公開日:2020/02/25
働き盛りの現役世代と年金生活に入る60代からでは、病気にかかるお金の考え方は違います。多くの人が抱くお金の疑問を、ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんに教えてもらいました。
A 高額療養費制度に頼れば、月6万円以内に
患部やステージ、治療法の選択によってかかる金額は変わりますが、世帯年収370万円未満なら、手術・入院で100万円かかったとしても、高額療養費(表1参照)を使えば、入院が月をまたがない限り医療費は最大約6万円の負担で済みます。
手術後、通院治療が数か月間高額になった場合も、年金世帯であればこの制度は心強い味方になることも。1年以内で3回以上高額療養費の支給を受けると、「多数該当」となり、さらに負担が軽減します。
表2には、乳がんの治療費の例をまとめました。「ちなみに、乳房全摘出の場合、再建手術にかかる費用は、以前は保険適用外で数十万円の負担でしたが、5年前から高額療養費の適用対象になりました」(深田さん)。
■表1:高額療養費の自己負担限度額
金額は、医療費が100万円の場合の月額負担です。
※[ ]内は4回目(4月目)からの限度額。過去12か月以内に3回以上限度額に達した場合は、4回目から「多数該当」として、限度額が下がります。
■表2:ハルメク世代が乳がんになった場合の治療費(乳房温存のケース)や頼れる制度・保障の例
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