目元・ほうれい線・二重あごを今日からリセット
「顔たるみ」はこう進行する!原因と部位別ケア完全ガイド
「顔たるみ」はこう進行する!原因と部位別ケア完全ガイド
更新日:2025年10月24日
公開日:2021年10月08日
老け見えの引き金!顔がたるむのはなぜ?

鏡で目につく乾燥小ジワは、たるみの「第1段階」。放置すると「深いシワ」へと進み、やがて筋肉の衰えも重なって、最終段階の顔のたるみに。シワ以外の原因にも目を向けて、早めにケアを始めましょう。
主に気をつけたい“たるみ部位”
代表的なたるみは、目元・ほうれい線・マリオネットライン・二重あご。頬が下がると顔全体が間のびして見え、年齢感が強まります。
顔・頭の筋肉の衰え
表情をつくる表情筋に加え、頭の前頭筋や側頭筋も顔印象に影響。どこか一部が弱ると支え合いが崩れ、たるみへとつながります。表情筋は40種以上あるのに、日常で使うのは約3割程度。使わない筋肉は年齢に関係なく衰えます。
極端なダイエット
断食や過度な食事制限・運動で急激にやせると、皮膚が変化に追いつけず余りが出て、支えを失った部分がたるみやすくなります。ゆるやかな減量が基本です。
食いしばりや“無表情時間”の長さ
ストレスによる食いしばりはあご周りをこわばらせます。無表情の時間が長い生活でも筋肉が固まり、血流・リンパの滞りを招いてハリ成分の生成が低下。結果、口元のたるみや肌の弾力低下につながります。
【目元のたるみ】原因は“酷使”の積み重ね

瞬き・読む・見るなど、目は常に酷使状態。これが目元のたるみを進めます。
まぶたのたるみ
原因は眼輪筋の衰え。進行すると視界に影響する眼瞼下垂の一因にも。クレンジングや洗顔時にこするクセも厳禁。薄い皮膚は摩擦で伸びやすく、たるみを助長します。二重焦点の老眼鏡を長時間使うなど目の疲れも要注意。
目の下のたるみ
こちらも眼輪筋の衰えが主因。影ができて黒クマが目立ちやすくなります。加齢や紫外線によるコラーゲン・エラスチンのダメージ、長時間のスマホ・PCでの血流低下も拍車をかけます。
ドライアイ
涙不足による乾燥は、痛み・かゆみ・かすみなどのトラブルに加え、まばたき時の摩擦増でたるみを招きます。コンタクト使用時も同様。悪化すると眼瞼下垂リスクが高まるため対策を。
【ほうれい線】頬たるみ&表情筋低下が深くする

小鼻から口角へ入る“溝”。頬が下がるとくっきりして印象が変わります。
頬が下がり口元がたるむ
支える筋肉が弱ると口元が下がり、ハリも喪失。さらに、加齢で顔骨が萎縮する梨状口の拡大(骨量低下)も溝を深めます。洗顔やクレンジングのこすり過ぎも乾燥・摩擦で悪化要因に。
加齢・紫外線によるコラーゲン/エラスチン減少
コラーゲンとエラスチンが整っていれば弾力は保てますが、いずれかが損なわれると支えを失い、シワ・たるみ化。加齢で産生は低下し、線維は細く。さらに紫外線A波は真皮まで到達して線維芽細胞を傷つけ、活性酸素で硬化も招きます。
咀嚼減少・糖化・代謝低下・ストレス・血行不良
よく噛まない習慣は口周りの筋力低下に。糖質過多で進む糖化は細胞ダメージの原因。代謝低下・ストレス・血行不良も、たるみを押し進めます。
【二重あご】スマホ&デスク姿勢が落とし穴

たるみ・皮下脂肪・むくみ・姿勢が複合的に関与。特にスマホやPC作業の前かがみは二重あご・輪郭のもたつきに直結。舌の筋力低下やリンパ停滞も原因です。
前かがみ習慣の見直しストレッチ
巻き肩や前傾姿勢はバスト下垂・二重あごの原因。合間にストレッチを。

- 椅子で背筋を伸ばし、手のひらを上にして背中で両手を組む。
- 吸って、吐きながら肩を後ろへぐっと引く。
- 無理のない範囲で頭を後ろへ。3つ数えて戻し、肩の力を抜く。
舌筋トレであご下をスッキリ
舌を動かす舌骨筋群は加齢で弱りむくみやすく。簡単トレで活性化を。
- 口を閉じ、歯の表側に沿って舌を右回り20回。
- 同様に左回り20回。
- これを1日3セット。
リンパの流れを促すケア
二重あごに関わるリンパ節は耳下腺・鎖骨・脇の下。クリームやオイルで滑らせながら流します。
- 人差し指の第二関節であご裏をほぐし、耳下腺へ流す。
- 耳下腺を4本指でやさしくほぐす。
- 首筋を鎖骨へなで下ろす。
- 鎖骨を人差し指と中指で挟み、中央から外へ流す。
- 脇の下のリンパ節を揉む。左右同様に。
ツボ押しも併用を。
- 承漿(しょうしょう):あご中央のくぼみ。人差し指を重ねて5秒×3回。
- 廉泉(れんせん):あごラインから耳方向へすべらせて指がはまるくぼみ。親指で上へ5秒×3回。
そのほか、表情筋トレーニング動画も参考に。市販美顔器の活用も一案です(KPACOT「目元美顔器」、Semiyoa「美顔器」 など)。
長い時間、重力などの影響を受けてできる顔のたるみ。重力には逆らえませんが、仕組みや原因は日々の習慣に潜んでいます。まずは基本のケアで、シワを予防し、たるみをつくらない・進ませないお手入れを続けましょう。
監修者プロフィール:安仁屋 僚さん(グローバル ビューティー クリニック)

担当科:皮膚科・美容皮膚科・美容外科
経歴:琉球大学医学部卒業後、赤十字病院、都内大学病院皮膚科で急性期〜慢性期の皮膚疾患と外科手技を研鑽。複数の皮膚科・美容皮膚科勤務を経て、2023年にグローバル ビューティー クリニック東京院長に就任。
※この記事は2021年10月の記事を再編集して掲載しています。




