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- 去年の日焼け止めは使える?買い替えるならどれ?
夏のスキンケアに欠かせないのがUV・紫外線対策。普段のメイクに、日傘に帽子に長袖という紫外線対策だけではだめ。ましては去年の日焼け止めを使おうとしていませんか? 絶対に焼かず、シミ・しわを増やさないための日焼け止めの知識をお伝えします。
日焼け止めは必須。肌に合うものを選んで毎日塗る習慣を
赤みやかゆみなどの肌トラブルが生じて以来、日焼け止めが苦手……という人がいるようです。ですが、肌を守り、肌老化を防ぐためにも日焼け止めは塗るべきです。
日焼け止めは驚くほど進歩しています。自分に合うモノを見つけて、外出時は必ずつけるようにしましょう。
ガラスやカーテンが紫外線を防ぐので、室内では大丈夫ですが、外出するときは日焼け止めをつける習慣を。
ちょっと前までの日焼け止めは、重くて沈む粉体成分が均一に分散しにくく、使用前にカシャカシャ振って使うミルクタイプが主流でした。汗や水に強い分、ベタベタして肌への刺激が強いのが難点でもありました。
ですが、今の日焼け止めは本当に優秀です。べたつかず、さらっとした使い心地な上に、汗や水にもさらに強くなっています。また、手が汚れず日常使いしやすいスプレータイプの日焼け止めなども登場しています。
肌トラブルだけでなく厚塗りや白浮きもだいぶ解消されて、塗ってる感や違和感はほとんどありません。これは、製品の基材や紫外線吸収剤(※1)などの進歩のおかげ。配合バランスがよくなり、赤ちゃんやデリケートな肌でも使える日焼け止めも増えています。苦手意識を取り払って、自分に合う日焼け止めを見つけてください。
日焼け止めは年々進化!アネッサのラインナップを紹介
タイプやサイズ展開も豊富で、資生堂の日焼け止めブランド「アネッサ」だけでもこんなに! 汗や水に触れると紫外線をブロックする膜が強くなる「アクアブースター技術」を採用。50%スキンケア成分配合で、未来の美肌を守りながら、強力な紫外線を防いでくれます。顔、からだに使える乳液タイプとジェルタイプのほか、髪や首筋につけるのに便利なスプレータイプも。
デリケート肌用は、SPF35と50+の2種類がラインナップ。
こちらは、ありそうで意外と少なかったスティックタイプの日焼け止め。紫外線はもちろん、乾燥や空気中のちり・ホコリなどの環境ダメージからも肌を守ってくれます。2018年3月の発売から大好評で、完売の店舗も続出!
SPF50+・PA++++を選べばいい、は本当?
紫外線を防ぐ力の指標となるのが、SPF(※2)とPA(※3)の数値。数値が高いほど紫外線のカット力は強くなりますが、これだけを目安に日焼け止めを選ぶ必要はありません。
数値はあくまでも基準。紫外線を浴びる時間や、場所によって使い分けましょう。
最高値でなくても大丈夫。終日野外にいるのと街中では、紫外線を浴びる時間と環境が違うのですから、その時に必要な数値があれば十分です。一般的に、数値が高いと肌への負担も大きいので、肌が弱い人は数値の低い日焼け止めを数時間おきに塗り足せばいいでしょう。
それに、日焼け止めによる肌トラブルの原因が、紫外線吸収剤のせいとは限りません。ほかの成分という可能性もあるので、肌が弱い人には、普段自分が使っているベースメイクやスキンケアアイテムと同じブランドの日焼け止めを使うことをおすすめします
去年の残りの日焼け止めは使える?
去年使った日焼け止めを使う場合は、どうやって使っていたかを思い出して! 使い方、保管方法によっては、新しい日焼け止めに買い替えるべきです。
室内で使い保管していたなら、去年の日焼け止めを使っても大丈夫でしょう。3年以上前のものや、海などに持って行って炎天下にさらしたり、バックの中に入れて30度を超える外で持ち歩いていた場合は、劣化や変質していることがあるので、買い替えるべきです。
日焼け止めだけでなく、化粧品の使用期限を聞かれることが多いのですが、使用・保管の環境によって違ってくるので一概には言えません。ですが、匂いや触感、色などに違和感を感じたら、使うのをやめた方がいいでしょう。
年齢肌の日焼けは回復しにくいだけでなく、メラニンの蓄積やターンオーバーの遅れでシミやくすみの原因に。とくに8月の日差しは、紫外線だけでなく赤外線によるやけども生じやすいので要注意! 日焼け止めを上手に使って、夏の肌トラブルを防いでくださいね。
日焼け止めの塗る量に注意!顔に小豆6粒分塗る
製品選びより気にしてほしいのが、じつは塗る量。
ほとんどの人が日焼け止めの量が足りていません。
塗る量が足りないと、その分効果も減ってしまいます。表示された数値の効果を得るための目安が、顔だと小豆6粒程度。刷り込まずに、肌を覆うように伸ばしてつけます。
でも、小豆6粒分の日焼け止めを塗った肌の上にファンデーションをつけるのは難しいですよね。日焼け止め効果のある(SPF・PA表示のある)ファンデーションを重ねるなら、6粒分より少なくて大丈夫。ただし、日焼け止めをこすりとらないよう、やさしく重ねて、層をつくるようにつけてください。首やデコルテなどは、規定量(皮膚1㎠あたり2mg)を守りましょう
※1 紫外線吸収剤:吸収した紫外線を熱エネルギーに変えて放出することで日焼けを防ぐ。紫外線カットをする力が高いが、肌の上で化学反応を起こすため、肌への負担は大きい。熱エネルギーの熱さが肌への刺激となって、赤みやかぶれなどを引き起こすことがある。
※2 紫外線散乱剤:紫外線を跳ね返すことで日焼けを防ぐ。紫外線吸収剤に比べて肌への刺激が少ないが、白浮きすることがある。
※3 SPF:UV-B波(皮膚が赤くなってヒリヒリするようなサンバーンと呼ばれる日焼け)を防ぐ数値。紫外線を浴びてサンバーンを起こすまでが20分と言われていて、SPF30の日焼け止めを塗れば、20分×30倍=600分までサンバーンを防ぐことができる。(規定量の皮膚1㎠あたり2mgを塗った場合)
※4 PA:真皮層まで届き肌老化の原因となるUV-A波を防ぐ力を+の数で示す。+はやや効果がある、++++は極めて高い効果がある、を意味する。
取材・文=田中優子 撮影=中西裕人
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