脳を活性化させる!脳トレ・食べ物・運動・生活習慣
2024.02.072024年11月04日
脳を元気に!もの忘れ&認知症を予防する新習慣#3
ながらで簡単!「大股歩き・片足立ち」で認知症予防
もの忘れや認知症の予防方法について専門家に聞く、全7回の企画。今回は「運動」で認知機能の低下を予防する方法を紹介。普段のお出掛けや日常生活の中で、すぐにでも取り入れられる簡単な2つの運動を、2人の専門家に教えてもらいます。
「認知症予防はウォーキングがベスト」はもう古い!
もの忘れや認知症予防に大切な「運動」「食事」「生活習慣」「脳トレ」の4つについて、前回解説しました。
そのうち、今回は「運動」による、もの忘れや認知症予防についてです。
認知症の予防には、少し前まで“ウォーキングなどの有酸素運動がベスト”と考えられていましたが、最近では、筋力を保つ運動と組み合わせて、バランスよく行うことが大切だと考えられています。
■「こうでなきゃダメ!」はもう古い!
×長時間ウォーキングする必要がある
×歩くなら1日1万歩以上
×きつい筋トレをしなければならない
そこで今回は、少し意識するだけでできる2つの運動、「大股歩き」と「片足立ち」を教わります。
運動1:大股歩き
■教えてくれたのは谷口 優(たにぐち・ゆう)さん
秋田大学大学院医学系研究科修了。医学博士。東京都健康長寿医療センター研究所協力研究員。国立環境研究所主任研究員。著書に『たった5センチ歩幅を広げるだけで「元気に長生き」できる!』(サンマーク出版刊)、『認知症の始まりは歩幅でわかる ちょこちょこ歩きは危険信号』(主婦の友社刊)がある。
大股歩き、大事なのは「歩数」より「歩幅」
「脳の働きと歩幅は密接に関係しています。65歳以上、1000人以上を対象に歩幅の狭い人、普通の人、広い人の3つのグループに分けて調査したところ、歩幅の狭い人は広い人に比べ、数年のうちに認知機能が低下するリスクが3.39倍高くなりました」と東京都健康長寿医療センター研究所協力研究員の谷口 優さん。
■歩幅が狭い人は認知機能低下のリスクが高い!
そこで、脳に刺激を与えるために谷口さんがすすめるのが「大股歩き」です。
「歩幅を広げることで、脳と足の間の神経伝達が刺激されます。脳から足へ、足から脳への情報のやりとりが活発になり、脳の血流アップも期待できます」と谷口さん。
1日何分という決まりはなく、「買い物などの行き帰りの片道だけ歩幅を広げることから始めましょう」と谷口さんは呼びかけます。
やりかたは、ポイントを押さえれば簡単です。...