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2024.10.192018年12月07日
素朴な疑問
風邪の予防に効果的な手洗い方法は?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
今年もインフルエンザで学級閉鎖があちこちで起きているようです。電車やバスに乗るとき、感染しやしないかと心配になるのはワタシだけでしょうか。風邪やインフルエンザがはやる季節になると、予防のために「うがい」「手洗い」の励行をすすめられますが、本当に効果があるのかしら? 気になったので、調べてみることにしました。
実は、風邪やインフルエンザなど、病気を引き起こす感染症の多くは、“手”を介して体内に侵入することが多いといわれています。風邪やインフルエンザの流行期には、ドアノブや電車のつり革など、さまざまな場所にウイルスが付着しています。そういった場所を触った手で、自分の眼や鼻、口を触ったり、食事をしたりすることで、ウイルスが体内に侵入してくるのです。
でも、手にウイルスが付着することを防ぐのって無理ですよね。だから、さまざまな感染症から身を守るためには、手からの侵入を遮断する「手洗い」がとても大切になるのだそうです。それも、帰宅時や食事の前だけでなく、電車のつり革や共有のパソコン、トイレのドアや会社の入り口など、不特定多数の人が触るようなものに触れた後にも、できるだけ頻繁に手洗いをした方がいいとか。
そういえば、以前、食品工場の見学に行ったとき、衛生管理担当の方に、「顔の中で一番汚いところは鼻の下だ」と教えてもらったことがあります。あちこち触った汚い手で、顔のなかで一番触るのが鼻の下なのだそうです。だから、食品工場などでマスクをするのは鼻水やツバを飛ばさないためというよりも、「自分の鼻を触らないためにする」のだとか。言われてみれば、知らず知らずのうちに鼻や口元を触っているかも……。
正しい手洗いは、水だけでなくて石鹸も使うこと。「1本1本の指や指先、指の間、手のひら、手のこう、爪の部分など、手首のあたりまで洗うのが基本。特に、利き腕のほうは洗いづらいので、心して洗うべし」と、厚生労働省の『安全な手洗いのてびき』のなかで注意を促しています。
ちなみに、洗う時間の目安として「ハッピーバースデー」の曲を2回歌うとよいといわれています。その理由は、1回歌うと15~20秒。2回で30秒くらいの目安になるからです。30秒洗うと菌は86%減少するという説もあるので、ここはしっかり歌いたいところです。
洗い終わったら流水でしっかりすすぎ、拭くときのタオルやハンカチも清潔であることが重要だというのは言わずもがな。外出先のトイレなどでは、ペーパータオルがあれば、それが一番清潔です。
しかし、必要以上に神経質にならなくていいという説もあるそうです。
「菌が増えてしまう一番の原因は水分なので、飛散した菌も、水分がない限りは害になりません。たとえば街中で手すりやつり革を触ったとき、手には数百~数千個の菌が付着するものの、乾燥していれば数時間のうちに死んでいきます。菌のある場所を何回触ろうと、100億個などに数が積み重なることはないのです」と、衛生微生物研究センター検査研究部門長(HPより)の李新一さんが述べています。(ちょっと安心)
私たちの体には感染を防いでくれる常在菌がいるので、通常なら心配しなくても大丈夫。また、自分の持っている菌には耐性ができていて、たとえばノロウイルスの保菌者であっても、発症しないということもあるそうです。ただ、その人がトイレを使ったときに菌が付着して、他の人に感染するということはありえます。(なんだ、やっぱり手洗いは必要ね)
若い人たちに比べて、免疫力が低下している高齢者などは病原菌などに感染しやすいといわれていますが、だからこそ、予防としての手洗いが大切なんですね。
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参照:健栄製薬
イラスト:飛田冬子