掃除で大活躍する重曹の活用方法

掃除用重曹の使い方!食用重曹やクエン酸との違いは?

公開日:2021/02/03

更新日:2021/09/30

17

汚れ落ちが抜群で手ごろな価格の「重曹」はスーパーや薬局で簡単に入手できるナチュラルクリーニング素材。気になる場所の掃除に役立ちます。今回は重曹の使い方を解説。重曹の特性や用途、効果的な掃除方法、クエン酸との使い分け方法をご紹介します。

掃除用重曹の使い方!食用重曹やクエン酸との違いは?

重曹(重炭酸ソーダ)とは

重曹とクエン酸を使うと掃除がはかどるって本当?

 

そもそも重曹とは何でしょうか。重曹の化学名は「炭酸水素ナトリウム」。「重炭酸ソーダ」、略して「重曹」とも呼ばれています。一般消費者向けに市場に出回っている商品では「重曹」が最もポピュラーな呼び方です。

重曹は、食塩を電気分解して、そこに二酸化炭素を入れて作られています。使ったことがある方はご存じだと思いますが、サラサラとした白い粉末状のものです。

重曹には、6つの特徴があります。

  • 弱いアルカリ性で、酸を中和する作用
     
  • 膨らし粉(ベーキングパウダー)の主成分
     
  • 結晶が丸く粒子が細かいため、研磨作用がある
     
  • 消臭作用・吸湿作用がある
     
  • 発泡・膨張作用がある
     
  • 人体と地球に優しい成分

「食用」の重曹と「掃除用」の重曹の違い

スーパーや薬局で販売されている重曹には「食品添加物」として売られている食用と、掃除などに使われる工業用があります。

食べられる重曹は「食品衛生法」に準じて作られた食品添加物です。さらさらとキメ細かい仕上がりで、不純物があまり配合されておらず、安全基準を満たし、衛生面も配慮されています。ちなみに「炭酸水素ナトリウム」は第3類医薬品として薬売り場でも販売されています。

食品用と掃除用には、以下のような用途の違いがあります。

「食品添加物」の重曹の特徴や使い方は?

「食用」の重曹と「掃除用」の重曹の違い

食べられる重曹は、「食品衛生法」に準じて作られた食品添加物です。

食品添加物としては、以下のような用途で使われています。

  • 蒸しパン、まんじゅうなどの膨張剤として
  • 山菜などのあく抜き

重曹と酸が中和すると二酸化炭素が発生するので、二酸化炭素の細かい泡を利用して、自家製の炭酸ドリンクを作ったりするときにも使われています。

こうした重曹には、パッケージに必ず「食品添加物」と書かれています。

食品添加物は工業用と比べて純度が高いため、掃除用よりも容量が少なく、価格は高い傾向があります。

「掃除用」の特徴は?重曹は食用には使えないので注意

食品添加物の重曹は、菓子売り場や調味料売り場などに売られていますが、掃除用の重曹は、薬局やドラッグストアの日用品・洗剤売り場で売られています。

掃除用の重曹は「食品衛生法」に準じて製造されておらず、食用と比べキメが荒く、よく汚れが取れるように他の添加物が入っていることもあります。もともと食用としては製造されていないので、口に入れることはできません。

掃除用の重曹を食品添加物として使うことはできないので注意が必要です。

 

掃除用重曹の使い方

 

掃除用重曹の使い方

それでは、重曹を掃除に使う方法について説明しましょう。重曹はアルカリ性なので、酸性の汚れに効力を発します。例えば台所やコンロの酸性の油汚れを落とすには、重曹が適しています。また、粒子が細かく、研磨剤としても使うことができます。

掃除用の重曹の使用例をご紹介します。

  1. 研磨剤として
    重曹は塩より柔らかい結晶なので、表面を傷付けずに汚れを落とすためのクレンザーとして使うのに便利です。スポンジに重曹をつけて、コーヒーや紅茶、茶渋などの汚れを磨くときれいになります。
  2. 中和剤として
    重曹は水に溶けると弱アルカリ性に安定する性質を持つため、酸に対する優しい中和剤になります。中和作用によって、油汚れなどのがんこな汚れや、皮脂汚れ、汗の臭いなどが落としやすくなります。40℃くらいの水100mLに重曹小さじ1を入れた「重曹水」を作り、スプレーボトルに入れて使うと、台所回りの汚れをサッと落とすことができます。

  3. お鍋のコゲ落としに
    煮物を焦げ付かせてしまったときには、重曹を多めに入れた水を熱してしばらく放置すると、コゲが浮き上がってきます。ふきこぼれを防ぐために熱する前に重曹を入れるのがポイントです。

  4. ガスコンロ・魚焼き器の油汚れ落としに
    ガスコンロや魚焼き器の軽い汚れには、重曹を振りかけ、水を少し含ませたスポンジでこすった後、水で洗い流します。こびりついた汚れには、重曹に水を混ぜてペースト状にしたものを、汚れた部分に付けてしばらく放置した後、スポンジでこすり、水で洗い流します。

  5. 消臭・除湿剤として
    生ごみや汗の臭いは酸性の性質を持っていますが、重曹はそれとは反対のアルカリ性の性質があり、酸性を中和して無臭の中性へと変化させることができます。さらに、アルカリ性の性質を持つアンモニア臭に対しても、緩衝作用という特殊な作用で中性へと変化させることができます。また、重曹には除湿効果もあります。ただ、その効果は大きいものではないので、空気の流れが少なく密閉された空間、例えば、トイレ、下駄箱、クローゼットなどに置けば、消臭除湿剤として使えます。

  6. 洗濯用洗剤の補助として
    重曹には水の中にある金属イオン(カルシウムやマグネシウムなど)をゆっくり封じる働きがあるので、重曹を溶かした水は泡立ちがよくなります。

その他、重曹は自然環境や人体への影響が少なく、ナチュラルクリーニングには欠かせません。また、コストパフォーマンスがいいのが特徴です。

 

重曹が使えない場所は?

