公開日:2018/08/08
カラーやスカルプ、ジェルネイルなどを散々楽しんできた方は要注意。爪が薄くはがれやすくなって、筋状の線ができたなど爪のトラブルに見舞われていませんか。でも大丈夫。お手入れ次第で美しくなりますよ。自爪を美しく育てる、簡単ケアをお伝えします。
爪も皮膚の一部ですが、正確には皮膚の角質層が固く変化したもの。一般的にひと月に約3㎜ほど伸びますが、年を取るにつれて、爪が伸びる速度も緩やかになります。
爪が美しくピンク色に輝いて見えるのは、爪の下の血流がよい証拠。爪は、爪の下から栄養や水分を補給するので、この部分が白っぽい場合は貧血の可能性もあります。逆にピンクの部分が濃いのは、爪の表面を磨きすぎて、爪が薄くなりすぎている証拠。
最近流行しているジェルネイルを繰り返すと、爪がもろく欠けやすくなります。またカラーを落とすための除光液のせいで爪の油分が抜けて、より乾燥しがちになります。すると、主に乾燥から生じやすい爪の縦筋・縦線が現れるようになることも。
一方、ヨコ溝や表面に現れるへこみは、体調不良やストレスのサイン。食事や睡眠が十分にとれているか見直しましょう。
更年期を過ぎると女性ホルモンの分泌が減ります。すると、爪の材料となるケラチンというたんぱく質を保持する力も衰えていきます。その結果、末端まで栄養が行き渡らず、爪が割れやすくなったり、2枚爪になったり、縦が入ってつやがなくなっていきます。
爪切りによる深爪や、瓶のふたなどを無理やり爪で開けたり、シールをこすったり、爪を道具替わりに使うと、爪がはがれたり、二枚爪になる危険性も大。日頃から、爪ではなく、指のはらを使うクセをつけることが大事です。
爪の形を整える
◎爪の形を決めたら、爪切りではなくファイルで形を整えていきましょう。爪先の白い部分は2㎜ほど残します。
1.長さをそろえる
2.カーブを出す
3.サイドを整える
4.角に丸みをつける
この後に、オイルで爪全体の保湿を行いましょう。
1.オイルを爪の先につけていく
2.両手の指先をよくもみあわせる
3.片手に水をたらしオイルと乳化させ、手全体になじませる
4.両手指を交差させ、指の間にももみこむ
6 薬指以外の指の爪の生え際2~5㎜下を各10秒もみこむ
(参照/『育爪のススメ』)
教えてくれた人
嶋田美津恵(しまだ・みつえ)
育爪サロン ラメリック主宰。
自身が化学物質過敏症を発症したことから従来型のネイルサロンを、爪のケア専門のサロンにシフト。「育爪」「爪育」コンセプトのもと、足と手の爪の悩み解消に努める。著書に『育爪のススメ』(マガジンハウス)がある。
イラストレーション=並河泰平
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