素朴な疑問地域によっていろいろな種類の豆腐があるって本当?

公開日:2020/09/07

 

地域によっていろいろな種類の豆腐があるって本当?
地域によっていろいろな種類の豆腐がある

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です! 

 

我が家は豆腐好きです。次はどうやって食べようかとレシピを検索していたら、地域によっていろいろな種類の豆腐があるみたい。面白いので詳しく調べてみました。

 

豆腐の歴史


豆腐の発祥は中国といわれています。正確な起源は不明ですが、唐の時代(618~907年)の中期には存在していたようです。

 

日本に伝わったのは奈良時代(710~794年)、中国に渡っていた遣唐使の僧侶たちが伝えたといわれていますが、明確な記録はないそう。寿永2(1183)年、奈良春日大社の神主の日記には、「春近唐符一種(ちかしとうふいっしゅ)」というお供え物の記載が残っています。この「唐符(とうふ)」が、豆腐のことなんですって。

 

豆腐の製造方法は、奈良から京都へ伝わり、室町時代には全国的に広がったといわれています。やがて江戸時代には豆腐は庶民のブームとなり、何と「豆腐百珍」「豆腐百珍続編」「豆腐百珍余禄」といった豆腐料理専門の本まで出版されたのだそう。

 

一般的な豆腐は以下のようにして作られます。
水を含み軟らかくなった大豆を挽き、挽いた大豆を加熱します。加熱した大豆を「豆乳」と「おから」に分離します。豆乳ににがりなどの凝固剤を加えて固めると豆腐ができます。

 

調べたところ、みんながよく知っている一般的な豆腐とは違った個性的なご当地豆腐がいろいろあることがわかりましたので、ご紹介します!

 

ご当地豆腐あれこれ


沖縄県 島豆腐

島豆腐


大豆を加熱する前につぶして豆乳を搾る「生しぼり」という製法で作られる堅豆腐で、日本の豆腐の原型ともいわれます。型入れをせずにザルにあげると、おぼろ豆腐のようになり、「ゆし豆腐」と呼ばれます。

 

福島県 つと豆腐
細長く切った豆腐をわらで包み、塩を加えた熱湯で煮たもの。ほのかなわらの香りと風味が特徴。煮ると味が染みやすいため、煮しめ料理によく使われます。

 

宮崎県 菜豆腐(などうふ)
季節の野菜をゆでて、細かく刻んだものを加えた豆腐。平家カブに代表される青菜の他、春は菜の花、初夏には藤の花などを入れ、きれいな色に仕上げるのが特徴です。

 

愛媛県 イギス豆腐
イギスと呼ばれる海藻の一種を、大豆の粉と固めた豆腐。根菜やエビ、キクラゲなどの具材を入れる場合もあるそう。お正月やお盆、法事でよく作られます。

 

島根・山口県 すぼ豆腐
豆腐をわらで包み、ゆでたり味を付けて煮たりして、保存性を高めた豆腐。同じすぼ豆腐を岡山県では、す巻きで筒の形にして、「すまき豆腐」といいます。

 

岐阜県 いぶり豆腐
豆腐を一昼夜みそ漬けにして、煙でいぶした豆腐の薫製。チーズのような風味が特徴。いぶり豆腐は、東北の岩手県、秋田県などにもあるそう。

 

富山県 五箇山豆腐(ごかやまどうふ)
型箱に入れた豆乳に石を載せて、硬くなるまで水分が抜かれた豆腐。「わらで十字に縛っても崩れない」といわれています。型崩れせず、大豆の味も濃縮されています。これも堅豆腐の一つ。

 

京都府 南禅寺豆腐
酒田市の南禅寺屋が発祥の、つるっとしたドーム型の豆腐。江戸末期に南禅寺で養生していた庄内の主人が、近所の豆腐屋から製法を学んで持ち帰ったのが始まりといわれています。

 

徳島県 岩豆腐
どっしりとした豆腐で、石豆腐とも呼ばれます。失敗しないよう、にがりを多くしたら硬くなったのだそう。この豆腐を「餅」の代わりにしている雑煮も有名です。

 

鳥取県 とうふちくわ

とうふちくわ


木綿豆腐7、魚のすり身が3という割合が、江戸時代から守られています。魚がぜいたくだった当時、藩主の「魚の代わりに豆腐を食べるように」という命により誕生したのだそう。

 

お豆腐って、地域によってこんなにいろいろな種類があるのですね~。家族で相談して、ご当地豆腐をお取り寄せしてみようと思います!
 

 

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参照:農林水産省

   一般財団法人 全国豆腐連合会

   ぐるたび

   とうふちくわの里 ちむら

   NHK

  
 

おいしい冷ややっこを塩で食べたいわ~! 
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イラスト:飛田冬子

 


人に話したくなる面白雑学「素朴な疑問」

 

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