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- 山本ふみこさんエッセー通信講座第4回参加者の5作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。エッセーの書き方を半年間で学んでいきます。第4期4回目の動画と、参加者の作品から山本さんが選んだ5本のエッセーをお楽しみください。
山本ふみこさんが選んだ5つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。第4回で取り組んだエッセーのテーマは「憂鬱」です。
「虫封じの流儀」板谷越りんさん
塞(ふさ)ぎの虫は神出鬼没だ。ふいに転がり出てきては私のあゆみを邪魔……
「立ち話、茶話」きたのふみさん
「私の家は農家だったから、雨の日は親が家にいたの。だから……
「鎌倉の旅 ①鶴岡八幡宮」竹盛妙子さん
6月は紫陽花の季節。鎌倉はその花が良く似合う街です。その中で……
「こいのゆくえ」野口ニコルさん
これじゃ、「こい」どころじゃないわ。川を見つめながら私は、……
「さよならコインランドリー」やさいさん
今日は、朝から雨が降ってる。週間天気予報では今日から3日間ずっと……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
人気随筆家の山本ふみこさんから半年間でエッセーの書き方を学ぶ通信制エッセー講座には、日本各地から応募した33名が参加しています。毎月1本書きあげたエッセーに、山本さんのアドバイスや添削を受けて、実践的に学んでいます。
参加者一人一人が直面する悩みや疑問は、実は、エッセーを書く人にとって共通する学びの宝庫です。ハルメクでは、月1回山本さんが参加者の質問に回答する動画を制作。現在の参加者がいきいきと学べるように、また、どなたでもご覧になって学びを生かせるように公開しています。
今回の動画では、参加者からの3つの質問を紹介しています。
【質問1】「友人が複数いる場合の呼び方について。友人Aと友人B、友人ともうひとりの友人など、どう書くのがよいでしょうか?」
山本ふみこさん:その友人が作品の中でうんと活躍する場合は「仮名をつける」という方法もあります。アジサイさん(仮名)とミツバチさん(仮名)みたいに。または「名前をすべてカタカナにする」という方法もあります。
どちらの方法も、友人Aと友人Bとするより読者にぐっと近い存在に感じられますし、クスッとするような雰囲気も生まれます。
【質問2】「娘の夫を、婿殿と書くのは許容範囲でしょうか?」
山本ふみこさん:許容も何も、決まりというものはほとんどなくて、自分で決めていいんですよ。婿殿という呼び方は楽しいですよね。娘の夫や、娘のパートナーなど、呼び方はいろいろあると思いますが、どう書こうかと迷うこと自体がとてもいいと思います。
一方で「夫と書くか主人と書くか」という問題もあります。長年の呼び方を急に変える必要はないけれど、書いて文字にすると、主従関係の主人というニュアンスが強く感じられてしまうことがありますので、最近は新聞や雑誌でも主人と書くことは避けるようになっています。私は夫や連れ合い、連れ、と書くことが多いです。
【質問3】「私から見ると娘ですが、孫から見ると母。関係性を表現するのが難しいです。」
山本ふみこさん:わかりにくいときは「孫(娘の長女)」など、カッコを付けるのはいかがでしょうか。カッコをつけても読み手にとってうるさくはないです、書き手の親切心を感じるものなので。
また、たくさんの人が登場すると混乱するということは確かにあるので、本当にその人が必要だろうかと見直すこともしてください。
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。
2022年8月からは第5期の講座を開講します(募集は終了しました)。次回第6期の参加者の募集は、2022年12月を予定しています。詳しくは雑誌「ハルメク」2023年1月号の誌上とハルメク365WEBサイトのページをご覧ください。
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