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- おひとり様で南部アフリカ8日間の旅-後編
「死ぬまでにやっておきたい事にチャレンジしたい」と話すとし古さん。これまでイギリスや韓国への留学体験などを語ってきました。今回はアフリカ旅行の後編。国立公園でのサファリ体験を中心に紹介していきます。
国境を越えてボツワナへ
今回は「アフリカ旅行の前編」の続きです。
ケープタウンからヨハネスブルグに戻り、隣国のジンバブエ(Zimbabwe)へ飛行機で移動。さらに車で国境を超え、ボツワナ(Botswana)へ。「この国境越えの費用は不明。米ドルで30ドル?50ドル?いや80ドルかもしれない。突然変わるので、お金を準備しておくように」と言われましたが、結局30ドルで済みました。
その後何度かジンバブエとボツワナ間を往き来したのですが、予想に反して、同日中であれば国境越えの費用は無料でした。政情が安定していたおかげかもしれません。
国立公園で夢のサファリ体験
ボツワナでは、チョベ国立公園でボートサファリとサファリドライブを、ジンバブエではエレファントバックサファリを堪能しました。広大な自然の中でキリン、ライオン、シマウマ、カバなど、図鑑でしか見られない動物を間近に眺め、その生態の一端に触れることができました。
印象的だった出来事があります。信号機がなく、対向車もほとんど通らないまっすぐな道を走っている途中の出来事でした。道の右側の藪の陰から一頭の象が横切ろうとして、対向車と接触したのです。象は前脚を曲げて跪いてしまいました。
対向車は私たちの車の横を通り過ぎたところで止まり、運転していた人は車から降りて象の様子を見ていました。しばらくすると象は前脚をゆっくり立て、道を横切り左側の藪の中に入って行きました。接触した車もそれを見届けてから走り去り、私たちの車も再び走り出しましたが。
ガイドさんの話によると、象を故意に傷つけたら罰金ものだが、今回は不可抗力で、象も無事だったからノープロブレムだそうです。象の密猟が絶えないので、規制が厳しいのだとか。
生まれて初めての象乗り体験!
エレファントバックサファリでは、生まれて初めて象に乗りました。あの大きな背中にまたがり、隊列を組んで広大な原野をゆったりと歩くのです。象ファームの職員の方が手にライフル銃を持ち、徒歩で象の隊列を先導します。危険を感じたら発砲するのだそう。
私が乗ったのは30歳くらいの象さん。親象が密猟の被害に遭ったので、3歳ぐらいの時このファームで保護されたそう。そんな象がこのファームに十数頭いました。
世界遺産ビクトリアフォールズを堪能!
世界遺産ビクトリアフォールズ(ビクトリアの滝)は、ザンビア(Zambia)側から見たあと、国境を超えてジンバブエ側からも見ました。瀑音と水飛沫の中を、世界中からの観光客に混じって歩きました。
ビニールカッパを着ていたのですが、滝の飛沫が容赦なく衣服に入り込んできて、まるで夕立ちにあったかのようなずぶぬれの状態。でも乾燥期のアフリカですから、滝を離れて小1時間すればかなり乾いていました。
満月の夜しか見られないという「ルナレインボウ」も見ることができました。月の明かりしかない滝にかかる虹。その幻想的な虹もさることながら、満月の明るさにも感動しました。さらにヘリコプター遊覧飛行で滝の全景も観賞しました。
アフリカの料理 に舌鼓
食いしん坊の私は、アフリカ料理をいつ食べれるか楽しみにしていましたが、アフリカーンスという言語と同様に、様々な人種が作り上げた食文化も多種多様で、アフリカに特徴的なものはないとのこと。ケープタウンではロブスターのフライを食べましたが、残念ながらせっかくのロブスターはとても油っぽかったです。
ビクトリアフォールズでは「アフリカンバーベキューディナー&ダンスショー」を楽しみました。世界中の観光客に提供する食事ですから西洋風でしたが、生まれて初めて口にして証明書まで頂いたのが、写真の虫。黒い蚕形状の虫(モパニワーム)で、塩味で唐揚げしたものでした。女性でトライした人はあまりいなかったようです。
初めてのアフリカは感動の連続。この広い世界には知らないことがたくさんあることをまたしても実感し、体力の続く限り、世界中のいろんなものを見てみたい、という気持ちを新たにしてくれた旅でした。
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