目元のたるみスッキリ……1日3分!顔筋エクササイズ【医師直伝】
2025.01.142025年01月14日
医師・宝田京子さん直伝!顔面地滑りをくい止める1
ほうれい線、二重あご……1日3分!顔筋エクササイズ【準備編】
顔たるみは、皮膚と内側にある筋肉、その土台になる骨と3つの衰えが原因ですが、骨に刺激を与えるように筋肉に働きかければ少しずつ解消するといいます。毎日簡単に続けられるエクササイズを歯科医師の宝田恭子さんに教わります。まずは準備編から!
教えてくれた人:医師・宝田恭子さん
たからだ・きょうこ。東京歯科大学卒業後、同大学勤務を経て、宝田歯科3代目院長に。歯科医療に加え、口元からトータルな美しさと健康を手に入れる方法を研究し、自ら実践。HALMEK upでは宝田恭子さんの首のシワ・たるみをスッキリさせるメソッドを動画で公開中です。
顔面地滑りとは?
「年を重ねるごとに顔のたるみやしわが増えるのは、顔の骨密度が減少し、筋肉もゆるんで落ちてしまう“顔面地滑り”が原因です」と宝田さん。それをくい止めるには、骨を支える筋肉にアプローチすることが大切と言います。
「筋肉を通して骨に刺激を与えれば、新陳代謝が促されて骨の縮小を抑える効果が期待できます」
また、前かがみの姿勢も“顔面地滑り”を引き起こす大きな要因と宝田さんは指摘します。ろっ骨、鎖骨から首や下あご、頬骨の下までつながっている広頸筋が、前かがみの姿勢になると皮膚と一緒に垂れ下がってしまいます。
朝起きて寝たままできる準備体操とともに、次に紹介する顔筋エクササイズでぜひ“顔面地滑り”をくい止めて、顔たるみを解消しましょう。
顔だけやっても効果なし!基本の姿勢
普段、このような姿勢になっていませんか? 前かがみになっている姿勢の典型例です。首が前に出て、うつむきがち。猫背で、骨盤が後ろに傾いています。ひざも少し曲がり気味です。
上半身を2階建ての家に見立てます。首が前に出ていると2階の屋根部分から崩れ、背中から腰が曲がっていると1階部分まで影響し、骨盤が倒れた状態だと家全体が傾いてしまいます。
正しい姿勢の合言葉は「2・4・2」
まずは顔全体を上げるためにあごを2cm上に。次におへそを立てるよう4cm上に。そして最後に骨盤を立てるように2cm上に。これで背骨のS字カーブがきれいに出来上がります。
座ってでもよいので、1日に3〜4回、この姿勢をキープしましょう。例えば「電車に乗っている間の1駅だけ」とか「家からスーパーまで歩くときだけ」など少し意識するだけでも変わります。
【準備体操】血流をよくして口角もアップ!ばんざいスマイル
全身の力を抜いてリラックスし、深呼吸をするように両腕を大きく伸ばしてバンザイ。そのまま口角を上げてニッコリしましょう。10秒ほどキープ。3回行います。
1日を気持ちよくスタートするためにも、朝目覚めたらするのがおすすめ。肩関節を180度動かすことで広頸筋(首の前側の筋肉)の血流がよくなり、首からあごのたるみ、しわが伸びます。
次回は、目のまわりのたるみがすっきりするエクササイズを紹介します。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
取材・文=取材・文=三橋桃子、塚本由香(ともにハルメク編集部)、撮影=中西裕人、ヘアメイク=AKANE、イラストレーション=山中玲奈
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年4月号を再編集しています。