【53歳シホの場合】この関係は必ずいつか終わる

【8】50代で年下男性に恋して!年の差恋愛の結末

【8】50代で年下男性に恋して!年の差恋愛の結末

公開日:2023年09月08日

【8】50代で年下男性に恋して!年の差恋愛の結末

「この関係はいつか終わる」と自分にブレーキをかけていた

「この関係はいつか終わる」と自分にブレーキをかけていた

「昨年の暮れに、彼はこじんまりとした結婚パーティを開いたそうです。参加した人の話だと、彼女の年齢は公表されなかったけど、彼女自身が『私はものすごく年上なんですよ。でも気にするのをやめました。だって気にしても若くはなれないから』とあっけらかんと笑っていたそう。

それを聞いて、ああ、彼女のこういうところに彼は惹かれたんだろうなと少しわかるような気がしました。彼は愛する努力をしているとは言ったけど、本当はもうどっぷり彼女に惹かれていたんろうと思います」

一方で、私はダメでした。そこまで自分に自信が持てなかったし 、彼の愛を信用して人生を賭けることができなかった……と彼女はつぶやいた。

どっぷりとタカシの愛に溺れたかったのに、年上としてのプライドや年齢差への不安、若さへの嫉妬、彼の気持ちへの疑心で、「この関係はいつか終わるから本気になってもしょうがない」と冷静ぶって自分にブレーキをかけていたんです。

全ては自分の行動の結果。気持ちの整理はできないまま

全ては自分の行動の結果。気持ちの整理はできないまま

そんな後味の悪い幕引きで、シホさんは彼を恨んだりしていないのだろうか?

「恨みようがないですよね、しょせん不倫なんて長続きしない。そう思うしかないんです。本当は少し未練もあるし、今さらながら、あのとき思い切って離婚していたら、今頃どうなっていたんだろうと考えることはあります。

彼が若い女性と結婚するなら諦められたけど、50代の人と結婚する覚悟が本当にあったなら、もっと強引に私を選んでほしかった。

でも、全ては自分の行動の結果なんですけどね。今もやっぱりショックです。まだ気持ちを整理しきれていない……」

妻という座も捨てられず、若い男性の情熱も信じきれず

妻という座も捨てられず、若い男性の情熱も信じきれず

今年の元旦は、夫と二人食卓で向き合った。長女は関西から帰らず、息子は友達と旅行に出掛けてしまったから。

「夫は、『今年はもう少し、夫婦で一緒に遊ぶか』と言いました。そうねと答えながら、どこか私に覇気がなかったんでしょうね。『お互い、体にだけは気を付けような。君は無理しないように』って。夫はいつでも優しいけど、その言葉の優しさがしみじみ堪えましたね」

何十年も居続けた、夫の隣の妻という座。それを捨てるのが怖かったのか、あるいは若い彼の情熱が冷めて捨てられることを目の当たりにするのが怖かったのか。シホさんは今も答えを出せずにいる。

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亀山早苗
亀山早苗

東京生まれ。明治大学卒業後、フリーランスのライターとして雑誌記事、書籍の執筆を手がける。おもな著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』『復活不倫』『人はなぜ不倫をするのか』など。最新刊は小説『人生の秋に恋に落ちたら』。歌舞伎や落語が大好き、くまモンの熱烈ファンでもある。