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- 白髪になる原因を解説!30代~50代年齢別対策法
最近白髪が増えた気がする……。そんな人は生活習慣を見直してみましょう。白髪対策は、健康的な髪をつくること。白髪の原因として加齢はある程度仕方のないものですが、食事や紫外線対策など、今日から始められることはたくさんあります!
どうして黒髪から白髪になるの?
白髪は、数本でもあると気になってしまうもの。黒や茶色などの濃い色の中にあるとどうしても目が行ってしまいがちです。
では、白髪はなぜできるのでしょうか? それにはまず、髪の毛ができる仕組みを知ると、白髪になるメカニズムがわかります。
髪の毛は実は死んだ細胞部分
髪の毛は地肌の中にある毛根でつくられます。
具体的には毛根の中にある毛球(もうきゅう)、さらにその中にある毛乳頭(もうにゅうとう)から生まれ、毛乳頭に入り込んでいる毛細血管から栄養をもらいながら、毛母細胞(もうぼさいぼう)と呼ばれる細胞が分裂・増殖することで伸びていきます。
地肌から出てくる時点で毛母細胞はすでに死んでしまっています。地肌から出ている部分は毛幹と呼ばれ、この死んだ細胞部分が、いわゆる「髪の毛」です。
生まれたての髪の毛はすべて白い
髪の毛は毛母細胞の間にある色素細胞「メラノサイト」で、酵素のチロシナーゼの作用によってつくられたメラニンで黒くなります。つまり、毛乳頭で生まれた時点では、髪はすべて白いのです。
白髪は、通常であればメラニンによって黒くなるはずの髪の毛が、黒くならずにそのまま伸びてきてしまった状態です。何らかの理由でメラニンが髪に供給されなかったり、メラニンの生産がうまくいかなかったりすると白髪になってしまうのです。
途中から白くなるのはなぜ?
髪の根元が白いので、抜いてみたら毛先は黒かった。そんな経験ありませんか?
そもそも、白髪を抜くのは毛根が傷つくため控えたいのですが、途中から白くなってしまった理由として考えられるのは、やはりメラニンの供給停止か、生産の失敗です。
髪は毛根で生まれて細胞分裂や増殖を繰り返しながら押し上げて(伸びて)いくので、最初は黒かった髪の毛が、伸びていく過程で何らかの理由によりメラニンが作用しなくなり、途中から白くなってしまったと考えられます。
白髪の原因1:加齢
白髪が出てくる年齢には個人差があり、人によっては子どもの頃や10代、20代からある人もいますが、おおむね30代頃から気になり始める人が多いようです。そして、加齢とともに、気にする人も白髪の量も増えていきます。これは加齢によってメラノサイトの働きが悪くなり、メラニンがつくられにくくなるためです。
加齢によってメラノサイトの機能が低下する理由としては、メラニンをつくりだす際に欠かせない酵素チロシナーゼが年齢とともに減っていくことや、体内の血流が落ちてさまざまな細胞の機能が低下していくことなどが考えられます。
30代では後述するストレスや遺伝などの原因による白髪も多くありますが、40代・50代の白髪の原因の多くは加齢によるものと言えそうです。
なお、加齢による白髪は劇的に黒く戻すといった改善は難しく、白髪染めなどで対策することとなります。
白髪の原因2:ストレス
ストレスで髪の毛が一気に真っ白になる。そんな話を聞いたことがあるかもしれません。しかし実は、一晩などの短時間ですべて白髪になってしまうことはありません。
なぜなら、髪の毛に血管や神経があるわけではないため、一度生まれて着色した毛髪はそこから色が変わることがないためです。
しかし、生まれてくる段階でメラノサイトやメラニンがうまく作用しないと、髪の毛は白くなってしまいます。その原因は加齢と同様に、体内の血流が悪くなる血行不良が関係しているとみられています。
この血行不良は老化のほか、ストレスなどでも起きます。自律神経やホルモンバランスが乱れることで、毛細血管が縮小してしまうためです。それだけ、ストレスと白髪の因果関係は大きいのです。
対策としてはストレスを溜め込まないようにすることが一番。白髪を気にし過ぎても、それがストレスとなる悪循環に陥ってしまうので、気にし過ぎないことが大切です。
逆に言えば、ストレスで一時的に増えてしまった白髪などは、黒髪に戻る可能性があるといえるので、考え過ぎないようにするのがよさそうです。
白髪の原因3:生活習慣
メラノサイトがうまく働くためには、正常な血流やその血液に含まれる栄養が豊富であることが必要です。脂肪分や油分の多い偏った食生活、運動不足、睡眠不足など、乱れた生活習慣は血流の悪化を促し、メラノサイトの機能低下を招く可能性があります。
