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- 三日坊主にならない!脳を活性化する5つの活動習慣
日常の動きにひと工夫加えるだけで、不調を解消し、一生歩ける脳と体を維持できる!? 運動嫌いの人必見、今日からできる生活習慣を脳科学者の加藤俊徳さんに伺いました。今回はまず「活動編」をお届けします。
教えてくれたのは、加藤俊徳さん
かとう・としのり 脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校(R)」代表。専門は脳科学およびMRI脳画像診断。『イラスト図解 脳とココロのしくみ入門』(朝日新聞出版刊)他、著書多数。
体を動かすことが何よりの脳トレになる!
前回の記事では、ずっと歩ける体を作るための「日常動作の動き」をご紹介しました。
今回は、歩ける体づくりと同様に大切な「脳にいい習慣」を脳内科医の加藤俊徳さんに教えてもらいます。
「脳にはさまざまな働きがありますが、すべての部位をやる気にさせるスイッチとなるのが運動です。体を動かさないと脳は働きません」と加藤さん。自身も朝のウォーキングを習慣にしています。
「歩くことで脳が覚醒し、頭がよくなっていきます。脳のためにも、ぜひ歩くことを習慣にしてください」
脳を覚醒させる5つの活動習慣
【1】まずは「朝、気持ちよく目覚める」ことを目指して
日中に元気でいるためには、夜ぐっすり眠って脳を休ませることが大切です。
「しっかり眠るぞ」と思っても難しいものですが、「朝、気持ちよく目覚める」ことを目標にすると「じゃあ夜10時には布団に入ろう、夕飯は8時には食べ終わって……」など、計画を立てやすいはず。気持ちよく目覚めるためのベストな睡眠時間を探りましょう。
逆説的なようですが、日中の運動量が足りないと よく眠れません。こまめな家事で体を動かすなど、できることから始めてみてください。
【2】ウォーキングの目標距離を決めると、脳が「やる気」に!
日々のウォーキング、「ただ何となく」歩いていませんか?
「一生、自分で歩く」という希望を叶えるためには、歩く時間や距離に自分なりの基準を設けて、脳をやる気にさせましょう。
毎日1時間歩いているなら、その間に何キロ歩けるのか、実力を測ってみます。その距離を日々歩くようにすれば、徐々にもっと長い距離を歩けるようになります。
【3】ウォーキング中に「自分へのご褒美」を準備する
「楽しい!」と思えると、脳は喜んで働いてくれます。脳を喜ばせる簡単な方法が、ご褒美を用意すること。ご褒美というと大げさに聞こえますが、人はけっこう些細なことで喜ぶもの。
例えばウォーキングの途中で「お店に寄ってカフェオレを飲むぞ」「かわいい犬にあいさつするぞ」「ベンチに座ってお花を見よう」といったことでも十分ワクワクして、歩き続ける動機になります。
大切なのは、「私はどういうことで喜ぶのかな」と考えること。
うれしいことに、人の脳は年を重ねるほど、さまざまな物事のよさに気付いて面白がれるようになっていきます。あなたにとってのご褒美は何ですか?
【4】「運動負債」を清算する日をつくる
ウォーキングを習慣にするには、「毎日○時に○キロ歩く」というように、1日の予定の中に組み込むのがコツです。けれどさまざまな事情で、歩く時間がとれない日もありますよね。
そこでおすすめなのが、1週間単位で「運動負債」を清算していく方法。運動負債とは、目標までに足りない運動量のこと。平日に歩いた距離を足し、目標までに足りなかった分を、週末に歩いてクリアしていく、というやり方です。
こんな保険をつくっておくと、予期せぬことがあってもいい習慣を長く続けられます。
【5】まずはあいさつから!人と関わることで活動的に
人は、人と関わることでさまざまな影響を受け、脳の中に新鮮な情報を取り込みます。人との関わりが少なくなると、脳の決まった部分しか働かなくなり、活動範囲も自然と狭まることに。
打開するには、まずはご近所さんに元気よくあいさつしてみましょう。それだけでも脳が活発に動き出し、活動的になるきっかけに。ウォーキングのときに誰かを誘って一緒に歩くのもおすすめです。
次回は、脳を覚醒させる習慣【ココロ編】をお伝えします。
取材・文=三橋桃子、田島良子(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=秋葉あきこ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年2月号を再編集しています。
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