カテキンのアレルギー緩和効果に注目

2023春は花粉が多め!花粉症対策に緑茶がおすすめ

公開日:2023.02.28

気付けば2023年も花粉シーズンが到来。すでに全国的に花粉の飛散が始まり、くしゃみ・鼻水などの症状に悩まされている人も多いはず。そこで、今後の気になる飛散予測と、花粉症対策におすすめの飲み物・緑茶の活用法をご紹介します。

2023年春は花粉が多い予報!早めの対策を

2023年春は花粉が多い予報!2月中から対策を

今年もいよいよ花粉シーズンに突入! 2月末時点で、すでに九州地方全域と、中国、四国、近畿、東海、関東、東北南部の一部地域、北陸で花粉の飛散が始まり、3月に入ると長野県や東北北部で飛散開始する見込みです 。

そして今後は、3月にスギ花粉がピークを迎え、続いて4月にヒノキ花粉のピークがやってきます。

日本気象協会によると、2023年春の花粉飛散予測(例年比)は「九州では例年並み」「四国と中国、近畿、北陸ではやや多い」「東海と東北では多い」「関東甲信では非常に多い」「北海道はやや少ない」とのこと。特に関東甲信越では非常に多くの花粉が飛ぶ見込みとなっていますので注意が必要です。

すでに各地で花粉の飛散が始まっているため、花粉症の症状が出ているという人も多いかもしれませんね。症状を悪化させないために、これからでもしっかり対策することが重要です。

中でも普段から手軽に取り入れられるのが緑茶。実は私たちの身近な飲み物である緑茶は、花粉症の予防・症状緩和に役立つことが研究からわかっています。

緑茶など「カテキン」を含む飲み物で、花粉症の症状を緩和!

緑茶など「カテキン」を含む飲み物で、花粉症の症状を緩和!

伊藤園中央研究所と日本薬科大学の丁 宗鐵教授との共同研究では、緑茶や烏龍茶、紅茶などに含まれるポリフェノールの一種「カテキン」に、抗アレルギー薬である「トラニラスト」と同等のアレルギー抑制効果があることが確認されています。

さらに、カテキンが炎症や免疫反応に関わるマスト細胞(顆粒細胞)の活性化を抑制。かゆみや鼻づまりの原因であるヒスタミンの放出を抑える効果もあるとのこと。

このような効果はカテキンを含む飲み物を飲むことでも有効で、緑茶では「やぶきた」「べにふうき」「ジャスミン茶」など、烏龍茶では「黄金桂」「鉄観音」などに強いアレルギー抑制効果があるそう。

実際の研究では、花粉症に悩んでいる人に1日あたりカテキンを含む茶飲料(紙パック250mLを3本)を摂取してもらい調査。2月から3月中旬まで毎日6週間飲み続けてもらった結果、くしゃみや鼻水、鼻づまり、涙目、目のかゆみといった症状の緩和、薬の使用頻度の減少が確認されたそうです。

おすすめのお茶は?「花粉症で喉がイガイガ」の治し方も

おすすめのお茶は?「花粉症で喉がイガイガ」の治し方も

毎日カテキンを含むお茶を飲むことは花粉症対策として大変有効です。

前出の研究結果では、約414mgのカテキンを含む茶飲料で効果が確認できたとのことなので、花粉症対策としてはそれと同量か、それ以上のカテキン量を毎日摂ることを習慣にしましょう。

特に花粉症対策に効果が強いとされるのは、緑茶と烏龍茶。緑茶であれば甘みのある濃厚な滋味と優雅な香気が特徴の「やぶきた」や茶葉とジャスミンの花を何層にも堆積させ、香り付けをする「ジャスミン茶」がおすすめです。

烏龍茶では、やわらかで上品な味わい、金木犀にたとえられる優雅な甘い香りが特徴の「黄金桂」や、蘭の花に似た清らかな香りとコク、力強い味わいの「鉄観音」など、香りもさまざまに楽しめますのでお好みで選んでみてください。

ただカテキンは摂取しても、一定の時間で体外に排出されてしまうことがわかっています。その効果を最大に発揮するためにも、一度に摂取するのではなく、こまめに飲むことが大切です。

また、花粉症で喉がイガイガする、痛みを感じる、咳が出るといったときでも飲みやすい、喉にいい飲み物の1つが緑茶。殺菌効果もあるので手軽に喉のケアができます。

花粉症以外にもこの時期は、風邪やインフルエンザなど感染症対策にも注意が必要です。そんなときは、緑茶を数秒間、口に含んで口内に行き渡らせてから飲み込む「含み飲み」もおすすめ。

ぜひ花粉症と感染症、ダブルで対策するために取り入れてみてはいかがでしょうか。

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お茶活とは、日常生活においてお茶を楽しむ活動のこと。毎日抹茶や緑茶を飲むことで、テアニンや茶カテキンなど、お茶に含まれている健康・美容にいい成分を効果的に取り込むことができます。お茶に関する知識やお茶を使った料理レシピをチェックして、あなたも「お茶活」習慣を始めてみませんか?

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