- ハルメク365トップ
- カルチャー
- エンタメ
- かわいい孫から何と呼ばれたい?
アメリカ・ニューヨーク州に在住のライター黒田基子さんが、アメリカの暮らしを伝えます。 最近、孫から「グランマ」と呼ばれたくない女性が増えているそう。あなたは何と、呼ばれたいですか?
Granma(おばあちゃん)は、年寄りくさい?
英語の「おばあちゃん」はGrandma(グランマ)ですが、いかにも年寄りくさくて型にはまっていて自分らしくないからと、グランマ以外の呼び名を選ぶ女性が増えています。私の義姉、バーバラもその一人で、初孫の誕生に備えてグランマ以外の呼び名を一生懸命考えていました。親しい友人で孫にグランマと呼ばれている人は一人もいないそうで、バーバラの友人たちは、Bushki/ブシュキ、Gram/グラム、 Nanna/ナンナなど、実に多種多様な名前で呼ばれています。
移民の国であるアメリカには、出身国の言語の「おばあちゃん」や「おじいちゃん」を使っている家庭が昔から存在していました。そしてそこから派生した呼称を家族代々使っていたりします。よく知られているところでは、イタリア語のおばあちゃんNonna/ノンナから派生したNana/ナナがあります。また方言もあり、アパラチア山脈南部ではMamaw/マーマ(グランパはPapaw/パーパ)がよく使われます。その他、地域を限らずMimi/ミミ、Grammy/グラミーなどバリエーションは数えきれないほどあります。
アメリカでは子どもは両親や祖父母を名前で呼ばない
意外に思われるかもしれませんが、孫に自分をファーストネームで呼ばせる人はめったにいません。大学教授でも上司でもファーストネームで呼ぶアメリカですが、子どもが両親や祖父母を名前で呼ぶのはdisrespectful(失礼)だという感覚が一般的なのです。ですから「グランマ」も家族で代々使われている呼称も嫌となると、残るはクリエイティブ路線ということになります。
例えばHappy/ハッピー、Salsa/サルサなどグランマとは何の関わりもない言葉を、自分のイメージに合っているという理由で呼び名にしたり、GoGo/ゴーゴーやYahYah/ヤーヤーなど語感が気に入った呼称を適当に作ったりする人もいます。要するに何でもありです。
バーバ、ジージはウクライナ語にもある
さて、試行錯誤の末、バーバラが選んだのはBaba/バーバ。日本人にもおなじみの呼び名ですが、この由来はウクライナ語。バーバラ自身の祖母が東欧出身で自分の名前がバーバラだからという理由です。ちなみにウクライナ語でおじいちゃんはGigi/ジージです。子どもが発音しやすい名前というのは世界中の言語で似たようなものが存在するようです。
一方男性もGrandpa(グランパ)以外の呼称を選ぶ人が増えてはいるのですが、こちらはグランマほどのこだわりはないようです。バーバラの夫が選んだのはPop/パプ、もう一方の祖父母はDenny/デニー(祖母)とPapa/パパ(祖父)、曾祖父はGrandpapa/グランパパ。グランマサイドの凝りように比べて、グランパサイドにはぐっとお手軽感が感じられます。
■もっと知りたい■
- あつ森の虫取りはアメリカ人にとって不思議な遊び?
- 「人を見たらコロナと思え」ニューヨークの状況は
- 現地在住者が語る、アメリカの人種差別抗議活動の真実
- シニア世代の手術数が増加中。アメリカの美容整形事情
- 【新型コロナ余波】アメリカでも確定申告が期限延長に
- 風邪で数万円!アメリカの医療費の仕組みとは?
黒田基子さんの連載は、不定期掲載!更新は、ハルメクWEBメールマガジンでお知らせします。他にもメリットたくさん!ハルメクWEB会員登録はこちらから。
-
いきなり来る強い尿意…
尿モレを心配し過ぎて水分摂取を控えるのは絶対NG!生活習慣を変えれば、尿モレ対策は出来ます! -
圧倒的においしい「水」
国際味覚審査機構(ITI)主催のiTQi優秀味覚賞で、最高ランク「三ツ星」受賞!モンドセレクション金賞!「真においしい水」の条件とは一体? -
クーポン進呈!尿モレ対策
ハルメク読者の約8割が「不安」な尿モレ。その対策に、注目の「夜~朝専用」吸水パッドをご紹介。特別クーポンも進呈! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
「疲れ」感じにくい体に!
気温も湿度も高い夏は疲れやすい季節。夏バテになる4つの原因と猛暑を乗り切る「体づくり」の方法を解説! -
何歳からでも若返り!
老けた印象に見える「顔たるみ」は簡単なケアの継続で解消できます!年齢のせいと諦めず、2週間チャレンジしてみましょう!