1日5分の表情筋トレで口元から若返る
口輪筋を鍛えて若見え!ほうれい線・たるみを防ぐ方法
口輪筋を鍛えて若見え!ほうれい線・たるみを防ぐ方法
更新日:2025年10月23日
公開日:2023年09月11日
顔印象を決める!「口輪筋(こうりんきん)」とは?

口輪筋(こうりんきん)は、唇のまわりをぐるりと囲むように存在する筋肉です。口を開ける・閉じる・すぼめる・突き出すなど、口元のあらゆる動きを担っています。
また、笑筋・頬筋・小頬骨筋・オトガイ筋・上唇挙筋など、他の表情筋ともつながっており、表情を作る中心的な筋肉といえます。つまり、口輪筋を鍛えることで、頬のたるみやほうれい線、フェイスラインのゆるみまで一気にケアできるのです。
口輪筋の衰えがもたらす影響

口輪筋が弱くなると、見た目の印象だけでなく健康面にも影響が出ます。どんな変化が起こるのか見てみましょう。
表情が乏しくなる
口輪筋は多くの表情筋と連動しており、衰えると周囲の筋肉も動きづらくなります。その結果、笑顔が減り、表情が乏しくなってしまいます。
唇が薄くなる
口輪筋のボリュームが減ると、唇の赤い部分が小さくなり、輪郭がぼやけてしまいます。ぷっくり感が減り、血色も悪く見えることも。
口元老け・たるみの原因に
口輪筋が弱まると口角が下がりやすくなり、唇のシワやほうれい線、マリオネットラインなど「口元老け」が加速します。
鼻の下が長く見える
鼻と口は筋肉でつながっており、口輪筋の衰えは「人中(鼻の下)」が間延びして見える原因にも。スマホ姿勢も要注意です。
口の中が乾きやすくなる
口を閉じる力が弱まると、唾液が蒸発して口の中が乾燥。虫歯・歯周病・口臭・口内炎など、さまざまなトラブルにつながります。
誤嚥や口呼吸を招くことも
唇を閉じる筋力が低下すると、誤嚥(むせ)や睡眠中の口呼吸の原因に。のどの乾燥、免疫力の低下、いびきの増加など、健康にも影響します。
口輪筋の衰えセルフチェック
1. ほうれい線の危険度をチェック

鏡の前で上の歯で唇を軽く噛み、上唇を持ち上げてみましょう。歯茎がしっかり見えなければ、口輪筋や口角挙筋が衰えているサインです。
2. ペットボトルチェック
500mLの空ペットボトルに100mLの水を入れ、キャップを閉めて唇で咥え、10秒キープ。落ちてしまう場合は、口輪筋が弱っている可能性があります。
口輪筋を鍛える!おすすめフェイストレーニング
表情筋研究家・間々田佳子さんが提唱する「コアフェイストレーニング」から、口輪筋を刺激する代表的な方法を紹介します。
正しい姿勢からスタート
- 骨盤を立てて背筋を伸ばし、椅子に座る
- 肩と顔の力を抜いて深呼吸
- 体の軸を意識してリラックスした状態に
1. 口まわりプッシュ
口を閉じ、舌先で内側からほうれい線をなぞるように左右へ。5回繰り返します。
2. ほうれい線アイロン
口を閉じ、舌でほうれい線を押し上げるように円を描きます。時計回り・反時計回りを各1回ずつゆっくり行いましょう。
3. リップトレ
唇の両端を中央に寄せ、そのまま外に開きます。口輪筋だけを意識して動かすのがポイント。
4. ウートレーニング
「ウー」と口を突き出し、右→左へゆっくり動かして5秒ずつキープ。これを10回ほど繰り返します。
5. ぴよぴよアップ
「ひよこ口」をつくり、頬をしっかり使って「ぴよぴよ〜」と10秒。軽く手を羽ばたかせてエアプッシュも加えると効果UP。
6. シューオーワー
「シュー(口をすぼめる)→オー(鼻の下を伸ばす)→ワー(顔全体を開く)」を呼吸と合わせて3〜5回繰り返します。
口輪筋を鍛えるストレッチ&エクササイズ
舌回し
舌を大きく回して口の中の筋肉を刺激。眼輪筋(目のまわり)にも効いて、口元と目元の引き締めが期待できます。
モダイオラスほぐし
口角の少し上にある「モダイオラス(筋肉の交差点)」を舌で内側から押し、ゆっくり円を描くようにほぐします。ほうれい線・口角下がり対策に◎
トレーニングのポイントと注意点
やり過ぎはNG
過度に動かすと唇まわりにシワができやすくなるため、1日2〜3セットを目安に。痛みを感じたら中止しましょう。
姿勢に注意
スマホやPCでうつむき姿勢が続くと、口元がたるみやすくなります。日常から「顔を上げる」意識を持つことが大切です。
まとめ:口輪筋を鍛えて若々しい笑顔をキープ!
口輪筋は、見た目の若さだけでなく健康を守る重要な筋肉です。衰えると、表情の乏しさ・口呼吸・たるみなどさまざまな影響が出ますが、日々のトレーニングで確実に変わっていきます。
毎日のスキマ時間に、舌回しやリップトレを取り入れてみましょう。自然な笑顔と、ハリのある口元がよみがえります。
※効果には個人差があります。異変を感じた場合は無理をせず休みましょう。
監修:逗子メディスタイルクリニック院長 徳永理恵さん

東京医科歯科大学医学部卒業後、形成外科を経て美容皮膚科医へ転身。2010年に逗子メディスタイルクリニックを開院。「医療の力でQOLを上げる」をテーマに、3人の男の子を育てながら美容医療に携わる




