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- 山本ふみこさんエッセー通信講座第6期参加者の3作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。エッセーの書き方を半年間で学んでいきます。今回の動画では「創作スイッチの入れ方」の他、おすすめの一冊の紹介と、参加者の作品から山本さんが選んだ3本のエッセーをお楽しみください。
山本ふみこさんが選んだ3つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。第6期第4回で取り組んだエッセーのテーマは「なぜ」です。
「あっ!そうだったのか…」玉木裕子さん
なぜなぜ期、イヤイヤ期、という時期がこどもの成長過程にあると聞く。……
「風」宮本昌子さん
わたしは小さなころから歌や踊りの好きな子供であったそうだが、長い間……
「将来がない」和田和香子さん
ここしばらく、かかとの痛みを感じるようになり、久しぶりに整形外科で……
人気随筆家の山本ふみこさんから半年間でエッセーの書き方を学ぶ通信制エッセー講座には、日本各地から応募した41名が参加しています。毎月1本書きあげたエッセーに、山本さんのアドバイスや添削を受けて、実践的に学んでいます。
参加者一人ひとりが直面する悩みや疑問は、実は、エッセーを書く人にとって共通する学びの宝庫です。
ハルメクでは、月1回山本さんが参加者の質問に回答する動画を制作。現在の参加者が生き生きと学べるように、また、どなたでもご覧になって学びを生かせるように公開しています。
今回は第6期の4回目。動画では、「創作スイッチの入れ方」やみなさんに好評いただいている「山本さんおすすめの一冊」をお届けします。
観察から入る「創作スイッチ」。ひらめいたら書き留める習慣を
山本ふみこさん:今日は黒い洋服を着ているんですが、「黒」で思い出したことがあります。
私の住む地域では、カラスがいっぱいいるんですね。
それで見かけると「よっ!」と片手で挨拶をしたくなる、しばらく見ないと心配になる感じのカラスが3羽くらいいます。
そのカラスたちの観察をしていると、これで1本書けるな、という気がしてきて観察の面白味を感じます。
「どうして3羽?」「大きさもみんな同じくらいだし、どういう関係性?」など色々想像して作り話を作ってみるんです。
なんとなく、そんなことをしていると脳が活性されていく気がするので、みなさんにもおすすめですよ。
カラスを見て「あら! イヤだわ」なんて思わずに、心を通わせてみてください。
身近に起こった出来事や出会った人、動物を観察することで創作スイッチが入るかもしれません。
こういった日常から「創作スイッチ」が入る私は、よく「書くテーマがなくなることはないの?」
と聞かれますが、書くテーマがなくなることはありません。ただ…忘れます!(笑)
ですから、ひらめいたテーマはとにかくノートに書きます。
たまにカレンダーの裏に書いたりして、これは何の暗号? なんて後々分からなくなることもあるのですが、良いテーマが思いついたら書き留めておく習慣をみなさんもつけておきましょう。
だって、私たちの日々は忙しいでしょう?
あれとこれを買わなきゃ、あそこにも行かなきゃ! ご飯は何を作ろう? と、やることがたくさんありますよね。
だから、ちょっとひらめいた良いテーマでもあっという間に忘れてしまう。
それではせっかくの「ひらめき」がもったいないです。
その「ひらめき」から生まれたテーマをいざ書くぞという時、気をつけてほしいことがあります。
それは、ひらめきをそのまま書くのではなく、ひらめきをどう形にするかイメージしてから机に向かうようにする、ということです。
私は、せっかくひらめいたのに、いざ書くとなると本来書こうとしていたものが分からなくなって、最初に決めていたテーマをやめて一からやり直す……なんてことが時々あります。
みなさんもどうぞお気をつけください。
山本さんおすすめの一冊
『話すチカラ』齋藤 孝/安住 紳一郎・著(ダイヤモンド社刊)
山本ふみこさん: みなさんから「おすすめの本が楽しみ」という声をいただくので、今回も持ってきました。
この本は、明治大学の文学部教授の齋藤孝先生とTBSアナウンサー・安住紳一郎さんの会話がまとめられています。
日本語を極めようとしているお二人の話は、読み進めるにつれ、「話すこと」と「書くこと」がとても繋がっていると分かります。
見識があってユーモアもある、機嫌のいいお二人なので、読むだけでとても楽しいです。
特に安住さんがお話しされていた「人の心に届く表現」については、書くうえでも大切なことなので読んでほしいです。
話す、聞く、読む。それらと書くことは繋がっています。
とんでもない国語力を持ったお二人の会話。ぜひ、おすすめです。
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。
募集の詳細は、雑誌「ハルメク」2023年8月号とハルメク365イベント予約サイトをご覧ください。
エッセー作品一覧
- エッセー作品「あっ!そうだったのか…」玉木裕子さん
- エッセー作品「風」宮本昌子さん
- エッセー作品「将来がない」和田和香子さん
- 青木奈緖さんのエッセー通信講座第6期第2回参加者の3作品
- 山本ふみこさんエッセー通信講座第6期第3回参加者の3作品
- エッセイの書き方とポイント・面白い文章にするコツ
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