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- 正しい爪のケア”育爪”の鍵は保湿!簡単お手入れ方法
あなたの爪は健康ですか?「すぐに爪が割れる」「ささくれや二枚爪などのトラブルに悩んでいる」という人もご安心を! 簡単なお手入れで健康的な爪を取り戻せます。爪がつやつやになる、正しい爪のケア方法「育爪(いくづめ)メソッド」をご紹介します。
オイルで爪をケアしてつやつや!縦線・ささくれ予防にも
小さいながらも手の印象を左右する、爪。縦線やささくれがなく、すらっと伸びた爪は、その人を幸せそうに見せます。
「爪を骨の一部だと思っている人が多いのですが、実は爪は皮膚です。肌のお手入れをするように、爪もケア次第でつやが出ます。美しい爪は何歳からでも育てられます」と話すのは、「育爪サロンラメリック」の代表・嶋田美津惠さん。
嶋田さんいわく「“育爪”で大切なのはオイルでケアすること」。
「爪は意外と乾燥しています。オイルで保湿することで瞬時につやが生まれ、爪の縦線やささくれも防ぎます」
また、すらりとした爪になるには、爪を切り過ぎない、ぶつけないことが重要です。
「ファッションやメイクなどと比べると、爪のケアは後回しになりがち。でも、爪は想像以上に人に見られ、自分の目に入る時間も長いもの。育爪メソッドで自信が持てる爪になりましょう」
健康的できれいな「つやつや爪」の4つの条件
1.ピンクの部分が長い&つやつや!
2.先の部分が半透明
3.ささくれがない
4.縦線がなく厚みしっかり
保湿で爪の縦線・ささくれを防ぐ、1分オイルケア
オイルで保湿することで、爪の縦線やささくれなどのトラブルを防ぎ、透明感に満ちたつやつや爪になれます。
「回数は多いほど効果がありますが、まずは1日1回からで大丈夫です」と嶋田さん。早速、オイルケアのやり方をチェックしていきましょう。
【爪のケアのために用意するもの】
・オイル
・水
オイルは植物油100%がおすすめ。グレープシードオイルや太白ゴマ油などの食用油でもOK。ただし、食用油を使用する際は単一素材のものを選び、アレルギー反応が出たらすぐに使用を中止してください。
爪のオイルケアのやり方
1.オイルを垂らす
指先を上に向けて、爪の裏側と指の間にオイルを垂らします(スポイトがあると便利です)。オイルは爪の左右に流れるくらいの量が目安。反対側の手にも同様に。
2.オイルをすりこむ
両手の指先をよくもむようにすり合わせ、爪の表面と裏側、甘皮にオイルを塗りこんでください。
3.水を足す
片方の手のひらに1円玉くらいの大きさの水を垂らし、反対側の手の指先と混ぜ合わせましょう。油が乳化し、保湿力アップ。
4.全体になじませる
乳化したオイルを手全体にすりこみましょう。両手の指と指を交差させて、指の間もしっかりオイルを塗りこみます。
トラブルの対処法・爪のケア方法を学ぼう
ささくれや二枚爪など、爪のトラブルにお悩みの方は、基本のオイルケアに加えて、これから紹介するケア方法をぜひ取り入れてみてください。きっと爪が変わりますよ。
「爪の縦線」の原因は乾燥。ゴム手袋で防ごう
「爪に縦線ができる一番の原因は乾燥です。オイルケアで保湿をするのに加え、水仕事のときはゴム手袋を使いましょう」
おすすめはオイルケアをしてからゴム手袋をつけて、お湯で洗い物をすること。保湿力が高まるので、爪はもちろん手全体がしっとりします。
爪の「色素沈着」予防には、薄い色のマニュキュアを
濃い色のマニキュアは色素沈着しやすいので、選ぶなら薄い色がおすすめです。
また、爪の下の皮膚は、他の部分の皮膚の2~3倍の量の水蒸気を発しています。マニキュアや透明コート剤を塗ると水蒸気の発散を妨げるので、2日以内に落とすこと。除光液は爪を乾燥させるので、落とした後はオイルで保湿するのを忘れずに。
「二枚爪」「もろい爪」は、指の使い方で改善
爪は外部からの衝撃を受けると皮膚からはがれて、もろく、短くなります。何かを押したりはがすときは指の腹や関節、道具などを使うようにして爪への負担を減らしましょう。爪と皮膚がきちんと密着し、ピンクの部分がすらりと長い、割れにくい爪になります。
【こんな動作はNG!】
・バッグの中を見ずに荷物をガサゴソ
・爪の先に力を入れて、シールやラベルをはがす
「ささくれ」予防には、余分な薄皮は拭き取るケアを
ささくれの原因は乾燥と摩擦、そして薄皮です。薄皮は爪の根元に透明、もしくは白くなって張り付いている膜。爪と甘皮の間にあり、多過ぎるとささくれの原因になります。
薄皮はコットンで簡単に取れますが、お湯でふやかすとさらに取りやすくなります。
濡らしたコットンを親指の爪に巻きつけて、くるりと根元をなぞるように動かし、薄皮を拭き取ります。断面も一緒に拭き取ると、上の育爪カットでできた爪の毛羽立ちもすっきり取れます。
爪切りを使わず、爪やすりで整えることをマスターしよう!
