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更新日:2023年03月05日 公開日:2020年12月25日
アレルギー性鼻炎の症状と対策
鼻水やくしゃみが続いたら、花粉症かもしれません。そこで花粉症セルフチェックリストを紹介!花粉症(アレルギー性鼻炎)の原因と症状、風邪や新型コロナウイルス感染症との見分け方を「わしお耳鼻咽喉科」院長・鷲尾有司さんに聞きました。
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会が発表した『鼻アレルギー診療ガイドライン2020』によると、日本人の約半数は、何らかのアレルギー鼻炎症状を有しているそう。
「アレルギーとは、原因物質(抗原・アレルゲン)に対して体の中の免疫機能が過剰に反応した結果、さまざまな症状を起こす状態のこと。中でも、鼻水・鼻づまり・くしゃみの3つの症状を主とするものを『アレルギー性鼻炎』と呼びます」
そう話すのは、耳鼻科医でアレルギー専門医でもある「わしお耳鼻咽喉科」院長・鷲尾有司さん。
花粉症はアレルギー性鼻炎の一つで、春先に症状が出るスギ花粉症やヒノキ花粉症が有名ですが、他にも、カモガヤやブタクサ、ヨモギなど、60種類近くの植物の花粉が花粉症を引き起こす原因になるそう。
「最近は春の花粉症だけではなく、秋の花粉症に悩む人も増えています。花粉症の三大症状は、くしゃみ・鼻水(鼻づまり)・目のかゆみ。アレルギー性鼻炎の症状に加えて、涙が出たり充血したり、目の症状を伴う場合も多くあります」
重症の場合は、咳(せき)・喉の痛みや皮膚のかゆみの他、下痢、熱っぽさ、めまい、眠気、倦怠感、集中力の低下などを引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。
まずは花粉症の可能性が高いかどうか、セルフチェックで確認してみましょう。
5項目以上当てはまる場合、花粉症の可能性が高いそう。
「花粉症の三大症状(1~3)のすべてに当てはまって、症状が長引いたり(8)、繰り返したり(9)する人は、花粉症を強く疑う状態」だといいます。
ただし、同時に「症状だけでは100%判断できないのが花粉症」と鷲尾さん。
「秋の花粉症だと思って検査したら、ハウスダストアレルギーだったという場合や、特定の原因物質ではなく急激な温度変化によってくしゃみや鼻水が出る寒暖差アレルギー(※1)などもあります」
さらに冬から春にかけては、風邪(※2)やインフルエンザなどの感染症も流行するため、くしゃみや鼻水が本当に花粉症によるものなのかどうかを見極めることが大切だと言います。
「アレルギー疾患である花粉症と感染症は、そもそも違うフィールドの疾患です。まずは、大前提としてアレルギーかそうでないかを区別するために、セルフチェックで花粉症の可能性が高かった人は、早めに病院で検査を受けましょう」
※1:アレルギーと名前に付いているが、特定の原因物質はない過敏症症状のことを意味しています。
※2:風邪は正式な病名ではなく通称。この記事では「喉の痛みや鼻水、咳、発熱などの症状を示す病気」という広義の意味で使います。
また「当然ながら、花粉症の症状が出ている人が風邪をひく可能性もある」と鷲尾さん。
「みなさん『先生、風邪ですか?花粉症ですか?』と聞くのですが、複数の要因が一緒になる場合もあります。例えば、目のかゆみと鼻水があって38℃の熱がある場合。症状の原因は風邪が8割、花粉症が2割という状況かもしれません」
風邪が悪化したら肺炎と呼ばれるように、症状が変われば病名も変わります。そして、同じ病名でも症状は人それぞれです。
「よく『咳(せき)=風邪』と思い込んでいる患者さんもいますが、本来は他の要因を除外したものを風邪と診断します。症状の種類以上に重要なのは、今まで花粉症シーズンに咳が出ていたかどうか。毎年春先に咳が出る人なら、花粉症が原因である可能性が高いのです」
逆に、いつもと違う症状だと感じたときは、風邪(感染症)である場合があるので、早めに病院を受診しましょう。特に今年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行しているため、例年以上に症状の変化に注意が必要です。
「新型コロナウイルス感染症は、無症状の人から重症の人までいます。誰もが新型コロナウイルスに感染する可能性があることを前提に考えなくてはいけません」
コロナウイルスとは、人や動物の間で感染症を引き起こすウイルスで、これまでに6種類の存在が知られていました。「SARS(サーズ)」や「MERS(マーズ)」もコロナウイルスの仲間が原因です。
現在感染が拡大している「新型コロナウイルス」は、これまで知られていた6種類には当てはまらない、新しい型のコロナウイルスです。現在わかっている新型コロナウイルス感染症の症状は、以下のようなものがあります。
発熱や咳などの初期症状が風邪と似ている新型コロナウイルス感染症ですが、春はさらに花粉症との症状の違いで悩む人が増えています。
「今までも花粉シーズンに咳や鼻水などの症状が出ていた人は、今年も同じ症状が出る前提で考えるべきです。花粉症の薬は症状がひどくなる前からの予防投与が基本です」
早めの花粉対策で症状を抑えるとともに、「花粉症の薬が効かない」「なんだかいつもと違う」と感じたら、「もしかしたらコロナかも?」と考えて、早めに病院を受診しましょう。
花粉シーズン本番は、自宅で簡単にできる花粉症対策を行います。
花粉症の原因は、植物の花粉です。つまり花粉があまり飛ばない日なら、症状も出にくいということ。そこで花粉症予報の情報をチェックすることが有効でしょう。花粉がよく飛ぶのは、一日の中でもっとも気温が高くなる午後1時から3時頃。また快晴の日や、雨が降った翌日は花粉が多く飛びます。
花粉症の予防には、花粉を体内に取り込まないことが鉄則。そこでマスクで口元と鼻をガードし、眼鏡をかけて目の粘膜を守りましょう。自宅では窓を開けず、外出から帰ったら外で鞄や衣服をはらって、できるだけ花粉を室内に持ち込まないようにします。
外に干している洗濯物に花粉が付着して、花粉症の症状が出る可能性があります。花粉が飛ぶシーズンは、洗濯物は室内干しにすると安心です。
「花粉症は慢性疾患で、アレルゲン免疫療法以外で完治させるのは難しい病気です。しかし、検査を受けて早めに投薬治療をしたり、花粉症対策に気を付けることで症状を抑えることは可能です。コロナ禍の今年は、安心のためにも早めの花粉症対策を心掛けましょう」
鷲尾有司さん
わしお・ゆうし わしお耳鼻咽喉科院長。医学博士、日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定専門医。
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