素朴な疑問菖蒲湯はいつ入るの?意味や由来は?

公開日:2022/05/03 更新日:2023/05/04
菖蒲湯
独特の香りが楽しめる、菖蒲湯

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

この前お友達と話しているとき「ねえ、菖蒲湯っていつ入るんだっけ?」という話になりました。そのときは思い出せなかったのですが、家で料理をしているときにふとひらめいたんです。

 

「あっ! こどもの日だ!」

 

我が家でも、息子が小さいときは毎年菖蒲湯に入っていました。でも一体、菖蒲湯ってどんな意味があるのかしら? 気になったので調べてみました!

 

菖蒲湯に入るのは、5月5日の端午の節句

菖蒲湯に入るのは、5月5日の端午の節句

菖蒲湯に入るのは、男の子のお祭りとして知られている5月5日の端午の節句(こどもの日)です。

 

ゆず湯は冬至(12月22日頃)に入るので、菖蒲湯は夏至(6月21日頃)に入るものと勘違いされることもあるようですが、間違わないように注意しましょう。

 

食いしん坊なワタシは、柏餅(関西ではちまき)を食べる日が、菖蒲湯に入る日と覚えました!

 

菖蒲湯の意味や由来・効用

端午の節句は、もともとは古代中国で生まれた月の初めの厄払い行事です。雨季に入る5月は病気や災厄が増えることから、強い香りを持つ菖蒲を使って邪気を払おうとしたんだとか。

 

中国の端午の節句の風習は、奈良時代に日本に伝わったとされています。その後、男の子の行事として認知されるようになったのは、江戸時代になってから。

 

当時は武家社会です。「勝負」「尚武」などの言葉にかけて、男の子がたくましく成長するよう、菖蒲に願いを込めました。

 

菖蒲は独特の香りがあります。そういえば、息子も娘も菖蒲湯に浸かりながら「くさ〜い」と鼻をつまんでいたっけ。

 

ちなみに、菖蒲湯には疲労回復・リラックス作用・血行促進・肩こりや腰痛予防・冷え性などへの効用が期待されています。大人も積極的に入った方がよさそうね!

 

菖蒲と花菖蒲はまったくの別物!

「菖蒲」と「花菖蒲」。名前を聞いただけではどちらも同じ植物のように勘違いしてしまいそうですが、これらは実はまったく別の植物!

 

菖蒲は「サトイモ科」で、花菖蒲は「アヤメ科」です。写真で見てみると、違いは一目瞭然。花菖蒲は紫色の美しい花を咲かせますが、菖蒲は小さな花が密集した、まるできりたんぽみたいなユニークな形の花が特徴です。

 

【菖蒲】

菖蒲の花

 

【花菖蒲】

花菖蒲の花

だけど、どちらも葉っぱの形はそっくり。このことから、花菖蒲は「美しい花を咲かせる菖蒲」として、その名前で呼ばれるようになったんだとか。

 

せっかく菖蒲について詳しくなったので、次にお友達に会うときはしっかり雑学を披露しようっと♪

 

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参照:ワゴコロ

   花と緑とおもてなし

   人形の東玉

 

ハルメク子さん
菖蒲酒、なんていうのもあるらしい……!

 

イラスト:飛田冬子


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