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- 番茶とほうじ茶の違いは?香り高い一番茶ほうじ茶も
煎茶や抹茶など、お茶にもさまざまな種類がありますが、中でも「番茶とほうじ茶の違いがわからない」という人が多いよう。そこで、今回はこの2つの違いと、ほうじ茶の中でも香り高い「一番茶ほうじ茶」についてご紹介します。
ほうじ茶は番茶を焙じて作られるのが一般的
チャノキから一番初めに出た新芽を使って作った煎茶を、新茶・一番茶と呼びます。それに対して、成長して硬くなった葉で作られる煎茶は三番茶や四番茶と呼ばれ、これらを総じて「番茶」といいます。
一方、「ほうじ茶」は煎茶を強火で焙じて作ったお茶のこと。私たちが普段から飲んでいる緑茶(煎茶)の茶葉を高温で焙じた(火であぶって湿り気をなくした)ものが、ほうじ茶です。
一般的に、ほうじ茶は価格の安い番茶で作られることが多いため、「番茶とほうじ茶の違いがわからない」という人も多いようです。番茶=材料、ほうじ茶=加工品、と考えるとわかりやすいかもしれません。
煎茶に比べてほうじ茶は、渋味成分であるカテキンや苦味成分であるカフェインが少なく、香ばしくさっぱりした味が特徴です。
ほうじ茶の効能は?香ばしいお茶を焙じた香りを楽しもう
ほうじ茶の一番の魅力は、その香ばしい香り。茶葉に含まれる約300種類の香り成分に由来し、リラックスや集中力アップの効果があると言われています。その効果から、茶葉を焙じたときに出る香りを、“しあわせの香り”と呼ぶことも。
“しあわせの香り”を作り出すのは、アミノ化合物(たんぱく質)と還元糖(炭水化物)に熱が加わることで起こる、メイラード反応。この反応によって、茶葉に含まれるアミノ酸の多くが香気成分を生成します。
その香気成分の代表的なものがピラジン類です。この成分が人間にとって非常に心地良い、甘香ばしい香りとして嗅覚を刺激するのです。
お茶のプロも注目!香り高い「一番茶ほうじ茶」もおすすめ
以前に「自家製ほうじ茶の作り方」の記事でも紹介しましたが、ほうじ茶は自宅でもフライパンを使って手軽に作れます。
一般的には番茶で作ることが多いほうじ茶ですが、せっかく家で自家製ほうじ茶を作るなら、一番茶(新茶)を焙じて「一番茶ほうじ茶」を作るのがおすすめです。
お茶のパイオニア・伊藤園によると、一番茶には二番茶の5倍ものアミノ酸が含まれているそう。茶葉を焙じた際のメイラード反応も盛んに起こるため「一番茶ほうじ茶」は一般的なほうじ茶以上に豊かな甘香ばしい香りが楽しめるといいます。
![アミノ酸量の茶時期対比(引用:伊藤園)](https://halmek.co.jp/media/uploads/559907968565565f67ecec2117eb77e81646732899.5307.jpg)
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取材協力:伊藤園
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