更年期女性の「めまい」を自分で治す、改善する!#3

スキマ時間でOK!「めまい」を改善する7つの習慣

スキマ時間でOK!「めまい」を改善する7つの習慣

公開日:2023年09月25日

スキマ時間でOK!「めまい」を改善する7つの習慣

突然起こるめまい。「我慢できるから…」「一時的なものだから…」と諦めていませんか?更年期以降の女性に多いめまいについて、専門医の石井正則さんに伺う企画の最終回。今回は、日常生活のこまめな習慣で、めまいを改善・予防する方法です。

教えてくれた人:石井正則(いしい・まさのり)さん

教えてくれた人:石井正則(いしい・まさのり)さん

JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。東京慈恵会医科大学院卒業と同時に米国ヒューストン・ベイラー医科大学留学。東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科准教授などを経て、現職。『ストレスマネジメントでめまい・耳鳴り・難聴を自分で治す本』(二見書房刊)など著書多数。

日常生活の習慣でめまいを改善!

更年期以降の女性の発症リスクが高いという「良性発作性頭位めまい症」と「メニエール病」。前回は、JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科の石井正則さんに、めまいを改善するための4つの「動き」を教えていただきました。今回は、めまいを改善するための「こまめな生活習慣」について伺います。

「日常生活の中に、めまいを改善させるコツがいくつもあります」と石井さん。良性発作性頭位めまい症では、枕や寝具などを工夫するだけで症状が改善することも。また睡眠不足や脱水を避け、食事内容に気を付けることも大切です。

前回紹介した運動や、今回紹介する日常生活の中でこまめに行うケアを毎日続け、めまいを改善しましょう!

良性発作性頭位めまい症に効果的な方法、メニエール病に効く方法、そして両方によい方法を紹介します。 

こまめにめまい改善1:ゆっくり呼吸をしてリラックス

こまめにめまい改善1:ゆっくり呼吸をしてリラックス

【良性発作性頭位めまい症・メニエール病、ともに効果的】

ストレスがあると呼吸が浅くなり、交感神経が緊張します。あおむけになり、吐くことを意識した「腹式呼吸」でリラックスしましょう。鼻から息を吸うときはお腹がふくらみ、口からゆっくり息を吐くときはお腹がへこみます。3秒吸って3秒止め、6秒吐くのを目標に。

こまめにめまい改善2:〇〇で寝返りしやすい環境に

こまめにめまい改善2:〇〇で寝返りしやすい環境に

【良性発作性頭位めまい症に効果的】

「枕が低過ぎると剥がれた耳石が1か所にたまって、かたまりになります。タオルなどを使って1.5~3cm、枕を高くして」と石井さん。柔らか過ぎる寝具や重い掛け布団も寝返りを妨げるので避けましょう。

こまめにめまい改善3:骨を強くする!食&習慣を

こまめにめまい改善3:骨を強くする!食&習慣を

【良性発作性頭位めまい症に効果的】

骨が弱いと良性発作性頭位めまい症を起こしやすくなります。牛乳、小魚、ナッツ類などカルシウムの多い食品を積極的にとる、日光を浴びる、運動をするなど、骨によい生活を送りましょう!

こまめにめまい改善4:ツボを刺激して自律神経も元気に

【メニエール病に効果的】

「耳にはたくさんのツボがあり、“耳ねじり”をすると自律神経が刺激され、バランスが整います」と石井さん。

両耳をつまんで両ひじを外側に広げ、親指を前にねじる→人さし指を後ろにねじる→下に引っ張る。これを5セット。指先だけでなく肘ごと動かしましょう。顔から首の血流がよくなり、肩こりやむくみ、肌ツヤの改善も期待できます。

こまめにめまい改善4:ツボを刺激して自律神経も元気に

【ポイント】

  • 親指を後ろにしてつまむ
  • 呼吸をしながら
  • 両ひじを横に張る

こまめにめまい改善5:精神的・身体的なストレス改善の基本!

こまめにめまい改善5:精神的・身体的なストレス改善の基本!

【メニエール病に効果的】

メニエール病の引き金になるのが、精神的・身体的なストレス。身体的ストレスの代表が睡眠不足や疲労です。しっかり眠って、疲れをためないようにしましょう。がんばり過ぎは禁物です。

こまめにめまい改善6:水分で耳石の剥がれとむくみを予防

こまめにめまい改善6:水分で耳石の剥がれとむくみを予防

【良性発作性頭位めまい症・メニエール病、ともに効果的】

「脱水になると耳石が剥がれやすくなったり、内耳がむくみやすくなります。夜寝る前にはコップ1杯の水を」と石井さん。日中も汗をたくさんかいたら水分補給を忘れずに。

こまめにめまい改善7:季節や気候にも要注意

こまめにめまい改善7:季節や気候にも要注意

【メニエール病に効果的】

雨の日や季節の変わり目にはめまいが発症しやすいという人も。「気圧などの変動も体にとってはストレス。そういうときは無理をせず、よく眠り、心地よい運動をして、いつも以上に体調管理に気を付けてください」(石井さん)

【危険なめまいに要注意!】こんな場合は耳鼻咽喉科へ

メニエール病は再発を繰り返すほど悪化し、治りにくくなりますから、早めに受診を。めまい発作の治療では、むくみを改善する利尿剤、炎症を抑えるステロイド薬、血管拡張剤、抗ヒスタミン剤などが処方されます。

良性発作性頭位めまい症は自然によくなることが多いですが、長引いて心配なときは迷わず受診しましょう。

また気を付けたいのが、命に関わる危険なめまいです。

「激しい頭痛を伴う、手足がしびれる、どんどんひどくなるなどの症状がある場合は、脳卒中や脳腫瘍など、脳の異常が考えられます。救急車を呼ぶなどして、すぐに受診するようにしてください」と石井さんは話します。

困ったときは「めまい相談医」へ

日本めまい平衡医学会により、めまいの専門知識や基本的な診療技術を備えていると認定された医師が、「めまい相談医」。全国に750人以上います。各地の相談医は、「日本めまい平衡医学会めまい相談医一覧」から検索できます。

>>>日本めまい平衡医学会めまい相談医一覧はこちらから

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

取材・文=佐田節子 イラストレーション=チチチ 構成=大矢詠美(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年10月号を再編集し、掲載しています。

雑誌「ハルメク」
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