一生歩ける脳と体をつくる#3

動くモチベがぐんぐん上がる!4つのメンタル習慣

公開日:2024.11.11

何となく元気が出ない日は動く気分になれないもの。そんな日が数日続いてしまうと、ウォーキングや運動をする習慣がなかなか定着しません。気力がわかないとき、体を動かすモチベーションを上げるためのメンタル習慣をご紹介します。

教えてくれたのは、加藤俊徳さん

かとう・としのり 脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校(R)」代表。専門は脳科学およびMRI脳画像診断。『イラスト図解 脳とココロのしくみ入門』(朝日新聞出版刊)他、著書多数。

体を動かす気力がない日はどうしたらいい?

前回の記事では、「脳を活性化するために、体を動かすことが大事」と脳内科医の加藤俊徳さんに教えてもらいました。でも、寒い日や元気がない日など、どうしても体を動かす気力がわかない日もあります……。

そんなとき、どうしたらモチベーションを上げることができるのか、今回は加藤さんに脳を活性化するためのメンタル習慣を聞きました。

脳を覚醒させる4つのメンタル習慣

【1】やる気が出ない日はまず小さく動いてみる

脳はすぐやる気を失います。体を動かす気になれない日があるのも当然のこと。そんなときは今すぐできる小さな行動をいくつか決めて、紙に書いてみましょう。

例えば 「いすから立ち上がる」「伸びをする」「窓を開ける」「深呼吸する」といった具合です。とりあえずその通りにやってみると、行動したことで脳が働き始め、自然に動く気力が湧いてくることが多いのです。

気持ちがモヤモヤしたときも、とりあえず外に出て歩きましょう。歩くことで脳の情報処理能力がアップして、モヤモヤがスーッと消えていくのを実感できるでしょう。

【2】家事も立派な運動!音楽をかけて楽しく

WHO(世界保健機関)は「日常の生活活動や家事で体を動かすことも健康に役立つ」というメッセージを出しています。「家事も立派な運動」と思うと、取り組む気持ちが変わってきませんか? 

さらに気分が上がる音楽をかけるなど、楽しく家事ができる工夫をすると、脳も活発に働いて幸福感を得やすくなります。義務感だけで家事をこなしていると、もったいないですよ。

【3】「私って素敵!」口に出して自分を褒める

「もう年だから何をしてもムダ……」という気持ちにとらわれそうになったら、鏡を見ながら「私って素敵!」と声に出して言ってみましょう。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、その声を聞くことで脳が反応し、実際にいいところを探し出そうと、脳が動き出します。

そうすると、これまで意識もしなかった“自分の素敵ポイント”に気付けるように。声に出す=自分で認識できる、というのが重要。気持ちが前向きになり、「また明日からがんばろう」と思えます。

【4】習慣がマンネリになったら小さな刺激を加える

ウォーキングなど体にいい習慣を持っていても、同じことの繰り返しだと飽きるもの。脳にとってマンネリは大敵、活力を下げる原因になります。

とはいえ習慣を大きく変えるとストレスになるので、ウォーキングのコースを変える、歩く時間帯を変える、家族や友達を誘うなど、ちょっとした変化でマンネリを打破しましょう。大人の脳は放っておくとすぐマンネリに陥ります。

誰かに誘われたら気軽にのってみる、交友範囲を広げるなど、意識してフットワークを軽くすることが大切です。

ぜひ今日から実践してみてください。

取材・文=三橋桃子、田島良子(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=秋葉あきこ

※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年2月号を再編集しています。
 

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