- ハルメク365トップ
- 連載
- 編集部コラム
- ハルメク イベントレポート
- あなたの口元老化度は?口元の老け見えを防ぐお口ケア
歯のお手入れ、しっかり取り組んでいますか? 2021年6月にハルメクイベントで開催した、審美歯科医師・石井さとこさんの「一生自分の歯で食べるためのお手入れ講座」より、口元老化度チェックとマスク老けも防げるエクササイズをお伝えします。
石井さとこさんのプロフィール
1961年生まれ。歯科医師、「ホワイトホワイト」院長。口もと美容スペシャリスト。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。最新著書に『マスクしたまま30秒‼ マスク老け撃退顔トレ』(集英社刊)。ほか著書多数。
口元の老化、気にしていますか?
認知症や生活習慣病など、全身の健康に関係があるといわれる、歯と歯茎の状態。審美歯科医の石井さとこさんに、正しい「歯と歯茎のケア」を教わり、健康・美容その両方を手に入れましょう!
あなたの口元老化度をチェック!
以下の10項目で、自分の口内環境を判断してみましょう。
(1)甘いものが好きで、よく間食をする
(2)一日2本以上の甘い飲料水を飲む
(3)食事のときに噛むことを意識していない
(4)歯を磨かないで寝てしまうことがある
(5)歯磨き時間は3分以下
(6)デンタルフロスや歯間ブラシを使ったことがない
(7)歯科検診に行かない
(8)タバコを吸う
(9)睡眠時間が不規則である
(10)ストレスがたまりやすい(常に感じる)
▼ブラックゾーン
(8)タバコを吸う を選択した人は、口内環境は危険な状態です! 年齢よりも老けて見える原因に。タバコを吸うときに口をすぼめる動作も、口元老けの原因となるそう。
▼レッドゾーン
(2)一日に2本以上の甘い飲料水を飲む、(5)歯を磨かないで寝てしまうことがある、(8)デンタルフロスや歯間ブラシを使ったことがない
この3つのいずれかに当てはまる方は、口内環境が乱れている可能性大といえます。それ以外の項目も、1つ以上当てはまる場合は注意が必要です。
口元の老化を防ぐには?
口元の老化が進むと、最終的には自分の歯でご飯を食べられなくなり、介護リスクが高まることにもつながります。では、一生自分の歯で食べられる口内環境を保つにはどうしたらよいのでしょうか? 石井先生に、しっかり意識したいポイントを3つ教えていただきました。
口を動かすことが“全身の老化”のカギを握っている
「口を動かす=しっかり噛む」ことには、さまざまな効果があります。十分に唾液が出ることによる虫歯防止、肥満予防、脳の血流や集中力のアップ、そして小顔効果……などなど。
規則正しい生活の習慣化
毎日朝ごはんを食べる人と食べない人では、口内環境が違うのだそうです。一日の初めに口を動かして、しっかり唾液を出すことが大切なんですね。ちなみに、石井先生の朝食は毎日決まっているのだとか。その内容がこちら。
タンパク質豊富な卵、ビタミン豊富なフルーツ。そして噛み応え抜群の「胚芽玄米トースト」。毎朝しっかり噛むことを意識されているのですね。
また、口内環境をよくするには、夜しっかり眠ることも大切。口の中の粘膜が回復するのは、主に夜の時間帯なのだそうです。
口元の健康ケアを充実させること
目立つ虫歯がなければ大丈夫……と思ってはいませんか? 実は成人の85%は歯周病といわれています。また、女性は更年期と歯周病リスクの関係があるというお話も……! 「口元老化度チェック」10項目の中にも、「歯磨きが3分以下」はNGとありました。朝起きた直後と夜寝る前の歯磨きは、特に時間をかけてしっかり行いましょう。
歯科医師が無人島にデンタルケアグッズを1つだけ持っていくなら?
さて、ここでクイズです。無人島に唯一デンタルケアを持っていけるとしたらどれを選びますか?
正解は、(3)デンタルフロス。日頃のケアを考えると歯ブラシを選びそうなところですが、意外な結果ですね。デンタルフロスが掃除するのは、歯と歯がくっついている部分です。ここは唾液すら通らない、食べかすなどが特にたまりやすい場所。この場所に虫歯ができると、隣り合った2つの歯に影響が出てしまいます。そのため、1日1回はデンタルフロスで「通り道を作ってあげる」ことが大切なのだそうです。
またデンタルフロス以外にも、(4)「インタースペース」もおすすめ(一般的には、タクトブラシとも呼ばれます)。歯と歯茎の境目の汚れを取り除くことで、歯肉炎の防止にもなるそうですよ。
マスク老け・口元たるみの顔トレ
講座の最後には、気になる「マスク老け解消」についてもお聞きしました。マスク老けの原因は、マスクで口元に蓋をすることで、口のまわりにある筋肉「口輪筋」がまったく動かなくなっているから。口輪筋は顔の全体の筋肉へ放射状につながっているため、なんと目元の筋肉にも影響する可能性があるのだとか!
講座では、石井先生の著書『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』で紹介されている顔トレを実践していただきました。顔トレを行うことで、表情筋が鍛えられるだけでなく、唾液を出す力のアップ、たるみ・ほうれい線の解消、落ちベロ解消にもなるそうですよ。
ほうれい線対策に!モダイオラスほぐし
モダイオラスとは、顔中の筋肉が集まってくるターミナルのような場所。口角の少し上あたりにある小さなふくらみ部分のことです。 モダイオラスが重くなると、口角が下がったり、ほうれい線の原因に。そこで、内側から舌で押してほぐしてあげることが必要になります。
舌を上下に動かしながら、ゆっくりとほぐしていきます。このとき大切なのが、舌を根元から大きく動かすこと。そうすること舌の筋肉が鍛えられ、落ちベロ(=舌が重力に負けて下がっている状態)予防にもなるそうです。
口臭対策にも!10秒舌回し
舌で歯をなぞるように、10秒かけて一周させます。このときも、舌を根元からしっかり動かすことが大切です。この顔トレは、歯の表面をきれいにする効果もあります。
フェイスラインもスッキリ!ぴよぴよぷー
過去にハルメクWEBでも紹介したエクササイズ、「ぴよぴよぷー」(詳しくは「口臭対策にも!唾液の分泌量を増やすエクササイズ」でご紹介しています)。
他にも、事前に参加者のみなさんから募集した質問へのお答えや、ホワイトニングや歯科医師の選び方などについても教わり、大充実した時間となりました。健康のためにも、美容のためにも、大切にしたい口内環境。しっかりケアしていきたいですね!
■もっと知りたい■
イベント参加者の感想
今回のイベントには、82人もの方にご参加いただきました。
参加者の方々からは、「先生がとても気さくで、楽しく拝聴しました!」「コロナ禍で気軽に健診へ行けないので、受講できてよかった」などうれしい声も! オンラインのイベントだからこそ、エクササイズを画面越しにしっかりと見られてよかったという声もいただきました。
ハルメクイベントとは?
「ハルメク旅とイベント」では、50代からの好奇心を満たす、学ぶ「オンラインイベント」を開催中! 全国どこでもご参加いただけます。初心者さんでも困らない「オンライン講座参加の手引き」や、相談窓口をご用意しています。操作に不安のある方も安心してご参加ください。
毎月異なるイベントを企画中。あなたの関心のあるイベントが見つかるかも! 今後の開催は下記WEBページをチェックしてみてくださいね!
>>ハルメク旅とイベントWEB
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?