
美術館で桜とアートを愛でる
東京国立近代美術館では、毎年人気イベント「美術館の春まつり」を開催!近代日本画の巨匠・川合玉堂 作・重要文化財《行く春》の公開など、期間限定の特別イベントです♪
公開日:2019年12月21日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
12月22日は1年で最も日が短くなる「冬至(とうじ)」です。冬至には柚子湯に入る習慣があるけど、どうしてお風呂に柚子を入れるのかしら? 柚子をお風呂に入れると体にいいのかしら? 気になったので調べてみました!
柚子は、もともとは中国揚子江上流が原産で、奈良時代の前後に日本へ渡来したと考えられています。平安時代に書かれた『医心方』という日本最古の医学書には、飲食物の消化吸収を助ける、切り傷を治す、熱やせき込みや嘔吐を鎮める、ぼうこう炎の諸症状や下痢を止めるなどの柚子の効能が記されています。
奈良・平安時代には薬用として栽培されていた柚子が、お風呂に入れて風邪の予防や疲労回復などに用いられたのは、江戸時代の銭湯が始まりなのだそう。銭湯が客寄せのために冬至のお風呂に柚子を入れたことがきっかけなんですって。
冬至と湯治(とうじ)、ゆずと融通(ゆうずう)の語呂合わせで、「湯治で一年中融通よく」という意味も込められているようです。
柚子は、かんきつ類の中で最もビタミンCが多いことで知られています。ビタミンCには、肌の保湿や抗酸化作用が期待できます(ワタシの肌がしっとりしたのは、気のせいじゃなかった!)。また、柚子には抗菌・消炎・血行促進作用の改善を促すリモネンやα-ピネン、ヘスペリジンなども含まれているので、乾燥肌の予防や老化予防になるそうです。食品成分表によると、柚子100g中のビタミンCは果汁に約40mg、皮に約150mgとのことですから、柚子湯にするなら皮ごと使うのがいいのですね。
さら湯(何も入れていないお湯)と柚子湯で入浴後の体温をサーモグラフィーで比較すると、体の深部温度は柚子湯がさら湯より0.6度高く、20分後も長く温かさが持続したそうです。これは、柚子の精油(リモネン)がお湯に溶けだして肌に付着し、熱を逃がさない効果と毛細血管を拡張する効果があるからなんですって。
また、近年は病院や介護施設の代替医療としてアロマテラピーの導入が注目されていますが、柚子独特の香りにはリラックス効果が期待できるといわれています。柚子は食べておいしいだけじゃなくて、体によい効果がいろいろあるんですね。
正しい柚子湯の作り方なんてあるのかしらと思って調べてみると、正式な決まりはないようでひと安心。一般的には2~3個の柚子をそのままお風呂に浮かべれば、柚子湯が楽しめます。香りが少ないようなら、柚子の数を増やしてください。皮や実を切ったり、果汁を絞り入れると、肌がピリピリする場合があるので、注意してくださいね。
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参照:ウェザーニュース
イラスト:飛田冬子
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