このところなんだかバタバタして、夜も早目にしっかり寝て、お昼寝もしてるんだけど、疲れが取れません。こんな時は栄養ドリンク！ぐいっと１本いっきます。それでも年々効果がなくなってきて、栄養ドリンクのグレードが上がっていく一方なのです。これ以上行くと、お父さんが一時期はまっていた、ニンニク注射しかないのかもしれません。

でもニンニク注射って、まさか本物のニンニクを注射してるいってことはないわよね？ あの中身は何なのかしら。ちょっと気になってきたので調べてみました。

注射の中身は、ビタミンＢ１が主な成分なのだそうです。なんてことはない、食べると元気が出るというニンニクに含まれるＢ１が、注射の中に入っていることからニンニク注射と呼ばれるようになったみたいです。すり下ろしたニンニクそのものが入っているわけではありません。

基本的に人は、ビタミン不足になると疲労が取れにくくなくなってしまいます。それを補うことで、疲労回復につなげるのが注射のねらいなのですが、食べればわざわざ注射を打たなくてもいいのではと思いませんか？

実は、食事やサプリメントの場合、腸でのビタミンＢ１吸収だと体調に左右される上、消化吸収を経て血中に取り込まれて効果が出るには時間がかかります。その点、ニンニク注射は直接静脈に打つので、効き目が早いそうです。それに、ビタミンＢ１だけじゃなくいろいろな栄養剤を配合しているので、ニンニクだけを食べるよりも、疲労回復に効果があるようです。

ただ、注射の後にニンニク臭がするのはどうしてかしら？　それは、ビタミンＢ１にニンニク臭の元になっている硫化アリルが入っているから。お父さんがニンニク注射を打った後、なんか焼肉を食べたみたいな臭いがするのは、そのせいだったのね。

注射の副作用はないのか心配ですが、ビタミンＢ１は水に溶けやすく、過剰に摂取しても体の中に残りにくく、３日～１週間程度で尿として出てしまうそうです。だから逆に定期的な摂取が必要らしいです。食事からなら、ビタミンを意識して毎日バランスのいい食生活を心掛けないとね。

ちなみに、ビタミンＢ１が極度に足りなくなると、脚気（かっけ）という病気になります。 膝の下を叩いて足があがるかどうかする診断テスト。昔のコントでおなじみよね(笑)。

結論。ニンニク注射には、ニンニクそのものが入っているわけではありません。（ああ、すっきりした）

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