もし明日がんと診断されたら1

読者体験談!私はこうしてがんの不安を乗り越えた

公開日:2020/02/25

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女性の3人に1人が、がんになる時代。そこで、治療法や医師・病院との付き合い方、治療にかかるお金など、がんと診断されたときに誰もが不安に思うことへの備えや対処法を特集します。初回は「読者のがん体験談と、頼れる相談窓口」を紹介します。

もし明日がんと診断されたら

【体験談1】不安なことは、主治医やスタッフに何でも聞く(K・Hさん 69歳)

不安なことは、主治医やスタッフに何でも聞く

1年に1度、人間ドックを受けていたのですが、4年前の人間ドックで、初期の胃がんが見つかりました。

「がん=死」という時代ではないことはわかっていても、死を覚悟し不安になりました。

でも、入院準備に追われて忙しくしているうちに、そういう感情は和らいでいきました。

■がんになって不安なこと、困ったこと
身近にがんの経験者がいないので、これからどんなことが自分に起こるのかが分からず、不安でしょうがありませんでした。

■その不安をどう乗り越えた?
手術前は病気に関する本をとにかく読みあさりました。入院中に医師や薬剤師、看護師などスタッフとたくさん話して仲良くなり、わからないことは何でも彼らに質問しました。

【体験談2】ステージⅣも「ポジティブ思考」が特効薬(T・Iさん 71歳)

ステージⅣも「ポジティブ思考」が特効薬

2年前、みぞおちが痛んだので、かかりつけの病院に行き、医者から整腸剤を処方してもらいましたが、それでもなかなか回復しないので、1か月後に総合病院へ行きました。

すい臓の病歴を伝え、精密検査をした結果……すい臓がんのステージⅣだと診断されました。

がんを宣告されたとき、真っ先に思ったのは、「なぜ、かかりつけ医は発見できなかったの?」という悔しい想いでした。そして、これはもうダメかもしれない、と覚悟を決めました。

それから1年後、肝臓にも転移し、現在は抗がん剤治療中です。

■がんになって不安なこと、困ったこと
目の前に迫る死の恐怖や、痛みとの闘い。そして、夫が一人で家にぽつねんと残されてしまうのが心配で、今後の暮らし方のことについても考えました。

■その不安をどう乗り越えた?
ストレスは感じたくなかったので、嫌なことはせず、会いたくない人には会わないようにしました。

また、「痛みも麻酔で緩和してくれる環境にいられるのだから幸せ」とポジティブに物事を考えて、気持ちを上向きにしました。

夫のことは心配でしたが、「普段から結束の強い我が家なら大丈夫!」と家族が思わせてくれました。

【体験談3】家事は代行業者へ依頼。病室仲間のおかげで前向きに(T・Tさん 58歳)

家事は代行業者へ依頼

1年前のことです。孫と遊んでいた時に胸を棒で突かれました。もしかして骨折したかもと思って通院し、検査をしたところ、乳がん(ステージⅠ)が見つかりました。

診断直後は最悪の事態を覚悟して不安だったのですが、「もしものときも、すぐ死ぬわけではないから、ゆっくり最期への準備ができる」と考えたら、割り切れました。

■がんになって不安なこと、困ったこと
介護が必要な犬の世話と、家事全般などの家族の面倒が見れないこと。

■その不安をどう乗り越えた?
炊事、掃除、洗濯は家事代行を頼み、犬はドッグホテルへ入れました。入院中、病室で私より重い病気の人が前向きな話をたくさんしてくれたことが、とても励みになりました。

【体験談4】先が見えない治療費も高額療養費で負担軽減(匿名 68歳)

先が見えない治療費も高額療養費で負担軽減

腹部が張る感じが続くので、かかりつけ医に相談したのが2年前。その後、大きな病院で検査をしてもらったところ、腹膜がんと診断されました。さらに胃への転移も見つかりました。

宣告されたときは、こんなに医師はあっさり告知するものなのかと驚きました。

■がんになって不安なこと、困ったこと
先が見えない治療なので、治療費がいくらかかるのかが心配でした。

■その不安をどう乗り越えた?
高額療養費制度を使えば、治療費はさほど高額にならないことがわかったので、ホッとしました。

がんになったとき、頼れる窓口&情報サイト

インターネットの普及

インターネットの普及によって医療情報は、かつてより得られやすくなりました。でも、だからこそ、間違った情報に惑わされない判断能力が大切です。そんなときに頼れるのが、心に寄り添う電話相談窓口や、最新の知見をわかりやすく紹介する国立がん研究センターのサイトです。

■COML電話相談窓口
費用は電話料金のみ。相談スタッフ(医療者ではない)が医療費、転院に関する悩み、医療者とのコミュニケーション法などについて答えてくれます。一般を対象に、「賢い患者になりましょう」を合言葉にした有料ミニセミナー「患者塾」も、隔月で行っています。

・東京
TEL 03-6459-2660
水・木・日 13時〜17時

・大阪
TEL 06-6314-1652
月・水・金 9時~12時、13時~16時(15時30分受付終了)
ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振替。
土 9時~12時

Mindsガイドラインライブラリ
診療ガイドラインや各種医療情報を医療提供者向けと一般向けに公開。トップ画面から「一般向け」に進むと、がんなどの各種疾患別の詳しい解説(症状や治療法、注意点など)を読むことができます。

国立がん研究センター がん情報サービス
がんの種類や治療法といった基礎的な情報から、再発、転移、術後や化学療法中の食事に至るまで、がんに関する情報を幅広く提供。相談窓口の案内も掲載しています。
 

取材・文=小林美香(ハルメク編集部)・清水麻子

※この記事は2018年10月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。


※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。

 

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  3. 疑問スッキリ!60代からのがんにかかるお金のQ&A
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雑誌「ハルメク」

創刊22年目、50代以上の女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値がある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載。年間定期購読誌で自宅に直接配送します。https://magazine.halmek.co.jp/

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