意識で変わる!「きくち体操」で美しい姿勢で生きる

2024年01月04日

菊池和子さんのWEBレッスン「毎日続けたい体操」1

意識で変わる!「きくち体操」で美しい姿勢で生きる

雑誌「ハルメク」で人気の「きくち体操」がWEB版になって登場!今回は「毎日続けたい基本の体操」の前編。少し意識をして動かすことで、体はよくなります。まずは1つからでもOK!という動きについて、きくち体操の創設者・菊池和子さんが詳しく解説。

菊池和子(きくち・かずこ)さんのプロフィール

菊池和子(きくち・かずこ)さんのプロフィール

1934(昭和9)年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。神奈川・東京に直営教室を持つ。『毎日のきくち体操』DVD『「意識」と「動き」で若く、美しく!きくち体操』『立ち方を変えるだけで「老いない体」DVD付き』(ともにハルメク刊)など著書多数。

きくち体操とは?

きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)

動かすところに意識を向けて、きちんと筋肉を使う

動かすところに意識を向けて、きちんと筋肉を使う

実は、この連載でモデルをしているのは私の娘です。子どもの頃から猫背で、私はずいぶんと気に病んだものでした。でも娘は長らくきくち体操にも自分の体にも一切関心なし。

私が注意しても、ボーイフレンドや親友に言われても聞かなかったそうです。「猫背だからって、誰にも迷惑かけてないでしょ」が彼女の決まり文句でした。

10年ほど前、人手が足りなくて娘に受け付けを手伝ってもらいました。そうしたら、自分でも体を動かすようになりましたが、「形だけ」でした。

娘の股関節はよく開いたので、自分では「よくできてる!」と思って、股関節を開く動きをしていたそうです。でも、きくち体操のインストラクターに「よく開いてるけれど、お腹に力を入れてやってみて」と言われて、そうしてみたら意外と開かない。

「開かないでしょ?でも、それでいいの。股関節を開くって、そういうことなの。意識を向けて、きちんと筋肉を使うことが大事なの」。その言葉で目が覚めたそうです。

うまく動けなくてもいい!自分の体との会話が重要

うまく動けなくてもいい。動かした部分は、生き返っていきます。

形だけがうまくできても意味がない――動かしているところに脳で意識を向け、感じ取ることが大事だと初めてわかったんですね。そう気付いてからは、体へ意識を向けて毎日動かすようになり、次第にきくち体操への理解を深めていきました。

私たちが体を大事にするのは、最後まできちんと生きるためです。できる、できないではありません。自分の体と会話しながら精いっぱいできるところまで動けば、体は必ず応えてくれます。

次回から紹介する毎日続けたい基本の体操は全部で4つ。足の指の感覚をはっきりさせて足首を回す体操腹筋を使ってお腹を出したり引いたりする体操後ろで手を組み上を向く体操片足立ちで膝を上げて横に開く体操です。

毎日全部できれば花丸です。でも1つだけでもいいのです。その動かした部分は、生き返っていきますから。

取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともにハルメク編集部) 撮影=中西裕人 ヘアメイク=小島けさき モデル=太田伸子 イラストレーション=浦恭子
※この記事は雑誌ハルメク2023年2月号を再編集しています


【オリジナル動画】自分の体は自分でよくする「きくち体操」

【オリジナル動画】きくち体操
↑動画一覧を見るには画像をクリック

自分の体を自分でよくするために、毎日家でできる動きを「きくち体操」創始者の菊池和子さんが実演・指導します。毎月1本ずつ新しい動きを紹介しています。 
>>今回紹介する動きを動画で見るにはこちら
>>「きくち体操」一覧はこちら

「きくち体操」は、雑誌「ハルメク」で毎月好評連載中!ハルメク365本会員(有料)なら、電子版でお読みいただけます。詳しくは、こちらをご確認ください。

雑誌「ハルメク」
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