防災グッズの新常識?災害時に役立つ“はちみつ&プロポリス”の力
防災グッズの新常識?災害時に役立つ“はちみつ&プロポリス”の力
公開日:2025年10月10日
はちみつは優秀な非常食
10月13日は「国際防災デー」。いつ、どんなときに襲ってくるかわからない自然災害に備え、いのちと健康、暮らしを守ることの大切さを改めて考えるために制定されました。
災害への備えでは、水や食料、衛生用品などが基本ですが、あると役立つものに「はちみつ」があります。
はちみつはビタミンやミネラル、アミノ酸など栄養が豊富。さらに、主成分であるブドウ糖と果糖は体内に吸収されるスピードが速いため、非常時のエネルギー補給にも最適です。
糖度が高く腐りにくいので、長期保存が可能な点も備蓄にぴったり。小分けされたスティックタイプなら携帯にも便利で、非常持ち出し袋に入れてもかさばりません。
傷や咳、眠りにも役立つ「天然の救急箱」
はちみつは優れた非常食であるだけでなく、災害時のさまざまな場面で役に立ちます。
- けがの応急措置に
- 咳を鎮める
- 睡眠の質を向上させる
はちみつには抗菌・抗炎症作用があるため、昔から傷の手当てに使われてきました。また、咳を鎮める作用も科学的に証明されているので、災害時に喉の健康が気になるときも心強い味方になります。
さらには、睡眠の質を向上させる働きがあることも確認されています。
災害時は、不安感や不慣れな生活によるストレスで、うまく眠れないこともあるでしょう。はちみつを備えておけば、そうした不安を和らげるのに一役買ってくれるかもしれません。
軽度の傷の応急処置、咳や睡眠にまで役立つはちみつは、まさに「天然の救急箱」とも言えそうです。
感染症や口腔ケアに頼れるプロポリス
はちみつの他に、同じミツバチ産品のプロポリスも補助的に備えておくと安心です。
ミツバチが巣を守るために作るプロポリスは、抗菌・抗炎症・抗ウイルス作用などが報告されている、天然の抗菌物質。「風邪の治りを早める」「インフルエンザウイルスの増殖を抑える」などの報告もあります。
災害時は、自宅でも避難所生活でも、それまでと同様の衛生環境を整えるのが難しい場面もあります。さらに空気が乾燥する冬場だと、感染症リスクも高まります。
プロポリスには、インフルエンザウイルスの増殖を抑える働きが確認されており、風邪の治りを早めたという報告もあるので、災害時の健康面も安心でしょう。
また、虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑える働きもあるため、口腔環境改善にも一役買います。避難生活などストレスが多い環境では唾液が少なくなり、それによって雑菌が増えることが考えられます。スプレーや液体タイプのプロポリスなら、水で薄めてぶくぶくうがいをするのにも使いやすいので、防災バッグに1つ入れておくのがおすすめです。
自然の力で健康を守ってくれるはちみつとプロポリスは、日々の健康の土台作りに役立つ上に、万が一の災害時にもあると心強いアイテム。「防災」と「健康習慣」を兼ねた賢い常備アイテムとして活用してみてはいかがでしょうか。
取材協力:山田養蜂場 健康科学研究所
■監修者プロフィール:福島忍(ふくしま・しのぶ)さん

山田養蜂場 健康科学研究所 学術情報担当。入社以来、最先端の研究学術情報を集約・発信する業務に従事する他、全国各地の大学との共同研究や自社の臨床研究などにも携わり、ミツバチ産品の効果を明らかにしてきた。医学博士。




