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2019年03月03日
素朴な疑問
今日は桃の節句。娘から「桃の節句ってどんな由来があるの?」って聞かれました。
きたきた! そういう質問がくると思って調べておいたわよ! まずは「桃の節句」という言葉の中の「節句」について説明します。
1年間の間に5回やって来る節句のことを「五節句」といいます。
■1月7日
人日(じんじつ)の節句……七草粥を食べて無病息災を願う
■3月3日
桃の節句……女の子の健やかな成長を願う
■5月5日
端午の節句……男の子の健やかな成長を願う
■7月7日
七夕の節句……五穀豊穣を願い、五色の糸を吊るして願い事をする
■9月9日
重陽(ちょうよう)の節句……菊の花を愛で、長寿を願う
それぞれの節句で五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄や長寿を願う行事となっています。
五節句の中でも「桃の節句」は、ひな人形を飾り、女の子の健康と幸せを願う行事です。これは古代中国で旧暦3月の最初の巳(み)の日に行われていたもので、かつては「上巳(じょうし)の節句」と呼ばれていました。
もともと「上巳の節句」は、自分のけがれを人形に移し、身代わりとして川や海に流す行事でした。それが3月3日となって日本へ渡り広まっていったそうです。この日にひな人形を飾る風習は、室町時代に中国から人形を作る技術が伝わり、京都御所を中心とした宮廷貴族の間に人形を愛でる行事として広まったからです。
ひな人形を飾るのは宮廷貴族から庶民に広がったのですね。じゃあ、その「上巳の節句」がどうして「桃の節句」になったのでしょうか。
ひとつは旧暦3月3日頃(今の暦でいうと3月下旬から4月初め)は、ちょうど桃の花の開花時期と重なっており、旬である桃の花をひな祭りのお祝い用に使ったのが由来と言われています。
もうひとつは、桃の花には邪気を祓う力があるとされ、けがれを落として身を清めるという意味を持つ「上巳の節句」が、「桃の節句」へと変化していったのではないかと言われています。
桃の花にはそんな意味があったなんて知らなかった! 季節の移り変わりとともに「節句」を楽しんでいた昔の人々の自然に対する気持ちは、今も変わらないわね!
今日は娘のために揃えたひな人形を飾り、ちょっと豪勢に、ちらし寿司でも用意しましょうか。
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【参考文献】
暮らしのならわし十二ヶ月
イラスト:飛田冬子