食生活では、白髪に限らず薄毛や抜け毛対策同様に髪の健康に気遣い、ビタミン、タンパク質、ミネラルなど意識的に取ると良いでしょう。特に、メラニンをつくるために必要な酵素チロシナーゼを活発化させるためには、ミネラルが必要です。
ミネラルの中でも特に注目したいのが、銅です。銅はイカやタコ、海老などの魚介類やレバー、ナッツ、豆類などに多く含まれています。これらを意識的に取りながらも、バランスの良い食事と規則正しい生活を心掛けましょう。
食生活だけでは劇的な改善は望めませんが、長い目で見たときに頭皮のコンディションが良くなり、白髪になりにくい状態が期待できます。
白髪の原因4:紫外線
紫外線もまた、白髪と深い関りがあります。
メラニンと言えば「肌を黒くする」成分。紫外線を浴びると肌が黒くなるなら、髪の毛も黒くならないのか、と期待してしまいそうですが、髪の毛は頭皮から出た時点で死んでいる細胞の集まりなので、白髪に紫外線を当てても黒くなることはありません。
むしろ、毛根や毛母細胞などが傷つき、髪が生えて色が付くメカニズムがうまく働かなくなるなど、紫外線を浴びると白髪になる危険性が高くなってしまうのです。
特に頭皮が露出する生え際は紫外線の影響を受けやすく、ダメージが蓄積しやすい場所。紫外線が毛根の老化を早めてしまうため、生え際に白髪が多くなると考えられています。
頭皮に日焼け止めを塗ることはできないため、夏場はもちろん、冬場や紫外線量が増える春先も、帽子や日傘を使用するなどして、頭皮の紫外線対策をするようにしましょう。
白髪の原因5:遺伝
白髪、特に若白髪は遺伝的要素が指摘されています。詳細は解明されていませんが、メラノサイトに関する何らかの遺伝子が少ない人は白髪になりやすいと言われています。
血縁者に若白髪だった人がいる、若いうちから白髪があるといった人は、これまでに紹介してきた原因を取り除くような予防を心掛けることから始めましょう。
なお、若白髪の場合は治療をしている病院もあります。気になる人は探してみましょう。
髪の毛以外の白髪の原因も同じ
メラニンが血行不良などにより、毛母細胞に正常に供給・生産されないと白髪になると考えられていることがわかりました。この原因と仕組みは頭髪に限らず、眉毛や脇毛といった体毛全般にも当てはまります。
なお、眉毛の白髪を発見したからといって抜くのはNGです。髪の毛同様に毛根に傷がつく可能性があります。
白髪になった原因が、ストレスや偏った生活習慣などによる一時的なものなら戻る可能性があるわけですから、ダメージの回復が見込めなくなる「毛根を傷つける」行為は控えましょう。
また、白髪染めも万が一、目に入ったときに危険ですので絶対にやってはいけません。気になるようなら、眉毛用のマスカラである「アイブローマスカラ」がおすすめ。メイクですので毎日クレンジングで落とす必要がありますが、目の上用の製品なので安心です。
白髪染めでのおしゃれやグレイヘアを楽しんで
白髪対策は、健康的な髪をつくることと同じです。加齢による白髪を黒く戻すのは難しいものがありますが、美しい髪をつくるための対策は無意味でありません。
ゆっくりと続けて髪の毛のコンディションを整えるだけでも、白髪が増えるペースをゆるやかにさせたり、本数を減らしたりすることは可能です。結果的に年齢を感じさせない髪質になっていくでしょう。
また、今は白髪染めの色味も多彩ですので、自分に合うカラーを楽しみながら探してみるのも良さそうです。
けれど、素敵な年の重ね方をしている人は、白髪染めを止めてグレイヘアでのおしゃれを楽しんでいたりもします。特に、これまで黒など濃い色の髪の毛では楽しめなかった、青や紫、オレンジといったカラーをヘアマニキュアで楽しめます。白いからこそ楽しめるおしゃれです。
もちろん、一言で「白髪」「白い髪」だから色味が出やすいと言っても、髪質によって色の出方は異なります。美容院で相談したり、実際に試したりして、自分に合う色味や髪形を見つけてみてください。
白髪対策と言っても、生活習慣の見直しや白髪染めのほか、白髪を活かしたグレイヘアなどさまざまな方法があります。新しいおしゃれに挑戦するきっかけと捉え、「白髪=老けている」ではない、自分らしさを見つけてみるのも良いでしょう。
※この記事は2021年9月の記事を再編集して掲載しています。
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