コレステロール低下薬の5つの疑問に医師が回答!
2023.12.052021年05月13日
素朴な疑問
バナナに含まれるGABAが血圧を下げるって本当?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近、バナナにも血圧を下げる効果のあるものが出回っているらしいと聞きました。年齢を重ねると血圧が高くなりやすいとも聞くので、とても気になります! 早速、調べてみました。
GABAとは
血圧を下げる働きに関与しているのは、バナナに含まれる「GABA」(ギャバ)という成分。正式名称は、「Gamma Amino Butyric Acid」で、その頭文字からGABAと略されて呼ばれています。この正式名称を見てわかるように、GABAはアミノ酸の一種とのこと。お米やお茶、野菜などにも含まれていて、特に発芽玄米や納豆などの発酵食品はGABAの含有率が高いことがわかっています。
そのGABAには、完全に解明はされていないものの、血管を収縮させる作用のある物質の分泌を抑制させる働きが血管を弛緩させて、その結果血圧を下げる効果があると考えられています。
GABAバナナとは?
バナナに含まれるGABAの働きは以下のようなものです。
- バナナに含まれるうま味成分であるグルタミン酸が、バナナの成長とともにGABAへと変化する。
- 血圧を上げる原因とされる「ノルアドレナリン」の発生を抑制し、血圧が上がり過ぎるのを防ぐ役割がある。
このような順で、一定量を食べれば、私たちの体内でバナナの成分が働いてくれるんですね。
※GABAを含んだバナナは、「機能性表示食品」と記されています。すべてのバナナが必ずしもGABAを含んでいるわけではありません。
※GABAによる血圧を下げる機能が認められているのは「機能性表示食品」と表示されたバナナです。
血圧が高くなるのはなぜ?
そもそも、なぜ血圧は高くなってしまうのかを調べてみました。高血圧になる原因は、生まれつきの体質(遺伝的な要因)と、生活習慣(環境の要因)があるとのこと。祖父母や両親に高血圧の人がいれば、自分も血圧が高くなりやすくなる可能性があるということですね。
一方、生活習慣では、以下のようなものが血圧を上げる主な原因になるようです。
- 食塩の取り過ぎ
- 運動不足
- 大量の飲酒
- 肥満
- 喫煙
- ストレス
- 加齢
塩分の過剰摂取は高血圧を誘発することに加え、肥満や糖尿病、加齢などによっても高くなるそうです。
タバコは吸わないし、食生活やお酒には気を付けているワタシですが、「加齢」も高血圧の原因の一つと言われるとドキッとします。
加齢によって硬くなった血管の壁に血液が勢いよくぶつかることで血圧が高くなってしまうのだそうです。
血管の壁は目には見えないだけに、食事や運動には今まで以上に気を付けて、血管の老化はできるだけ避けたいところですよね。手軽に買えるバナナの成分が、高血圧の対策にひと役買ってくれるなんてうれしい限りです。
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参照:社団法人日本栄養士会
イラスト:飛田冬子