公開日:2018/08/06
いつかは白髪染めをやめたいけれど、不安という方、必見。染め色やカットにひと手間加えることで、白髪を生かしたすてきなグレイヘアの髪型が作れるんです。すてきなグレイヘアスナップの実例から、そのコツをご紹介します。
自分に似合うグレイヘアを作っていくためには、まず美容院に相談することをおすすめします。
「白髪の出方には個人差があり、部分的に出る人もいれば、全体的にまばらに出てくる人もいます。まずは自分の白髪がどんなふうに生えているのか、家族や行きつけの美容室で見てもらい、白髪の状態を把握しましょう。出方の特徴がわかっていると、どんなデザインのグレイヘアが自分に向いているかがわかり、オーダーしやすくなります」と話すのは、美容家の川邉サチコさんです。
白髪がかっこよく見えるデザインのグレイヘアには、筋状に明るい色を入れるハイライトとして白髪を残す方法や、まばらに生えてくる白髪をなじませるように部分染めをするメッシュなどがあります。どこに色を入れるかによって雰囲気はがらりと変わり、あか抜けた印象になります。
「白髪はきちんとセットしておかないと老け込んだ印象になるので、スタイリング剤を上手に活用するのもおすすめです」
白髪の束をあえて染めずに、軽やかさを出す
フードコーディネーター
柳瀬久美子(やなせ・くみこ)さん[53歳]
40代半ばから「自然体でいたい」という思いが強くなったと話す柳瀬さん。染めるのをやめてからは、まとめ髪にしたり、分け目を変えたりして、白髪が目立たないように工夫していたそう。8か月ほどして全体が整った後は、前髪の白髪の束をあえてハイライト風に目立たせ、顔まわりを華やかに見せています。
「白髪のうねり毛が目立つと生活に疲れたように見えるので、ブローはきちんと、が大切」
この髪型にするには?
部分的に白髪が生えてくる人に向いています。顔まわりに入れれば肌色が明るく、後頭部なら頭の形がよく見えます。
白髪染めをやめたのはいつ? | 約1年6か月前 |
美容院に行く頻度は? | 1~2か月に1回カットと全体にゆるくパーマ |
セットの仕方は? | タオルドライした髪にヘアオイルをつけ、毛の流れが整うようブラシを使ってブロー |
白髪だからこそのきれいな発色を楽しむ
衣装デザイナー
中村里香子(なかむら・りかこ)さん[69歳]
白髪が目立ちはじめた40代から、顔まわりの白髪を中心に緑と青の色を入れている中村さん。美容院で購入したヘアマニキュアで2週間に1度、入浴前に自分で染めています。伸びてきた根元の白髪が目立たないよう、ムラに染めるのがコツ。
「白髪の方が、明るい色がきれいに入るんです。染まり過ぎることもあるけれど、徐々に落ち着くので大丈夫(笑)」
この髪型にするには?
比較的白髪が少ない人におすすめなのがこの色遊び。市販のヘアマニキュアも2~3色混ぜると似合う色が見つかります。
白髪染めをやめたのはいつ? | 白髪染めの経験なし |
美容院に行く頻度は? | 2か月に1回カット |
セットの仕方は? | くせ毛を生かして、ワックスで立ち上げる |
白髪染めの残り色も生かす、ベージュのメッシュ
読者・フラワーデザイナー
羽生恵子さん[68歳]
「年齢的にもう白髪染めはいいかなとやめたのですが、ヘアマニキュアの色って結構残るのね。しばらくしたら髪の毛がオレンジ色になってしまって」と話す羽生さん。そこで、伸びてきた白髪の一部をベージュに染めることで、色の違いを自然になじませることにしたそう。染める回数はカット3回につき1回に減りました。「白髪になる過程も楽しめましたよ」
この髪型にするには?
白髪と黒髪と染めた色が混在する時期を乗り切るために足す色は、ベージュの他、灰色がかったグリーンもおすすめ。
白髪染めをやめたのはいつ? | 1年4か月前 |
美容院に行く頻度は? | 1~2か月に1回カット、時々ベージュに染める |
セットの仕方は? | スタイリングフォームで毛を持ち上げて、整える |
こまめにカットすればまだら白髪が気にならない
経営者
根岸勢津子さん[55歳]
2週間に1度の自宅染めを繰り返し、地肌が荒れてしまったため白髪染めをやめるのを決意したという根岸さん。ロングヘアをばっさりと切り、黒髪の分量を減らすことで白髪を悪目立ちさせずに、伸ばしました。「グレイヘアは、清潔感が大事。クイックカットのお店に行き、2000円で頻繁に整えています」
この髪型にするには?
こまめなカットをしながら移行する方法は、髪にとって最も理想的。白髪の分量が増えた後はロングヘアも楽しめます。
白髪染めをやめたのはいつ? | 7~8年前 |
美容院に行く頻度は? |
1か月 に1回カット |
セットの仕方は? | トップをスプレーでふんわりさせて、整える |
いきなり白髪染めをやめることに抵抗がある人もいるかもしれません。その場合、手始めに白髪部分を地毛よりもワントーン明るい色で染めてみましょう。明るく染めることで、根元の白髪部分と色が残っている髪の色の差がなくなるので、新たに白髪が生えてきても悪目立ちすることなく、白髪染めの間隔を長くキープすることもできます。
取材・文=大門恵子、長倉志乃、大矢詠美、竹上久恵(すべてハルメク編集部)撮影=安部まゆみ、門間新弥、中西裕人
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※この記事は、「ハルメク」2018年1月号の「50代からの髪と眉」特集内、「もっと上手に白髪と付き合う」を再編集、掲載しています。立ち読み・購読の申し込みは、雑誌「ハルメク」サイトから
雑誌「ハルメク」
創刊22年目、女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
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