玄関の消臭にはどんな方法があるの?
2020.10.222018年09月07日
素朴な疑問
食べられる重曹と掃除用の重曹って何が違うの?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
毎日暑い日が続いているからかしら、家の中がなんだか臭うような気がしてきました。こんなとき、ワタシは重曹を使って臭いを消しています。
ごみ箱に重曹を大さじ1杯くらい入れると、すぐに臭いがなくなるんですよ! それに、お掃除も重曹を使うと、洗剤いらずで過ごせちゃう!
しかも、重曹って料理にも使えるんですよね。実は、お菓子を膨らませるのに使うベーキングパウダーには重曹が入っています。でも、お掃除用と食用の重曹は何が違うんでしょう? 気になってきたので、調べることにしました!
重曹(重炭酸ソーダ)とは
重曹の化学名は「炭酸水素ナトリウム」で、「重炭酸ソーダ」を略して「重曹」と呼ばれています。食塩を電気分解して、そこに二酸化炭素を入れて作られています。意外にも身近なものから作られているんですね。使われた方はご存じだと思いますが、白い粉末状のものです。
重曹には、5つの特徴があります。
- 弱いアルカリ性で、酸を中和する作用があります。
- 人体に無害な物質
膨らし粉(ベーキングパウダー)の主成分です。 - 結晶が丸く粒子が細かいため、研磨作用があります。
- 消臭作用・吸湿作用があります。
- 発泡・膨張作用があります。
食用の重曹と掃除用の重曹の違い
食用の重曹の使い方
食品の膨張剤・飲料の発泡剤として
重曹と酸が中和すると二酸化炭素が発生。二酸化炭素の細かい泡を利用して、お菓子を膨らませたり、炭酸ドリンクを作ったりすることができます。
食べられる重曹は、食品衛生法の基で作られた食品添加物です。さらさらとキメ細かい仕上がりで、不純物があまり配合されておらず、製造過程の衛生面や安全基準もちゃんとしています。
掃除用の重曹に比べて、含まれている不純物の量が少ないのが特徴。一般的に食用の方が、掃除用よりも価格が上がります。
掃除用の重曹の使い方
研磨剤として
重曹は塩よりやわらかい結晶なので、表面を傷付けずに汚れが落とせるクレンザーとして使うのに便利です。
中和剤として
重曹は水に溶けると弱アルカリ性に安定する性質をもつため、酸に対する優しい中和剤になります。中和作用によって、油汚れなどのがんこな汚れや、汗の臭いなどが落としやすくなります。
消臭・除湿剤として
生ごみや汗の臭いは酸性の性質をもっていますが、重曹はそれとは反対のアルカリ性の性質があり、酸性を中和して無臭の中性へと変化させることができます。さらに、アルカリ性の性質をもつアンモニア臭に対しても、緩衝作用という特殊な作用で中性へと変化させることができます。また、重曹には除湿効果もあります。ただ、その効果は大きいものではないので、空気の流れが少なく密閉された空間、例えば、トイレ、下駄箱、クローゼットななどに置けば、消臭除湿剤として使えます。
洗濯用洗剤の補助として
重曹には水の中にある金属イオン(カルシウムやマグネシウムなど)をゆっくり封じる働きがあるので、重曹を溶かした水は泡立ちがよくなります。
自然環境や人体への影響が少なく、ナチュラルクリーニングには欠かせません。また、コストパフォーマンスがいいのが特徴です。
掃除用の重曹は適用法令がありませんので、食用に比べ、ざらざらとしてキメが荒く、より汚れが取れるように他の添加物が入っていることが多いそうです。もともと食用として製造されていないので、口に入れるには安全性が低いそうです。
掃除用を食べてしまって、すぐにどうにかなるということはなくても、健康にはあまりよろしくないはず。だから、どっちを買えばいいのかわからないなんて人は、とりあえず食用を買っておくことをおすすめします。
料理にも、掃除にも使えて、臭い消しにもなる重曹。一家に一つは置いておきたいですね。クエン酸と併せて使うと掃除ではさらに大活躍!
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参照:木曽路物産
イラスト:飛田冬子