
会話がなくなる原因や理由は、夫婦によってさまざま。ここからは、夫婦の会話がなくなる理由や原因について見ていきましょう。
喧嘩や揉め事の影響
夫婦喧嘩や何かしらの大きな揉め事をきっかけに、関係が悪くなったり、ギクシャクしてしまったりしていると、会話がなくなることがあります。
「あっちから話しかけてくるまで、自分からは話さない」など意地を張って無視してしまうと、会話の頻度や時間が減ってしまいがちです。
喧嘩をしたときに一時的に会話が減るくらいであれば問題ないことが多いものの、長期間続く場合はすれ違いになってしまうこともあるでしょう。
話していても楽しくない・つまらない
お互いにパートナーのことは嫌いではないものの「話していても楽しくない、つまらない」「会話が続かない」などの理由から会話がなくなっていく夫婦も少なくありません。
中には「何気ない会話をしただけなのに会話や言い合いに発展してしまう」という理由から、会話を避けるようになったケースもあるようです。
ネガティブな話題が多くうんざりしてしまう
悪口や愚痴など、ネガティブな話題は聞いていると疲れてしまうもの。
相談であればアドバイスができますが、単なる悪口であれば共感することが難しく、相手をうんざりさせてしまいやすいでしょう。
子ども中心の生活
子ども中心の生活になっていると、パートナーに対しての関心が薄れてしまうケースもあります。
子どものことについて夫婦の会話が生まれやすい環境ではありますが、子どもの巣立ちをきっかけに共通の話題がなくなり、熟年離婚につながることも。
生活でのすれ違いが多い
会話をするためには、一緒に過ごす時間が必要です。お互いに話したいと思っていても、仕事や子育て、介護が忙しいとすれ違いになってしまい、会話の時間が取れません。
お互いに忙しいと、顔を合わせる機会があってもなかなかゆっくりとリラックスして会話ができず、気持ちまですれ違ってしまうこともあるでしょう。
愛情や関心が持てなくなった
愛情や関心があれば、喧嘩をしても忙しくても「話したい」と思うもの。しかし、パートナーに対しての愛情や関心が持てなくなってしまうと、「話したい」という気持ちさえ起こらなくなってしまいます。
これがさらにエスカレートすると、「夫が嫌い」という嫌悪感に。夫へのストレスは女性の心身にトラブルを引き起こす「夫源病(ふげんびょう)」につながることもあります。
スマホばかり見ている(スマホ依存症)
近年は、1人1台のスマホを持っていることが当たり前になりつつあります。夫婦のどちらか、もしくは両方がスマホばかり見ていると、それが原因で夫婦の会話が減ってしまうことに。
自分が話しているときに相手がスマホに夢中になっていると、「自分の話なんて聞いていない」「ないがしろにされている」と悲しい気持ちになるものです。
また、パートナーがスマホに夢中だと話しかけるタイミングも掴めなくなってしまいます。
元々口数が少ない・話が苦手なタイプ
中には、元々あまり話さない人や、言葉を返すのが苦手な人もいます。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、女性は会話に「共感やコミュニケーション」を重視するのに対し、男性は「用件を伝えること、目的や問題を解決すること」を重視する傾向があるといわれています。
このような違いもあり、夫婦2人の感覚の差から「会話が少ない・会話がない」とモヤモヤした感情につながっているケースもあります。
言葉がなくても通じ合えていると安心している
長年連れ添った熟年夫婦の中には、これまで一緒に暮らしてきた経験から、お互いのことを知り尽くしていると感じ「話さなくてもわかる」「言葉がなくても通じ合えている」と安心してしまっているケースもあります。
信頼関係があれば無理に会話しなくてもOKですが、どちらかが会話がないことを「寂しい」「つまらない」と感じている場合は、すれ違いにつながってしまうかもしれません。
夫婦の会話を増やすための方法
ここからは、夫婦の会話を増やすための解決方法を紹介します。
挨拶や簡単な会話から始めてみる
すでに会話が少なくなってしまっている夫婦の場合、いきなり長時間会話を続けたり、会話を盛り上げたりするのは難しいかもしれません。
そんなときは、まずは挨拶やちょっとした会話から始めてみましょう。
「おはよう」の一言があるだけで朝から気持ちよく過ごせたり、「お疲れさま」の一言があるだけで疲れた気持ちが癒やされたりするものです。
夫婦で同じ体験をする機会を作る
夫婦で何か同じ体験をすると、それが自然に会話につながります。
特別なことでなく、何気ないことでもOK。一緒に料理や掃除をしたり、同じテレビ番組や映画、音楽を聞いて意見交換や感想を話したりすることで、楽しい時間が過ごせます。同じ趣味を作るのもおすすめです。
忙しくてまとまった時間が取れない場合は、少しの時間でもいいので夫婦2人の時間を確保するようにしましょう。例えば、寝る前の30分は夫婦の時間にするなどです。
会話の内容を見直してみる
ついついパートナーの態度が気になってしまいますが、自分のことを振り返ってみることも大切です。
- 「ネガティブな話題ばかりになっていないか」
- 「自分の話ばかりになっていないか」
- 「自分の要求を押し付けていないか」
- 「相手への敬意を欠いた発言になっていないか」
- 「怒っていないか」
など、会話の内容を見直してみましょう。パートナーが話したがっている話題を振ってみて、そこから会話を広げていくのも一つの方法です。
否定せず聞き役になる
「いや」「でも」といった言葉で否定ばかりすると、相手は話す気持ちを失ってしまいます。なるべく否定せず、相手への不満や文句も控えるようにするといいでしょう。
相手の話にうまく共感しつつ、「私はあなたの話を真剣に聞いてる」ということを態度で示せば、人はさらに話したくなります。
LINEやメールを活用する
会話が苦手なパートナーの場合、LINEやメールを使ったコミュニケーションを取ってみるのもおすすめです。
「ご飯おいしかった?」「カレーと焼き魚、どっちが食べたい?」など、何気ないメッセージやスタンプでコミュニケーションを増やしていきましょう。
夫婦会話なしは離婚しかない?他に好きな人を探すべき?
人生100年時代といわれる現代では、50歳は人生の折り返し地点。
夫婦の会話がないと一緒に生活していても楽しくなかったり、苦痛を感じたりするため、「離婚しかない?」「夫の他に好きな人を探すべき?」と悩んでしまうことも。
そんなときはまず、夫婦関係を見直してみることが大切です。
夫婦関係を修復したいと考えているのであれば、多くのエネルギーや周囲の協力が必要です。関係修復ではなく離婚をするのであれば、お金についてしっかり把握しておくなど事前準備が必要になります。
自分で考えてもいい解決方法が見つからない場合は、カウンセラーなど専門家に相談することも検討してみましょう。
小さなことから夫婦の会話のきっかけづくりを
夫婦の会話がなくなり「会話もないのに一緒にいる意味はある?」「夫婦の会話がなくつまらない」と悩む人は少なくありません。
会話がなくなる原因や理由は夫婦によって異なり、会話が少なくても信頼関係があり、お互いにその状態を心地いいと考えていれば問題はありません。
しかし、夫婦間の会話がないことについて寂しいと思っているのであれば、会話を増やすために工夫を取り入れてみるといいでしょう。
試行錯誤しても状況が変わらない場合や、対処法がわからない場合は専門のカウンセラーに相談するという選択肢もあります。
まずは小さなこと、自分にできることから、夫婦の会話のきっかけづくりをしてみてはいかがでしょうか。
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