マイルドな研磨剤として使える重曹ですが、以下の用途には使うことはできません。

  • アルミ製の調理器具、食器
  • 傷つきやすい繊細な家具や床
  • 漆塗りの食器

また、石けんカスや鏡の水垢汚れなどのアルカリ性の汚れは、アルカリ性である重曹単体では汚れを中和しにくいため、効果を発揮しにくい汚れです。

クエン酸と重曹の使い分け方法は?

クエン酸と重曹の使い分け方法は?

重曹と同様にナチュラルクリーニングの素材として注目が高まっているのが、クエン酸。スーパーや100円ショップの掃除用洗剤コーナーに、重曹とクエン酸が並んで置かれていますよね。

クエン酸と重曹の決定的な違いはそのpH値。重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性です。

重曹はアルカリ性なので、ガスレンジなどの油汚れやシンクの排水口など酸性の汚れに、クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れに効果を発揮します。

クエン酸はどんな汚れに効果を発揮する?

クエン酸は汚れに振りかけて使うこともできますが、200mLの水にクエン酸小さじ1弱を入れて混ぜた「クエン酸水」を作り、クエン酸スプレーにして使うと便利です。

  • 水道の蛇口
    水垢がたまってきた箇所やシンクの汚れが気になる部分にクエン酸スプレーをシュッとひと吹き。その後、水拭きします。
     
  • キッチンの水垢汚れ
    水垢汚れは基本的にアルカリ性。重曹よりも酸性のクエン酸の方が適しています。
  • トイレの手洗い・便器の黄ばみ
    クエン酸スプレーを、汚れが気になる箇所にシュッとひと吹き。布やウェットティッシュで拭き取ります。黄ばみが落ちないときは、ブラシでこすります。

「重曹水」と「クエン酸水」のそれぞれのスプレーを常備して、汚れが気になったときにシュッとひと吹きすれば、油汚れも水垢もためずにキレイを保てそうですね。

市販されているクエン酸には食用のものもありますが、重曹と同様に、掃除に使うときは掃除用のものを使用します。

 

さらに効果が上がる!?重曹とクエン酸の合わせ技

さらに効果が上がる!?重曹とクエン酸の合わせ技

pH値が異なる重曹とクエン酸ですが、2つの素材を合わせて使うテクニックもあります。排水溝にたまったヌメヌメした汚れには、重曹とクエン酸の合わせ技でスッキリ。

シュワシュワと勢いよく発泡して二酸化炭素が発生するので、換気のいい状態で行ってくださいね。

排水溝のぬめりや汚れが軽いとき

排水口に適量の重曹を振りかけ、クエン酸スプレーをかけてシュワシュワさせたら、しばらくそのままに。最後に水またはお湯を流して完了です。

 しっかり掃除したいとき


【用意するもの】

  •   重曹クエン酸/重曹とクエン酸を2:1の割合で混ぜます。混ぜたものは容器に入れておきます。
     
  • クエン酸水/水100mLにクエン酸を小さじ1/2を入れます。クエン酸水は100円ショップなどで売っているスプレーボトルに入れると使いやすいです。
     
  • ゴム手袋

  【掃除方法】

  1. 排水口の周りにお湯を流します。お湯は40℃前後にしましょう。
  2. 排水溝の縁に、「重曹クエン酸」を大さじ4杯ほどかけます。水と反応して泡立ち始め、油汚れなどの酸性の汚れが浮き出てきます。
  3. 「クエン酸水」を排水溝に吹き掛け、全体の泡立ちが収まったら、排水トラップの部品を外してぬるま湯で洗い流します。クエン酸の働きで、水垢などの汚れが取れます。

 

重曹の相場は?

油汚れの掃除、研磨剤、脱臭……と、さまざまな用途に使える重曹。掃除用の重曹は、1kg入りの大袋の相場が500円前後、安いものでは300円台と、とてもリーズナブルです。

新型コロナウイルスの影響で在宅時間が長くなっている今、人にも地球にも優しいナチュラル素材で家の中の掃除をラクに楽しみたいですよね。クエン酸と重曹を使って毎日少しずつ掃除するだけで家庭の中の水回りの「キレイ」を保つことができそう。2つの素材を上手に使い分けてみてはいかがでしょうか。

 

■もっと知りたい■

ハルメクWEB編集部

雑誌「ハルメク」の公式サイト。50代からも輝く女性の毎日を応援する、暮らしや美容に役立つ記事をお届けします。 無料会員登録をすれば、会員限定記事へのアクセスや豪華プレゼント応募などの特典も!

この記事をマイページに保存

\この記事をみんなに伝えよう/

ページ先頭へ