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- 甘いはちみつが虫歯や歯周病予防におすすめって本当?
栄養素が豊富なことで知られるはちみつですが、実は虫歯や歯周病予防にも役立つことはあまり知られていないようです。はちみつは、うまく使えば歯の健康維持も助けてくれる食材。はちみつの歯への効果や、虫歯予防につながる具体的な使い方を解説します。
40歳以上の約8割が歯周病
6月は歯の衛生月間。新型コロナが5類に移行し、マスク生活にも変化が訪れそうですから、自信を持って笑える歯を目指していきたいですよね!
歯は、体の健康を支えるだけではなく、見た目年齢にも大きく影響します。特に40~50代になると気になってくるのが歯ぐきの衰え。実際に、40歳以上の日本人の約8割は歯周病にかかっているとも言われます。
そんな虫歯や歯周病の大きなリスクとなるのが歯石です。歯石とは、歯の表面に付着するヌルヌルとしたプラーク(歯垢)が石灰化したもの。そしてプラークは、口の中にあるたくさんの細菌と結びつくことで増加します。
プラークや歯石を抑えるには、丁寧な歯磨きで汚れを落とすと同時に、細菌が増殖しにくい口内環境を整えることも大切。そこで役に立つのが、はちみつなのです。
はちみつは虫歯や歯周病の予防に役立つ
はちみつには、プラークが石灰化するのを遅らせ、歯石を作りにくくさせる働きがあります。
中でもマヌカはちみつは、口の中の虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑える作用があることもわかってきているので、虫歯や歯周病になりにくい口内環境に一役買ってくれます。
ちなみに、はちみつの歯石予防効果は、歯みがき粉に使われる抗歯石剤と同じくらいあるとされていて、特にレンゲはちみつやローズマリーはちみつ、マヌカはちみつなどの色が濃いはちみつは、歯石を予防する効果が高いのだとか。
上手に取り入れれば、おいしく歯の健康をサポートしてくれそうです。
虫歯予防につながるはちみつの使い方
では具体的に、はちみつをどのように使えば、虫歯や歯周病予防につながるのでしょうか。
おすすめなのは、食後の歯みがきの後に、はちみつを使う方法です。
歯を磨いたら、ティースプーン1杯程度のはちみつを口に含み、歯や舌をコーティングするようにいきわたらせましょう。そして1分ほど待ってから、ブクブクうがいではちみつを洗い流します。このとき、うがいをせずそのまま飲み込んでも大丈夫です。
ただし、水あめなどが入った加工はちみつだと、虫歯や歯周病の予防にはつながりません。歯の健康のためにはちみつを活用する際は、余計なものが混ざっていない純粋なはちみつを使うようにしましょう。
また、冷たいデザートや飲み物を作るときに、砂糖の代わりにはちみつを使うと虫歯リスクを減らせる可能性があります。
はちみつが持つ菌の増殖を抑える力は熱に弱い一方で、水に混ぜると、殺菌作用のある過酸化水素を発生させるという特徴があります。過酸化水素はすぐになくなってしまうので、冷たい飲み物にはちみつを混ぜるときは、作り置きはせずに、飲むときに加えるようにしてくださいね。
ちなみに、同じミツバチ産品であるプロポリスも、はちみつと同様に虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑え、歯石を作りにくくする働きがあります。
プロポリスは糖をほとんど含まないので、スプレーや液体タイプを歯みがきの後に口に含むだけでOK。はちみつやプロポリスを歯ブラシと一緒に置いておいて、寝る前の歯みがき後に取り入れるのを習慣にするのもいいですね。
健康な歯は、見た目の若々しい印象はもちろん、健康寿命も伸ばしてくれます。歯が健康な人は認知症リスクが下がることもわかってきていますから、はちみつを上手に使って、おいしく口内環境を整えていきましょう!
■取材協力:山田養蜂場 健康科学研究所
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