見た目もニオイもGOOD!介護の負担減にもなる

50代からのVIO脱毛!将来の介護に備えて増加

リゼクリニック大地
監修者
リゼクリニック新宿院院長
大地まさ代

公開日:2021.11.25

更新日:2022.12.16

最近、シニア女性の間で関心が高まっているという「介護脱毛」。将来、介護を受ける可能性を見据えてアンダーヘアの脱毛をする人が増加傾向にあります。脱毛専門の美容皮膚科「リゼクリニック」の大地まさ代先生に介護脱毛について伺いました。

ミドル・シニア世代の注目高まる「介護脱毛」

近年、アンダーヘアのVIO脱毛は、女性にとってずいぶん身近なものになりました。経験した人からは「水着や下着をキレイに着られるようになった」「蒸れや臭いが軽減し、衛生面でもメリットがあった」という声が聞かれます。

さらに、最近では40代~50代の女性の間でもアンダーヘアのVIO脱毛の注目度が高まっているのだとか。その理由は、審美性や衛生面だけではなく「将来の介護のため」。自分が介護を受ける立場になるケースに備えて「介護脱毛」をする人が増加しているといいます。

今回は、介護脱毛について詳しく掘り下げていきます。お話を伺ったのは、全国展開する医療脱毛専門院「リゼクリニック」の新宿院長、大地まさ代先生です。

50代からのVIO脱毛の目的は「将来の介護」?

「介護脱毛」とは自分の老後を想定して、あらかじめデリケートゾーンの毛の脱毛をしておくことだそう。大地さんはこう話します。

「40歳を過ぎると、親の介護を経験する人が増加します。実際に介護を経験した人の間では、オムツ交換や体を拭く際に『手間がかかった』『匂いがこもって不快に感じた』といった、アンダーヘアの煩わしさを感じる方が多くいらっしゃいます。

そのような経験から、ご自分が介護を受ける立場になった際に『介護者の手を少しでも煩わせないように』との配慮から脱毛をする方がいらっしゃいます。

以前も介護経験者が将来のために脱毛をするケースが一定数あったのですが、近年はより幅広い層から将来を見据えた『介護脱毛』の関心が高まっていると感じています。

アンダーヘアの脱毛自体が身近になったこと、子育てが落ち着く時期であることも脱毛の後押しになっているようです」(以下、太字は大地さん)

リゼクリニックは定期的に脱毛に関する意識調査を行っていますが、2021年の7月に行った調査では女性の54.9%が「(介護脱毛を)やってみたい」と回答。その割合は年々増加しています。

さまざまな脱毛方法がありますが、アンダーヘアの場合には毛根組織を破壊して毛を生えなくする「レーザー照射」を選択するのが一般的とのことでした。

医療レーザーを用いた「介護脱毛」のメリットは?

続いて、介護脱毛のメリットについて伺いました。将来期待できるメリットは大きく分けて2つ。

  1. おむつ着用時のデリケートゾーンの菌の繁殖を抑える

    「デリケートゾーンは、きれいに拭き取ったつもりでも、毛や皮膚の間に排泄物が残りやすい部位です。また、毛に絡んだ排泄物を取り除くために何度もふきとることで肌の刺激となることもあります。

    特に高齢で介護を必要としている状態ですと免疫力が低下している場合も多いため、介護脱毛をすることで、オムツの中で菌が繁殖し炎症や感染症を引き起こすリスクを軽減します」

  2. 介護者の負担軽減
    「おむつを着用している場合、陰毛に絡んだ排泄物をきれいに取り除くためには介護者にとって時間と手間がかかります。また、オムツの中で菌が増殖しやすくなることでニオイがきつくなり、介護の負担感が増します。このようなことから、介護脱毛は、介護者の負担感を軽減することにもつながると思います」

クリニックと相談しながらアンダーヘアの量を調整しておくことで、介護される立場の人と、介護する立場の人、双方にとってのメリットが見込めそうですね。

「介護脱毛」はいつするのがいい?白髪だとできないって本当?

それでは、介護脱毛は何歳までに行うのがよいのでしょうか。

大地さんによれば、脱毛の「適齢期」は特にないそうですが、「アンダーヘアに白髪が増える前に行ったほうがよい」ということです。その理由について以下のように語ります。

「『医療レーザー脱毛』は、黒色や茶色(メラニン色素)に吸収される波長のレーザーを照射して熱を伝えて、毛根や周囲組織を破壊することで脱毛の効果を得るため、白い毛には反応せず脱毛効果はありません。

白髪の割合には個人差がありますので、少しぐらい白い毛が混じっている状態でしたら白髪の部分は残ってしまいますが、ご本人が気にされなければ問題ありません。

なお、当院で現在までにアンダーヘア脱毛をご契約され5回照射済の女性の患者さまのご契約時の最高年齢は78歳でした」

「〇歳までに行かなければならない」という決まりはないとのこと。「いつか介護脱毛を」と考えている方は、白髪が目立ってくる前にスタートしたほうがいいかもしれませんね。

VIO脱毛は……どれくらい痛い?

さて、ちょっと不安なのが脱毛時の痛みです。どのくらいの痛みなのか、大地さんに聞いてみました。

「痛みの感じ方には照射部位や、毛の密度や太さ、また皮膚の状態や体調、使用する医療機器で差があります。脱毛時の感覚は『熱い飲み物の入ったマグカップを当てたような痛み』であったり『ゴムで弾かれたような痛み』と表現されることがあります」

痛みには個人差があるものの、我慢できない痛みではないとのことです。中には痛みに敏感な患者さんもいるため医師の判断のもと麻酔を使用するクリニックもあるそうです。

ちなみにリゼクリニックの場合には、1回30分、合計5回ほどの通院・照射で毛量の変化に満足する方が多いとのことでした(5回コースで税込9万9800円)。思ったよりも気軽に通えそうですよね。

昔よりも身近になったアンダーヘアのVIO脱毛。将来の介護時だけでなく、下着や水着を着用する楽しみが増えますし、清潔度を保つためにも役立ちそうです。興味のある方は、近くのクリニックを探してみてはいかがでしょうか?

介護脱毛について教えてくれたのは?

大地まさ代医師

全国で24院展開する医療脱毛専門院『リゼクリニック』の新宿院院長。『リゼクリニック』ホームページ

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北川和子

家族・家に関心を持つライター。会社員時代には海外営業・カタログ翻訳を担当。筋トレ記事や美容記事も多く手掛けおり、様々なフィットネス法を試している。東京外国語大学卒。

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