健康的できれいな爪を維持するためには、トラブルを予防すると同時に、日頃から爪に負担をかけないこと、そして手先の血流を良くすることが大切です。
爪に強い圧力がかかる爪切りは、二枚爪など、爪が割れる原因になりがち。そこで、爪切りを使わない「育爪カット」をご紹介します。
【用意するもの】
・ファイル(爪専用の紙やすり)
ファイルは、ドラッグストアやネット通販などで数百円から購入できます。洗って繰り返し使えるものが便利です。やすりの粗さを示す「グリット」数は240以上のものを。仕上げに断面を整えるときは、さらにグリッド数が高いものだとよりきれいな仕上がりになります。
1.長さを整える
ファイルを爪に対して直角に当てて、一方向に動かします。カットする指が動かないように、他の指で固定するとスムーズ。
2.カーブを作る
ファイルを爪の角に直角に当てて、反対側の角までゆっくり往復させます。カーブの角度は右のイラストを参考に。爪の裏側からも見て、形を確認しましょう。
3.サイドをカットする
爪は扇状に、横に広がって伸びています。爪の下にファイルを差し込んで爪先の方向に小さく動かし、サイド部分をカットしましょう。
4.角を整える
爪の両側面のとがった角の下にファイルを差し込み、L字を書くようにカットします。爪の裏側も削るような感覚で行ってください。
※深爪の人はファイルが指先の皮膚に当たらないように、ファイルを浅めに当ててください。
目指すのはなだらかな四角形
爪の形を整える際は、爪先が丸くならないようにすることも大切です。丸い爪先は、何かにぶつけると衝撃が一点に集中し、二枚爪や割れの原因になります。
右のイラストのような形が、育爪カットのお手本。四角形に近いですが、先の部分が平らではなく、ゆるやかなカーブを描き、角も丸みを帯びています。衝撃に強く、角に衣服などが引っかかりづらい形です。
【注意】爪の先端の白い部分は、必ず2mm残して
爪の先端は必ず2㎜ほど白くなります。切り過ぎるとピンクの部分も短くなるので要注意。
「爪もみ」で美しい爪に!心もすっきり♪
健康にいいとされる「爪もみ」も、美しい爪にも効果的です。
「爪はストレスが現れやすい場所。自律神経を整える爪もみはリラックス効果があり、指先の血行もよくなるので爪を健やかにします」
薬指を除く4本の指の、爪の生え際から2~5㎜下の部分を、10秒ずつ押します。香りのよいオイルでオイルケアをしながら爪もみを行うと、リラックスしながら爪の保湿もできて、一石二鳥です。
■教えてくれた人
嶋田美津惠さん
しまだ・みつえ 1964(昭和39)年、東京都生まれ。「育爪サロンラメリック」オーナー。爪のお手入れ専門のサロンは、爪の悩みを抱える人たちの予約が絶えない。著書に『育爪のススメ』(マガジンハウス刊)。
【店舗情報】
育爪サロンラメリック
・大阪 梅田店 TEL:06-6371-8488
・東京 自由が丘店 TEL:03-3723-4555
取材・文=大矢詠美(ハルメク編集部) 撮影=安部まゆみ イラストレーション=堀川波
※この記事は2019年1月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。
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