がんとの向き合い方インタビュー#2

がん患者と家族寄り添う医師「心を前に動かすために」

公開日:2023.02.08

がん専門の心のケアを行う腫瘍精神科の医師として、多くのがん患者とその家族に寄り添い支えてきた清水研さん。がんと診断されたら、自分自身と、家族や大切な人たちと、どう向き合っていけばいいか、闘病生活での心の持ち方もあわせてお伺いします。

清水研さんのプロフィール

がん 闘病 治療

1971(昭和46)年生まれ。精神科医・医学博士。2003年から一貫してがん患者とその家族のケアを担当し3500人以上の診療を行う。現在はがん研有明病院の腫瘍精神科部長を務める。著書に『がん患者のこころをささえる言葉』(KADOKAWA)。

がん告知直後「感情」との向き合い方

がん 闘病 治療

がんを告知されると、多くの患者さんは「喪失」を経験します。

例えば健康で当たり前だった日常を失うことや人生計画が変わってしまうことです。がんによる喪失感は非常に大きく、受け入れがたいと感じるでしょう。

そして「なぜ自分がなってしまったのか」と悲しみや怒りの感情が湧き上がってきます。

この悲しみや怒りといった感情にふたをしないことが、がんと向き合って生きていくためには必要だと考えています。思い切り悲しみ、怒る感情を受け入れているうちに、徐々に心は整理され、前に進み出すのです。

人はみな「レジリエンス」を持っている

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