冷凍パイシートでらくらく手作り!

夏のデザートにおすすめ!爽やかレモンパイの作り方

公開日:2022.07.20

更新日:2022.07.20

バラを育てて20年、バラ栽培のコツや自作の庭、花に囲まれた暮らしを発信するバラ愛好家・奥野多佳子さん。今回は、爽やかなレモンパイの作り方をご紹介。市販のパイシートを使ってラクにおいしく!季節のファブリック作品もご紹介します。

季節のタペストリー「雨は止み光はふりそそぐ」

作品「雨は止み光はふりそそぐ」
奥野多佳子さんが手がけたファブリック作品「雨は止み光はふりそそぐ」(165cm×130cm)、
2014年豊中市美術展の市長賞を受賞した作品です

雨がやんで庭の葉っぱに残った雨粒と吹きわたる風を、大きな存在感のあるモンステラの葉っぱと柔らかく揺れ動く細いアレカヤシの葉っぱを組み合わせて表現しています。

作品「雨は止み光はふりそそぐ」

緑色に染めてグリーンのグラデーションで 奥行き感や軽さを出しました。

作品「雨は止み光はふりそそぐ」

植木鉢やスコップはミシン刺繍で影を表現。白い柵もちょっと古びた感じになるよう染めたり、柵につたうアイビーも一枚一枚ミシン刺繍して……ほうきを作るのも楽しくて……庭で使う道具たちです。作品の中に、フランス語で庭遊びの楽しさを書いています。

作品「雨は止み光はふりそそぐ」

この作品の中には、たくさんの雨粒を表現しました。涙のようにポトッと、フワリと、シルクオーガンジーの上から刺繍しました。

蒸し暑い季節に、爽やかレモンパイはいかが?

レモンパイ

梅雨が明けると、庭は緑がぐんぐん茂って色濃くなってきます。ジリジリと焼けるような日差しで、水やりだけで汗びっしょりになってしまう……そんな夏がまたやってきました。暑さに強い植物は枝を伸ばし葉を茂らせますが、暑さが苦手な植物は葉焼けなど起こさないように半日陰のなるべく涼しい風通しのいい場所に移動させます。

私の住む関西地方は特に蒸し暑く、蒸れて夏の間に消えてしまう植物もたくさんあるので、強い日差しを防ぐために日中は庭にパラソルを立てています。今年の夏も厳しい暑さのようですが、そんな日のおやつは、冷蔵庫で冷た~~く冷やしたパイはいかが? 爽やかなレモンの香りの、さっぱりしたパイです。冷凍パイシートを使うので簡単に出来上がります。

レモンパイの材料と準備

レモンパイの材料と準備

※写真は複数あります。Yahoo!ニュースなど、外部配信先でご覧の方は、写真の上の「>」でスライドしてください。

パイ生地

・市販のパイ生地

レモンクリーム

・全卵…1個
・卵黄…2個分
・グラニュー糖…60g
・薄力粉…15g
・コーンスターチ…20g
・牛乳…250cc
・無塩バター…20g
・レモン果汁…1個分
・レモンの皮…1個分 

メレンゲの材料

メレンゲ

・卵白…2個分
・グラニュー糖…60g
・粉糖…少々
・レモン果汁…大1/2

トッピング

・レモンの皮…少々
・ミント…少々
・ピスタチオ…少々

作る前に準備しておくこと

・夏のお菓子作りは、まずエアコンで部屋の温度を下げて涼しい部屋で作りましょう!特にパイ生地や生クリームを扱うときなどは、室温が高いだけで失敗することもあるので要注意です!

・卵3個のうち2個は、卵白と卵黄に分けておきます。

・薄力粉とコーンスターチはふるっておきます。

・レモン1個は皮の黄色い部分を擦り下ろし、果汁を絞ります。トッピング用に、少しだけ皮を薄くむき細切りにしておきます。

1.パイ生地を作る

1.市販のパイシートを冷蔵庫で解凍し、めん棒で延ばします。

パイシート

パイシートのサイズが20cm×20cmの場合は、薄力粉を少し振った台の上でめん棒で延ばします。18cm×11cmの長方形タイプの場合は、2枚を1cmほど重ねて型の大きさに延ばします。

<冷凍パイシートを解凍するときのポイント>
市販の冷凍パイシートは手軽に使えて便利なので、お料理でもよく使っています。でも解凍するときがちょっとポイントです。パイシートを袋のまま時間をかけて冷蔵解凍します。私は前日の晩から冷蔵庫に移して解凍しています。そして乾燥させないよう、一度袋を開けたらラップで包み、ファスナー付き保存袋に入れます。

