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- 「妄想」が文章を面白くする!エッセーの書き方講座
人気随筆家の山本ふみこさんを講師に迎えて雑誌ハルメクが毎月開催している、エッセーの書き方講座。「今の時期は誰もが新型コロナウイルスのことを書きますが、書く世界はもっと自由であっていい」と山本さん。その理由と、自由に書くコツとは?
随筆家の山本ふみこさんとは?
1958(昭和33)年北海道生まれ。自由学園最高学部卒業。出版社勤務を経て独立、現在に至る。家事や片付け、家族との会話など暮らしにまつわるエッセーにファン多数。著書に『忘れてはいけないことを、書きつけました。』(清流出版刊)、『家のしごと』(ミシマ社刊)他。
ハルメクでは「だから、好きな先輩」を連載中。またエッセー講座の講師を2年にわたり務めている。東京都武蔵野市教育委員。
動画で紹介:面白いエッセーを書くためには、「妄想」も大切
「今の時期は、どうしても新型コロナウイルスのことを書く方が多いですが……」と山本さんは語ります。
「書く世界は、もう少し自由でいいのです。何を書くか、書かないかということは作家が決めていい。何かについて、例えば新型コロナウイルスについて、書かないと決めることで、今起きていることから離れる時間ができて、安らぎが生まれることもあります」
山本さんの話は続きます。
「自由に書くというとき、大切な要素に『妄想』があります。エッセーといえども『妄想』は大事です。妄想して、そのまま原稿用紙に置くと読み手が困ることになるので、妄想を整理する、ということを自分に言い聞かせて書き始めると、面白いことになるのではないでしょうか。
例えば、今私が持っているボールペンになりきって、持っている私を見て書くとか。面白いものを書こうとしないで、ちょっと妄想してみるか、という感じで楽しみながら取り組んでみてください」
人気イベント「山本ふみこさんのエッセー講座」の魅力
経歴も年齢も立場もさまざま。共通点は「書きたい」という思い。そんな女性たちが毎月1回集まり、半年かけてエッセーの書き方を学んでいく講座です。
参加者は毎月1つ、エッセーを書いて提出。そのすべてを山本さんが添削し、コメントを付けて返してくれます。それはまるで参加者と山本さんの交換日記のようなやりとりです。
講座当日には、優れたエッセーを山本さんが選び、書いた本人に朗読してもらいます。参加者は仲間たちの作品に力づけられたり、ヒントをもらったり……。お互いに刺激を受け合いながら、書くのに大切なことを学んでいきます。
女性たちが自由に、楽しく、機嫌よく書くことを学ぶこの講座を、山本さんは心の中で「奇跡の教室」と感じているそうです。
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