前向きに生きる「自分の感情との付き合い方」#2

下園壮太|ダメ出し気質をやめるコツ&心の特徴15

公開日:2022.12.04

ストレス下での「自分の感情」との向き合い方について、心理カウンセラーの下園壮太さんに伺う企画の2回目。今回は40代以降の女性に多いと言う、自分を責め過ぎてしまう人の気持ちの持ち方と、人の心の15の特徴について伺います。

「ダメ出し」はほどほどに!ほめることも忘れずに

「ダメ出し」はほどほどに!ほめることも忘れずに

※このインタビューは2022年4月に行いました。

前回は、コロナ禍のストレスについてお伝えしましたが、そんな状況だからこそ、今の暮らしやこれからをよりよくしたいと思って、新しいことを始めたり、これまでの習慣を改めようと決意したりする方もいらっしゃるかと思います。

でも、「忙しくて思うようにいかない」「体力がなくてうまくできない」「気力が続かなくてあきらめてしまう」など、さまざまな理由から、頭で考えている通りに物事を進められないこともあるのではないでしょうか。

そんなとき、「ああ……うまくできなかったな」「思い通りに片付けられなかった」とか「どうして、自分はいつもこうなの?」「やっぱり私はダメなのね」と自分がしたことや、自身を責める感情を抱きがちなものです。

「気分一新」と思って前向きに物事を始めたのに、いつの間にか自分への「ダメ出し」の連続で気分が後ろ向きになってしまっていたら、それはもったいないことです。

「ダメ出し」はほどほどに!ほめることも忘れずに

しかし、こういったダメ出しをしてしまうのは、私たちの国民性と言っていいのかもしれません。日本人は古来、「結果」と「行動」という2つのことを振り返り、分析しながら集団で稲作を行ってきました。

稲作では、今年学習した知恵は、翌年に生かせます。ですから、毎年、秋にどれだけ収穫したかという結果から振り返り、「あのとき、もっと田んぼへ水を送っておけばよかったのかも」などと生産手法へのダメ出しをし、効率を求めてきました。

そして、稲作を集団で行うようになると、誰もが、みんなの輪を自分が乱してはいけないと思うようになりました。

「自分はルールや文化を守れているかな」と行動を振り返るようになったのです。

しかし、これは自分へのダメ出しです。...

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