暑い日にパイシートを延ばすときは、冷蔵庫から出したらすぐに延ばせるように道具を先に準備しておきます。そしてできるだけ短時間で、脂分が溶けてべとついたり引っ付いたりしないうちに延ばし、型に入れます。

2.延ばしたパイ生地を型にのせ、底やふち押さえて密着させて、はみ出た部分をカットします。

パイシートをカット

3.ピケ(空気抜きの穴)が開いていないパイシートは フォークで穴をあけてパイが縮まないようにします。

パイシートにフォークで穴をあける


4.オーブンシートを敷いてタルトストーン(重石)をのせ、200℃のオーブンで10分焼きます。

重しをのせる

重石がない場合は、お米や小豆でも大丈夫です。


5.重石を外して180℃で10分焼きます。

重しを外して焼く


6.カリッと焼けたら、網の上で冷まします。

冷ます

2.レモンクリームを作る

1.全卵1個と卵黄2個分と砂糖を、ボウルに入れよく混ぜます。

卵と砂糖を混ぜる

2.コーンスターチと薄力粉を加えて、ホイッパーでよく混ぜます。

粉を加える


3.牛乳を少しずつ加えて混ぜます。

牛乳を加える


4.鍋に3を入れて中火にかけ、よく混ぜます。

火にかける

とろりとクリーム状になってくるので 手を休めず焦げないようにゆっくり混ぜます。

5.もったりしたら、レモン果汁を加えて火を止めます。

レモン果汁を加える


6.バターとすり下ろしたレモンの皮を加えて混ぜます。

バターとレモンの皮を加える

7.出来上がったレモンクリームをバットに移し、ぴったりとラップをして冷蔵庫で冷やします。

冷やす

3.メレンゲを作る

1.ボールを氷水で冷やしながら卵白を泡立てます。

卵白を泡立てる


2.ふんわりしてきたら、グラニュー糖の1/3を混ぜさらに泡立てます。

グラニュー糖を混ぜる


3.さらにグラニュー糖を1/3ずつ加え、ツヤが出てツノがたつまで泡立てます。

ツノがたつまで泡立てる

4.パイ生地にレモンクリームとメレンゲをのせる

レモンクリームとメレンゲをのせる

焼いたパイ生地に、冷たくしたレモンクリームをたっぷりのせ、さらにメレンゲをこんもりとのせます。この後、スプーンかナイフで筋をつけ、粉糖を茶こしで振って焼きます。

5.オーブンで焼いて、冷ます

オーブンで焼く

200℃のオーブンで3分ほど……少し焼き色が付いたらオーブンから出して冷まします。

6.飾り付ける

飾る

トップには庭から摘んだミントを、そしてレモンの皮の細切りと、ピスタチオ(※)を荒く砕いて周りに飾り、冷蔵庫でしっかり冷やして完成です!

※ピスタチオの薄皮がむきにくいですが、殻をむいたピスタチオを20秒ほど茹でると、むきやすくなります。

きれいな緑色のピスタチオとレモンの黄色を飾りました。 

レモンパイの完成

冷た~く冷やしてどうぞ! さっぱりとレモンの香りで、食欲のないときもおいしくいただけますよ。

レモンケーキ1カット

レモンの黄色とメレンゲの白がきれいなツートーン!

メレンゲなしのレモンパイ

メレンゲを作る時間のないときや簡単に仕上げたいときは、焼いたパイ生地にレモンクリームをたっぷりのせ、粉糖をパラパラ……これだけでも、とってもおいしいです。レモンクリームの色合いがおいしそうで、家族からはこちらも好評です。

そして……パイシートを使ったときのお楽しみ!

パイシートの残りで。

型からはみ出て切り取った部分や残ったパイシートを、細く切ってクルクルっとねじって、オーブンが温かい間に焼くとスティックパイの出来上がり! シナモンシュガーをかけてねじるともっとおいしいです♪

レモンパイ(メレンゲなし)1カット

暑い夏、今年はレモンパイでもいかがですか?

■もっと知りたい■


 

奥野多佳子

1952(昭和27)年、兵庫県生まれ、大阪府在住のバラ愛好家。82年にタペストリー制作を始め、2000年に陶芸、04年に庭づくりを始める。豊中市美術協会会員。兵庫県立美術館で解説ボランティアに参加。ブログ「Soleilの庭あそび…布あそび♪」は人気です。

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